ウルソデオキシコール酸
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- 大洋薬品工業株式会社のウルデナシン錠50(消化器官用薬)、一般名ウルソデオキシ コール酸(Ursodeoxycholic acid) の効果と副作用、写真、保管方法等を掲載。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ウルデナシン錠50
組成
- 1錠中:ウルソデオキシコール酸 …………50mg
〈添加物〉
カルメロースカルシウム、軽質無水ケイ酸、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース
禁忌
- 完全胆道閉塞のある患者[利胆作用があるため、症状が増悪するおそれがある]
- 劇症肝炎の患者[症状が増悪するおそれがある]
効能または効果
1.○下記疾患における利胆
- 胆道(胆管・胆のう)系疾患及び胆汁うっ滞を伴う肝疾患
○慢性肝疾患における肝機能の改善
○下記疾患における消化不良
2.外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解
3.原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善
4.C型慢性肝疾患における肝機能の改善
原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善:
- ・硬変期で高度の黄疸のある患者に投与する場合は、症状が悪化するおそれがあるので慎重に投与すること。血清ビリルビン値の上昇等がみられた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
C型慢性肝疾患における肝機能の改善:
- ・C型慢性肝疾患においては、まずウイルス排除療法を考慮することが望ましい。本薬にはウイルス排除作用はなく、現時点ではC型慢性肝疾患の長期予後に対する肝機能改善の影響は明らかではないため、ウイルス排除のためのインターフェロン治療無効例若しくはインターフェロン治療が適用できない患者に対して本薬の投与を考慮すること。
・非代償性肝硬変患者に対する有効性及び安全性は確立していない。高度の黄疸のある患者に投与する場合は、症状が悪化するおそれがあるので慎重に投与すること。血清ビリルビン値の上昇等がみられた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 1.ウルソデオキシコール酸として、通常、成人1回50mgを1日3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 2.外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解には、ウルソデオキシコール酸として、通常、成人1日600mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 3.原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善には、ウルソデオキシコール酸として、通常、成人1日600mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。増量する場合の1日最大投与量は900mgとする。
- 4.C型慢性肝疾患における肝機能の改善には、ウルソデオキシコール酸として、通常、成人1日600mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。増量する場合の1日最大投与量は900mgとする。
慎重投与
- 重篤な膵疾患のある患者[原疾患が悪化するおそれがある]
- 消化性潰瘍のある患者[粘膜刺激作用があるため、症状が増悪するおそれがある]
- 胆管に胆石のある患者[利胆作用があるため、胆汁うっ滞を惹起するおそれがある]
重大な副作用
- 間質性肺炎 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- ウルソデオキシコール酸は利胆作用(肝胆汁流量及びビリルビン排泄量の増加)、肝血流量増加作用、脂肪吸収促進作用、胆汁のコレステロール不飽和化作用、液晶形成作用(胆汁中に多成分系の液晶が認められるようになる)、コレステロールの腸管吸収抑制作用がある。また、動物実験により、血清コレステロール低下作用、リパーゼ活性の促進作用、膵液分泌促進作用、胆石生成抑制作用、肝 HMG-CoA reductase 活性抑制及び cholesterol 7α-hydroxylase 活性上昇作用が認められている。3)
有効成分に関する理化学的知見
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- ursodeoxycholic acid, UDCA
- ラ
- acidum ursodesoxycholicum
- 同
- ウルソデスオキシコール酸 ursodesoxycholic acid
- 商
- シキコール、TM配合、ウビロン、ウルサミック、ウルソ、ウルデストン、ウルデナシン、カルディオダイン、ゴクミシン、プレコート、レプター
- 関
- ウルソジオール
特徴
- 利胆薬。肝機能の改善と胆石溶解を期待して使用する。
構造
作用機序
- ウルソ錠50mg/ウルソ錠100mg
- ウルソデオキシコール酸は胆汁分泌を促進する作用(利胆作用)により胆汁うっ滞を改善する.また,投与されたウルソデオキシコール酸は肝臓において,細胞障害性の強い疎水性胆汁酸と置き換わり,その相対比率を上昇させ,疎水性胆汁酸の肝細胞障害作用を軽減する(置換効果).さらに,ウルソデオキシコール酸はサイトカイン・ケモカイン産生抑制作用や肝臓への炎症細胞浸潤抑制作用により肝機能を改善する.そのほか,上記の胆石溶解作用,消化吸収改善作用が知られている.
薬理作用
動態
適応
- ウルソ錠50mg/ウルソ錠100mg
- 胆道(胆管・胆のう)系疾患及び胆汁うっ滞を伴う肝疾患
- 2. 慢性肝疾患における肝機能の改善
- 3. 下記疾患における消化不良
- 4. 外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解
- 5. 原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善
- 6. C型慢性肝疾患における肝機能の改善
注意
副作用
禁忌
- 1. 完全胆道閉塞:利胆作用のため増悪
- 2. 劇症肝炎:増悪
参考
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2362001F1088_2_04/2362001F1088_2_04?view=body
[★]
- 英
- cholagogue
- 関
- 胆汁分泌促進物質、利胆薬
商品