- 英
- oxidative phosphorylation
- 関
- 電子伝達系
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/22 15:30:31」(JST)
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酸化的リン酸化(さんかてきリンさんか、oxidative phosphorylation)とは、電子伝達系に共役して起こる一連のリン酸化(ATPの生合成)反応を指す。細胞内で起こる呼吸に関連した現象で、高エネルギー化合物のATPを産生する回路の一つ。好気性生物における、エネルギーを産生するための代謝の頂点といわれ、糖質、脂質、アミノ酸などの代謝がこの反応に収束する。
反応の概要は、NADHやFADHといった補酵素の酸化と、それによる酸素分子O2の水H2Oへの還元である。反応式は
- ADP3- + H+ + Pi ↔ ATP4- + H2O
であり、ATPシンターゼによって触媒される。ミトコンドリアの内膜とマトリクスに生じた水素イオンの濃度勾配のエネルギーを使って、ATP合成酵素によってADPをリン酸化してATPができる。
真核細胞内のミトコンドリア内膜の他に原核細胞の形質膜にも見られる反応でもある。ミッチェルの提唱した化学浸透圧説での反応機構が最も有力で、次に仮説されたように、電子伝達系によって膜の内外にプロトンの電気化学ポテンシャル差が形成され、これを利用してATP合成酵素(F0F1)が駆動し直接ATPを合成するとされる。脱共役剤は電子伝達系の反応とATP合成の反応の共役を阻害するもので、これを添加することにより電子伝達系が行われても酸化的リン酸化はおこらない。
関連項目
外部リンク
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Japanese Journal
- 藤原 亨,張替 秀郎
- 臨床血液 56(2), 119-127, 2015
- … ヘム生合成の障害があると,組織への酸素輸送,ミトコンドリアでの酸化的リン酸化,薬物代謝等に重大な障害を生じ,その結果,ポルフィリン症と総称される一群の疾患を生じる。 …
- NAID 130004920717
- "耐える"ための代謝リプログラミング : エネルギー制御シグナル調節による癌の生存戦略 (第1土曜特集 癌幹細胞) -- (癌幹細胞制御の分子学的メカニズム)
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★リンクテーブル★
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- 英
- oxidative phosphorylation coupling factor
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
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- 英
- phosphorylation
- 関
- 基質レベルのリン酸化
[★]
- 英
- target
- 関
- ターゲット、標的
[★]
- 英
- oxidative、oxidatively