- 英
- oxide
- 関
- オキシド、オキサイド
WordNet
- any compound of oxygen with another element or a radical
PrepTutorEJDIC
- 酸化物
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/11/25 22:15:50」(JST)
[Wiki ja表示]
酸化物(さんかぶつ、英: oxide)は、酸素とそれより電気陰性度が小さい元素からなる化合物である。酸化物中の酸素原子の酸化数は-2である。酸素は、ほとんどすべての元素と酸化物を生成する。希ガスについては、ヘリウム (He)、ネオン (Ne) そしてアルゴン (Ar) の酸化物はいまだ知られていないが、キセノン (Xe) の酸化物(三酸化キセノン)は知られている。一部の金属の酸化物やケイ素の酸化物(ケイ酸塩)などはセラミックスとも呼ばれる。
目次
- 1 性質
- 2 酸化物の種類
- 3 酸化鉱物
- 4 参考文献
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
|
性質
典型元素の酸化物は、周期表の族に特有の性質を示す(詳細は下に示す各元素族酸化物の項に詳しい)。
- 典型元素
- 第1族元素酸化物の性質 - 1H, 3Li, 11Na, 19K, 37Rb, 55Cs, 87Fr
- 第2族元素酸化物の性質 - 4Be, 12Mg, 20Ca, 38Sr, 56Ba, 88Ra
- 第13族元素酸化物の性質 - 5B, 13Al, 31Ga, 49In, 81Tl
- 第14族元素酸化物の性質 - 6C, 14Si, 32Ge, 50Sn, 82Pb
- 第15族元素酸化物の性質 - 7N, 15P, 33As, 51Sb, 83Bi
- 第16族元素酸化物の性質 - 16S, 34Se, 52Te, 84Po
- 第17族元素酸化物の性質 - 9F, 17Cl, 35Br, 53I, 85At
- 第18族元素酸化物の性質 - 36Kr、54Xe
酸化物の種類
酸化物はブレンステッド酸ないしはブレンステッド塩基としての性質を示す。酸としての性質のみを示すものを酸性酸化物、塩基としての性質のみを示すものを塩基性酸化物、そして酸としても塩基としても反応するものを両性酸化物と呼ぶ。(水 H2O や一酸化窒素 NO などは酸性も塩基性も示さないため、中性酸化物と呼ばれることがある。)金属元素の酸化物は塩基性酸化物、非金属元素の酸化物は酸性酸化物、その中間の元素の酸化物は両性酸化物となることが多い。両性酸化物として、ここではアルミニウムの例を示す。
- Al2O3 + 3H2O + 2OH- → 2[Al(OH)4]- (酸として反応)
- Al2O3 + 6H+ → 2Al3+ + 3H2O (塩基として反応)
金属酸化物の物性は多様であり、身近な製品で酸化物を含まないものを見つけるほうが困難なほどである。 電気的特性を例に取ってみても、絶縁体、金属と同程度の導電率を有する電子伝導体、イオン伝導体、超伝導体(高温超伝導)、熱電変換素子、強誘電体、強磁性体など、その物性と用途は多岐にわたる。具体的には、二酸化ケイ素 SiO2 は絶縁体として半導体素子の基礎であるトランジスタに用いられ、イットリウム・バリウム・銅の酸化物は代表的な高温超伝導体であるイットリウム系超伝導体であり、コバルト酸化物は有望な熱電変換材料と考えられている。
酸化鉱物
「鉱物の一覧#酸化鉱物」も参照
鉱物学において、金属元素が酸素と結合している鉱物を酸化鉱物(さんかこうぶつ、英: oxide mineral)という。石英 (SiO2)、磁鉄鉱 (Fe2+Fe3+2O4)、コランダム (Al2O3)などがある。
シュツルンツ分類 |
|
ケイ酸塩鉱物以外 |
01 元素鉱物 · 02 硫化鉱物と硫塩鉱物(英語版) · 03 ハロゲン化鉱物 · 04 酸化鉱物(水酸化鉱物 · 亜ヒ酸塩鉱物(英語版)) · 05 炭酸塩鉱物(硝酸塩鉱物) · 06 ホウ酸塩鉱物 · 07 硫酸塩鉱物(クロム酸塩鉱物 · モリブデン酸塩鉱物 · タングステン酸塩鉱物) · 08 リン酸塩鉱物 · ヒ酸塩鉱物 · バナジン酸塩鉱物 · 10 有機鉱物
|
|
ケイ酸塩鉱物 |
09.A ネソケイ酸塩鉱物 · 09.B ソロケイ酸塩鉱物 · 09.C シクロケイ酸塩鉱物 · 09.D イノケイ酸塩鉱物 · 09.E フィロケイ酸塩鉱物 · 09.F テクトケイ酸塩鉱物(沸石類を除く) · 09.G テクトケイ酸塩鉱物(沸石類を含む) · 09.H 未分類のケイ酸塩鉱物 · 09.J ゲルマニウム酸塩鉱物(英語版)
|
|
参考文献
この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
関連項目
|
ウィキメディア・コモンズには、酸化物に関連するカテゴリがあります。 |
- オゾン化物
- 過酸化物
- スーパーオキシドアニオン(超酸化物イオン)
- ジオキシゲニル
- 亜酸化物
- ペルオキシド
- オキソ酸
- 酸と塩基
外部リンク
この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 招待講演 酸化物半導体を用いた不揮発性メモリ薄膜トランジスタの作製 (有機エレクトロニクス)
- 電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 116(2), 49-52, 2016-04-08
- NAID 40020819337
- 招待講演 酸化物半導体を用いた不揮発性メモリ薄膜トランジスタの作製 (シリコン材料・デバイス)
- 電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 116(1), 49-52, 2016-04-08
- NAID 40020818669
- 高温固液界面反応制御のための溶融塩浴酸化物溶解度測定技術 (基盤メタラジー特集)
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
酸化物、オキシド、オキサイド
[★]
- 英
- oxide
- 関
- 酸化物、オキサイド
[★]
- 英
- oxide
- 関
- オキシド、酸化物
[★]
- 英
- dietary antioxidant
- 関
- 食餌性抗酸化物質
[★]
- 英
- dietary antioxidant
- 関
- 食物性抗酸化物質
[★]
- 英
- monoxide
- 関
- 一酸化