マッカードル病
- 同
- 糖原病V型
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/10/02 14:58:02」(JST)
[Wiki ja表示]
|
ウィキペディアは医学的助言を提供しません。免責事項もお読みください。 |
マッカードル病 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
E74.0 |
ICD-9 |
271.0 |
OMIM |
232600 |
DiseasesDB |
5307 |
eMedicine |
med/911 |
MeSH |
D006012 |
マッカードル病(マッカードルびょう、McArdle's disease)は、糖原病の1つ(V型)であり、グリコーゲンホスホリラーゼの欠損によりグリコーゲン代謝によるグルコース産生ができない病態である[1]。糖原病の中ではポンペ病(II型)、コーリー病(III型)と並び患者数が多い[2]。
概要
グリコーゲンの分解は、ATPの生産、グルコース合成による血糖値の維持が目的である[1]。グリコーゲンはグリコーゲンホスホリラーゼにより、加リン酸分解されてグルコース-1-リン酸になり、グルコース-1-リン酸はホスホグルコムターゼにより官能基が置換されグルコース-6-リン酸となり解糖系に入る、もしくは解糖によりATPが生産される[1]。マッカードル病はグリコーゲンホスホリラーゼの欠損によりグリコーゲンの分解ができない病態である[1]。激しい運動時に解糖ができないため、筋肉中のATPが不足し、痙攣が起こる。
治療
グリコーゲンホスホリラーゼをつくる遺伝子が欠損しているため、現在治療法は確立されていないが、病態を考慮した方法として、ビタミンB6補充療法がおこなわれている[2]。また、解糖が起こるような激しい運動を避けるという対処療法が必要である[1][2]。
脚注
- ^ a b c d e 「ヴォート 基礎生化学」 東京化学同人社発行 ISBN 978-4807907120
- ^ a b c 難病情報センター
関連項目
- 糖原病
- グリコーゲン合成
- グリコーゲンの分解 - マッカードル病によりその機序が判明した。
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 代謝性ミオパチー (ミニ特集 筋疾患の診断と治療Update)
- 筋型糖原病 (特集 筋疾患の病態と診断,治療戦略の最前線) -- (治療戦略)
Related Links
- Ⅲ型, Cori病, 肝・筋, Debranching enzyme欠損, 肝腫大 筋力低下. Ⅳ型, Andersen 病, 肝・筋, Branching enzyme欠損, 新生児低血圧 肝硬変 心筋障害. Ⅴ型, McArdle 病, 筋肉, 筋型phosphorylase欠損, 筋力低下. Ⅵ型, Hers病, 肝臓, 肝型 phosphorylase ...
- 本酵素のサブユニットMの欠損で、遺伝子座は第一染色体にあります。点変異による スプライシングの異常といわれています。患者さんの数はあまり多くなく、マックアードル 病にくらべるとずっと少ないです。 臨床症状、検査所見はV型(McArdle病)に酷似し ます。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- McArdle disease
- 英
- V型糖原病 type V glycogen storage disease, 糖原病V型 glycogen storage disease type V, glycogenosis type V
- McArdle病、筋ホスホリラーゼ欠損症 muscle phosphorylase deficiency MPD。
- 関
- 糖原病
- 同
- McArdle病
- first aid step1 2006 p.98
概念
- 筋型の糖原病に分類される
- 筋肉における先天的なグリコーゲンホスホリラーゼ欠損により、 グリコーゲン分解が困難となる。運動時の疫撃、運動障害。
病因
疫学
遺伝形式
病変形成&病理
症状
- 激しい運動後が引き金となり疼痛、ミオグロビン尿を呈する。
診断
検査
治療
予後
予防
USMLE
[★]
- 英
- disease、sickness
- 関
- 疾病、不調、病害、病気、疾患