レム睡眠
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/04/07 11:43:03」(JST)
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レム睡眠(レムすいみん、英: Rapid eye movement sleep, REM sleep)は、急速眼球運動(英: Rapid Eye Movement, REM)を伴う睡眠である。REM睡眠とも表記される。
概要
睡眠中の状態のひとつで、身体が眠っているのに、脳が活動している状態である。身体的には骨格筋が弛緩状態にあり、急速眼球運動のほかは身体はほとんど動かないが、脳波はシータ波が優勢で覚醒時と同様の振幅を示す。外見的には寝ているのに、脳は覚醒状態にあるため、逆説睡眠(ぎゃくせつすいみん)とも呼ばれる。
レム睡眠に対して、急速眼球運動を伴わない睡眠のことをノンレム睡眠または徐波睡眠(じょはすいみん)という。入眠時にはまずノンレム睡眠が現れ、続いて約1時間から2時間ほどでレム睡眠に移る。以後、ノンレム睡眠とレム睡眠が交互に現れ、レム睡眠はほぼ90分おきに20 - 30分続く。一晩の睡眠では4 - 5回のレム睡眠が現れる。
夢を見るのはレム睡眠中であることが多く、この期間に覚醒した場合、夢の内容を覚えていることが多い(ノンレム睡眠中の夢の内容はほぼ記憶されない)。
レム睡眠の存在は、シカゴ大学のユージン・アセリンスキー(英語版)とナサニエル・クレイトマン(英語版)の研究によって、1953年に明らかになった。
関連項目
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 学会印象記 逆説睡眠発見50周年記念国際シンポジウム
- 脳梁の構造と機能をモデル化した鏡像ボルツマンマシンにおける1/ƒ揺らぎの出現
- 電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 J78-D-2(8), 1214-1222, 1995-08-25
- NAID 110003227331
- 逆説睡眠の中枢機構--最近の進歩 (睡眠と睡眠障害<特集>)
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- rapid eye movement sleep, REM sleep
- 同
- REM睡眠、逆説睡眠 paradoxical sleep
- 速波睡眠 fast wave sleep、賦活睡眠 activated sleep、パラ睡眠 para sleep
- 関
- 急速眼球運動 rapid eye movement、睡眠段階
概念
- 睡眠段階の一つ。早い眼球運動で特徴づけられる(急速眼球運動 rapid eye movement)
- 脳波上、β波に似た低振幅速波を示す。覚醒時とは筋電図の消失により区別される。
- 夢を見ている段階とされる。
- 体温、血圧、心拍、呼吸など自律神経系の活動指標が低下し、不規則に変動する。
- 睡眠段階のサイクルは90分とされ、これが睡眠中に4-5回反復する。従って、REM睡眠も4-5回出現する。(PSY.45)
- REM睡眠の持続時間は10-30分とされるが、睡眠後半になるほど長くなる。
- 全睡眠時間中にレム睡眠が占める割合は、新生児約50%、成人では約20%である。
- レム睡眠からの覚醒にはノンレム睡眠時よりも強い刺激を必要とする。
[★]
逆説睡眠、レム睡眠
[★]
- 英
- sleep
- 関
- 睡眠段階。睡眠障害
- 覚醒と睡眠を定期的に反復している。
- 睡眠は持続的な意識消失と全般的な身体機能の低下状態を伴っている。
- 睡眠にはサーカディアンリズムに従い身体を睡眠状態に導く仕組みと覚醒状態を維持する仕組みが関わっている。
- 夜になるとメラトニンがメラトニン受容体に作用し、身体を活動から急速状態に切り替えることで自然な睡眠を導いている。
- 覚醒状態を保つ仕組みとして、オレキシンという脳内物質がオレキシン受容体に作用することで脳を活動状態に維持している。
- 睡眠時間は新生児は1日約16時間眠り、レム睡眠が睡眠時間の50%以上を占める。
- 生後4ヶ月になるとレム睡眠児間は40%以下になり、レム睡眠量は40%以下となる。
- 睡眠時間は高齢者では短くなり、昼の睡眠が見られるようになる。