出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/05/05 15:07:24」(JST)
訪問介護員(ほうもんかいごいん、英: Carer, Caregiver, Home Helper)は、介護保険法において訪問介護を行う者のこと。通称ホームヘルパーまたはヘルパー。
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訪問介護員は、都道府県知事の指定する『訪問介護員養成研修』の課程を修了した者をいう。介護保険法第8条第2項において介護福祉士と共に、介護行為を許された『その他政令(介護保険法施行令)で定める者』。かつては家庭奉仕員と呼ばれ、現在は一般にホームヘルパーと呼ばれている。ホームヘルパーは講習を受け修了した者に与えられる認定である。国家資格ではない。実際の修了書は、講習施行者により発行される。この資格は訪問介護、夜間対応型訪問介護、定期巡回随時型訪問介護看護に従事する際の必須資格であり、その他の介護保険法上の介護サービスに従事する場合は所有している必要はない。
厚生労働省は2005年、介護に携わる者の資格を介護福祉士に一本化する方向を打ち出したが、2011年12月現在も需要に対し供給が追いついておらず、2級以上のホームヘルパーの需要は依然として高い。介護業務に従事している介護福祉士の数に対し、潜在的有資格者と呼ばれる介護福祉士のほうが多いと言われており、ホームヘルパーを含め介護職に対する賃金の引き上げが求められている。ホームヘルパーの上位資格として、国家資格の介護福祉士があり、現在、介護福祉士の上位資格として『認定介護福祉士』制度が日本介護福祉士会で検討されるなど、介護職員のキャリアパスが順次形成されている過程にある。2007年から介護職員基礎研修が開始されたことに伴い、1級課程は2012年をめどに『介護職員基礎研修』への統合が予定されている。
尚、厚生労働省は、介護職員の研修体系見直しとして予定していた『訪問介護員2級養成研修』に代わる『介護職員初任者研修』について、2013年度からスタートさせることを決めた。また、2006年度から始まった『介護職員基礎研修』も2012年度末までで廃止し、改正社会福祉士及び介護福祉士法で導入する『実務者研修』に一本化する。これにより、2013年度より『訪問介護員(ホームヘルパー)養成研修(1級・2級)』および『介護職員基礎研修』は実施されなくなる(但し、資格そのものはひきつづき存続することとなる)。
ホームヘルパーは講習を受け修了した者に与えられる認定である。国家資格ではない。講習課程には1級と2級がある。
一般に2級課程から取得する者が多い。これは、2級取得者の需要が多いため。
ホームヘルパーは、厚生労働省が認定した講習事業者が講習を行い、事業者から修了証が渡される。よって、良い面でも悪い面でも、その事業者に影響をうける。
都道府県によっては2級・1級資格取得のための『達成度測定』といわれる復習テストが行われる場合がある。
2級以上の資格者は自動的に福祉用具専門相談員となる他、ガイドヘルパー(知的障害者専門)の資格も付与される(視覚障害者、全身性身体障害者のガイドヘルプは別途講習受講が必要。全ての障害者について認める地域もあり、自治体毎の方針により異なる)。
課程 | 研修内容 | 受講対象者 | 時間 |
---|---|---|---|
3級課程(2009年に廃止) | ホームヘルプサービス事業従事者の入門研修 | 勤務時間の少ない非常勤ヘルパー、福祉公社の協力会員、登録ヘルパー等としてホームヘルプサービス事業に従事する者又はその予定者(身体介護は行えない) | 050時間 |
2級課程 | ホームヘルプサービス事業従事者の基本研修 | ホームヘルプサービス事業に従事する者又はその予定者 | 130時間 |
1級課程 | チーム運営方式の主任ヘルパー等の基幹的ヘルパーの養成研修 | 2級課程修了者で、業務経歴の規定等を満たしている者(研修機関の属する地方自治体により規定される) | 230時間 |
継続養成研修 | 1級課程修了者の資質の維持・向上に必要な研修 | 1級課程修了者 |
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