- 6か月の乳児。激しい咳を主訴に来院した。保育所に通っている。2週前から咳が徐々に強くなってきた。今朝早く、激しく咳き込んだ後、笛がなるような音がした。声が少し嗄れている。呼吸数32/分。心拍数120/分。両眼瞼はやや浮腫状。心雑音を聴取しない。肺野にラ音を認めない。腹部は平坦で、肝を右肋骨弓下に2cm触知する。脾は触知しない。咽頭は軽度発赤しており、舌圧子を入れると咳き込む。血液所見:赤血球420万、Hb12.5g/dl、Ht38%、白血球20,000(桿状核好中球5%、分葉核好中球20%、単球2%、リンパ球73%)。この疾患について正しいのはどれか。
- (1) 新生児も罹患する。
- (2) 高熱がみられる。
- (3) 咽頭側壁に偽膜が付く。
- (4) CRPは陽性になる。
- (5) ワクチンがある。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 27歳の女性。持続する咳を主訴に工場の健康管理室を受診した。患者は研究開発部門に勤務しており、外国から来日した研修生に対し、暗室で電子顕微鏡の操作を2か月前まで指導していた。この研修生は咳と微熱による体調不良で欠勤がちになり、6か月の研修期間の半分を残して帰国してしまった。その後患者自身も咳と倦怠感とを感じるようになり、夕方には37.2℃の微熱もあることに気付いた。身長160cm、体重42kg。呼吸数24/分。脈拍84/分、整。胸部聴診では異常所見はない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤沈42mm/1時間、赤血球430万、白血球8,800、血小板30万、血清生化学所見:総蛋白6.4g/dl、尿素窒素16mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、AST28単位、ALT32単位、Na144mEq/l、K3.7mEq/l、Cl 100mEq/l。免疫学所見:ツベルクリン反応14×12/28×25、CRP2.0mg/dl、喀痰塗抹検査で一視野に数個の抗酸菌を認める。胸部エックス線写真で左上肺野に径2cmの辺縁不鮮明な陰影を認める。医師の対応として適切でないのはどれか。
- a. 患者への入院指示
- b. 保健所への届け出
- c. 勤務職場の消毒指示
- d. 労働災害補償保険の申請指導
- e. 職場同僚の胸部エックス線撮影指示
[正答]
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[★]
- 51歳の男性。非Hodgkinリンパ腫に対する外来化学療法を開始して12日後に、悪寒を伴う39.1℃の発熱をきたしたため入院した。意識は清明。呼吸困難と咳とはない。脈拍116/分、整。血圧110/72mmHg。血液所見:赤血球415万、Hb13.4g/dl、Ht44%、白血球1,100(桿状核好中球1%、分葉核好中球24%、単球7%、リンパ球68%)、血小板9.7万。血清生化学所見:総蛋白7.4g/dl、アルブミン4.6g/dl、AST32単位、ALT28単位、LDH285単位(基準176~353)、Na139mEq/l、K4.2mEq/l、Cl101mEq/l、CRP13.8mg/dl。入院後、直ちに血液培養のための採血を行った。治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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