- 英
- mycelium、mycelia、mycelial
- 関
- 菌糸、ノカルジア
WordNet
- the vegetative part of a fungus consisting of a mass of branching threadlike hyphae
PrepTutorEJDIC
- 菌糸体
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/23 18:08:39」(JST)
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菌糸体(きんしたい、mycelium)は、菌糸の集合体のことであり、糸状菌の栄養体その物である。
菌糸からなる菌類、つまり糸状菌の体はそれぞれがほぼ同一の構造を持つ菌糸からなり、それが枝分かれしながら広がっているが、その広がり全体、あるいはその集団を菌糸体という。菌糸は基質の表面かその内部に広がるから、野外においては外見的に菌糸体をまとまりとして認識するのは困難である。培養した場合には、よりたやすく把握することができる。
目次
- 1 形態
- 2 菌糸体間の関係
- 3 参考文献
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
形態
ペトリ皿の寒天培地上で糸状菌を培養した場合、接種した点を中心として円形のコロニーが形成されるのが見られる。これは、菌糸の枝分かれが当初はあらゆる方向に向かうが、次第に互いにほぼ平行な方向に向かうようになっているためである。理由については諸説あるが、定かではない。ペトリ皿は平らなので下向きの菌糸の伸びは観察しがたいが、試験管で培養すれば、寒天培地中に深く菌糸が伸びるのが見える。したがって、形に制約がなければ、菌糸体の形は成長が始まった点を中心とする球形になると予想される。液体培地中では菌糸はボール状になる例もある。
野外においては好適な基質がそのように均一に広がっているとは限らないので、その形は好みの基質の形によって制約されると考えられる。ただし、比較的均一な基質上では、円形ないし球形の菌糸体が形成される物と思われる。たとえば、芝生や草原などにおいてキノコが環をなして生じる現象がある。これを菌輪と言うが、これは、その円の中心付近から発生した菌糸体が、同心円状に成長し、一定時期に成熟して子実体を生じたために起こったものと考えられる。
菌糸体間の関係
寒天培地上に野外の試料を接種して培養すると、そこから多数の菌糸が伸び出すのが見られる。当然ながら複数種の菌糸が伸び出し、それらは同じ範囲で入れ違いながら伸びている。この段階では、複数の菌糸体が同じ空間で重複していると考えられる。
しかし、ある程度成長すると、それらは密な場所と素な場所が出来て、ある程度の空間のずれを生じるように見える。つまり菌糸体はそれぞれの個体としての勢力圏を持ち、互いの間に反発的な働きがあるものと考えられる。このことは、それぞれの菌糸がその周囲の基質から栄養をとることで生きていることから考えても、納得のいくところである。
野外において菌糸を見いだすことは難しいので、この様子を把握するのは簡単ではない。比較的観察しやすいのは広葉樹の枯葉の場合で、土壌に落ちて分解の始まった枯葉を見ると、いくつかの区画に分かれ、それぞれが、やや異なった色になっている場合がある。これは、各々の区画がそれぞれ異なった菌糸体である場合がある、これらは小型の子嚢菌である場合が多く、よく見れば粒状の小さな子実体が見られることもある。それぞれの区画の分かれ目では互いの菌糸の間の競争が行われているのであろう。キノコにおいても同様な現象があると考えられている。
参考文献
関連項目
外部リンク
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Japanese Journal
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- New food industry = ニューフードインダストリー : 食品加工および資材の新知識 59(3), 15-30, 2017-03
- NAID 40021112521
- 第19回日本補完代替医療学会学術集会レポート 免疫やがん領域に関わるキノコの菌糸体や発酵成分の発表が注目を集める
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
クレスチン細粒
組成
1包 (1g) 中に次の成分を含有
- たん白質と結合した多糖類で、かわらたけの菌糸体より得られたもの1g
効能または効果
- 胃癌 (手術例) 患者及び結腸・直腸癌 (治ゆ切除例) 患者における化学療法との併用による生存期間の延長
小細胞肺癌に対する化学療法等との併用による奏効期間の延長
薬効薬理
抗腫瘍作用
- in vitro の系でP388白血病10)、ヒト肝細胞株 (C-CH-20)11)等に対し細胞増殖抑制を示し、in vivo の系では、Sarcoma180、ラット肝癌AH-1312)等の同種腫瘍の他、MC誘発肉腫(MC-213)、MCS-814))、Lewis肺癌、B-16、X5563等15)の同系腫瘍に対しても抗腫瘍効果を示した。
作用機序
- in vivo においてマウス同系腫瘍細胞 (EL4) によって誘導される細胞障害活性を増強した16)。in vitro においてマウス脾細胞の同種腫瘍細胞 (P815) に対する細胞障害活性を増強した17)。
- 担癌 (Lewis肺癌など) による異種赤血球に対する抗体産生能及び遅延型足蹠反応の低下を防止した18)。
- 担癌 (EL4) によって亢進するサプレッサー細胞活性を抑制した18)。
- 正常19)、担癌 (MH134)20)及びウイルス感染マウス19)のNK細胞活性を増強した。
- 担癌 (EL4など) によって低下するマクロファージ走化性を回復した21)。正常ラット腹腔マクロファージの腫瘍細胞 (SMT-2) に対する増殖抑制活性を増強した22)。
- 担癌 (MM102) により低下したインターフェロン産生能を回復した23)。正常及び担癌 (Car.755) マウスのIL-1、IL-2産生能を増強した24)。
- 担癌 (Meth A) によって起こる胸腺の萎縮、細胞数の減少を防止した25)。
- 担癌個体由来免疫抑制物質による抗体産生能及び遅延型足蹠反応の低下を防止した26)。
- 経口投与によりパイエル氏板などの腸管免疫系の活性化を示した27)。
有効成分に関する理化学的知見
性状
- 本剤は褐色又は褐色を帯びた細粒で、わずかに特異なにおいがあり、味はない。水に溶けやすく、エタノール (95) にほとんど溶けない。
溶状
- 本剤1gに水100mLを加えて溶かすとき、液は褐色でわずかな濁りがある。
★リンクテーブル★
[★]
- たん白質と結合した多糖類。かわらたけの菌糸体より得られたもの
- 関
- その他の腫瘍用薬
[★]
- 関
- hypha, hyphae, hyphal, mycelial, mycelium
[★]
- 英
- body
- ラ
- corpus、corpora
- 関
- 肉体、身体、本体、コーパス、ボディー
[★]
- 英
- hypha,(pl.)hyphae
- 関