出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/03 20:44:08」(JST)
「EOG」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「Eog」をご覧ください。 |
エチレンオキシド | |
---|---|
IUPAC名
オキシラン [1] |
|
別称
エポキシエタン
エチレンオキシド |
|
識別情報 | |
略称 | EO, EtO |
CAS登録番号 | 75-21-8 |
PubChem | 6354 |
ChemSpider | 6114 |
UNII | JJH7GNN18P |
EINECS | 200-849-9 |
KEGG | D03474 |
MeSH | Ethylene+Oxide |
ChEBI | CHEBI:27561 |
RTECS番号 | KX2450000 |
SMILES
|
|
InChI
|
|
特性 | |
化学式 | C2H4O |
モル質量 | 44.05 g mol−1 |
外観 | 無色の気体 |
密度 | 0.887 g/mL (7 °C) |
融点 |
−111.3 °C, 162 K, -168 °F |
沸点 |
10.7 °C, 284 K, 51 °F |
水への溶解度 | 可溶 |
屈折率 (nD) | 1.3597 (7 °C) |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
−52.6 kJ mol−1 |
標準モルエントロピー S |
243 J mol−1 K−1 |
危険性 | |
主な危険性 | 発癌性物質 |
NFPA 704 |
4
3
3
|
引火点 | −20 °C |
爆発限界 | 3 to 100% |
関連する物質 | |
関連する複素環式化合物 | アジリジン エチレンスルフィド |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
エチレンオキシド (ethylene oxide) は、有機化合物の一種で、三員環の構造を持つ環状エーテルである。分子式 C2H4O、分子量 44.05 の最も単純なエポキシドである。別名として、エポキシエタン (epoxyethane)、オキシラン (oxirane)、オキサシクロプロパン (oxacyclopropane)、酸化エチレン・エチレンオキサイド (ethylene oxide) とも呼ばれる。IUPAC命名法では、1,2-エポキシエタン (1,2-epoxyethane) が最も一般的。 作業環境における管理濃度は1ppmである。2012年10月1日施行の改正女性労働基準規則[1]の対象物質となる。
水、有機溶媒のいずれにもよく溶ける。立体的なひずみエネルギーにより、特に求核剤に対して反応性が高い。他の有機物質を合成するときの中間体として用いられる。また、医療機器や精密機械を滅菌するために用いられる。猛毒。常温大気圧下の空気中での爆発範囲は3.0-100%である。つまり、空気がなくとも火花や静電気などによって爆発する、分解爆発性を有する。
工業的には、銀を担持させたアルミナ触媒のもと、1–3 MPa、200–300 °C でエチレンと酸素とを作用させて合成される。
酸化エチレンの 2008年度日本国内生産量は 865,247 t、工業消費量は 593,943 t である[2]。
エチレンオキシドを最初に合成したアドルフ・ヴュルツは、2-クロロエタノールと塩基を用いた(分子内ウィリアムソン合成)。
エチレンと過酸化水素、あるいは過酸との反応によっても作ることができる。
エチレンオキシドに酸を触媒として水と反応させるとエチレングリコール (HOCH2CH2OH) が得られる。この反応で水の量を減らせば、ポリエチレングリコール (PEG) が生成する。さらに、水のない条件で酸を作用させるとカチオン重合によりポリエチレンオキシド (PEO) となる。
また、グリニャール試薬 (RMgX) と反応させると加水分解後に第一級アルコール (RCH2CH2OH) となる。3員環の開環によりひずみエネルギーが解放されるため、このほかにもさまざまな求核剤に対するヒドロキシエチル化剤として良い反応性を示す。
アセタール樹脂、エピクロロヒドリンゴムなどの原料として利用される。
ウィキメディア・コモンズには、エチレンオキシドに関連するカテゴリがあります。 |
この項目は、化学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:化学/Portal:化学)。 |
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
マクロゴール1500
HOCH2(CH2OH 2)nCH2 OHで表され、nが5〜6及び28〜36の等量混合物である。
リンク元 | 「ノニルフェノール」「オキシラン」 |
関連記事 | 「オキシド」 |
| name=ノニルフェノール | 構造式=構造式 | IUPAC=4-Nonylphenol | 別名=p-Nonylphenol | 分子式=C15H24O | 分子量=220.35 | CAS登録番号=104-40-5 | 形状=白色の固体 | 密度=0.94 | 相= | 相対蒸気密度= | 融点=2 | 融点注= | 沸点=295-304 | 沸点注= | 昇華点= | 昇華点注= | SMILES=CCCCCCCCCC1=CC=C(C=C1)O | 出典=
ノニルフェノールはアルキルフェノール類に分類される有機化合物。
プロピレンの三重合体であるノネンとフェノールの合成によって得られる。
ノニオン性界面活性剤の一種であるノニルフェノールエトキシレート(nonylphenol ethoxylates、ノニルフェノールとエチレンオキシドを合成すると得られる)や ゴム用老化防止剤、酸化防止剤のTNPP(Tri nonyl phenyl phosphite)の原料として用いられる。
1991年にタフツ大学のアナ・ソトーとカルロス・ソネンシャインが行った乳癌細胞を増殖させる実験中に、エストロゲンを投与しない試料にも異常増殖がみられた。 ヒト乳癌細胞のMCF-7はエストロゲンが存在するときのみ増殖する。MCF-7が増殖した理由は、弱いエストロゲン様作用を有するノニルフェノールが試験器具から溶出したためと指摘された。<ref>Soto, A.M., Justicia, H., Wray, J.W., Sonnenschein, C., p-Nonyl-phenol : an estrogenic xenobiotic released from "modified" polystyrene. </ref>
イングランド南部にあるリー川において魚の雌雄両性個体がみられた。その原因を究明するため、ブルネル大学のジョン・サンプターとジョブリングは、 複数の河川の下水処理場下流域を中心に、ニジマス中のビテロジェニン濃度と河川水中のノニルフェノール濃度を測定した。 その結果、織物工場で羊毛の洗浄に用いられる洗剤に起因するノニルフェノールが原因の一つである可能性を指摘している。<ref>JP Sumpter, S Jobling.,Vitellogenesis as a biomarker for estrogenic contamination of the aquatic environment ,Environ.</ref>
またニジマスに3日間暴露するとエストラジオールの投与と同様のビテロジェニン遺伝子を発現した。<ref>Ren L, Lewis SK, Lech JJ, Effects of estrogen and nonylphenol on the post-transcriptional regulation of vitellogenin gene expression.</ref>
<references/>
.