- 英
- scaphoid fracture, fracture of the carpal scaphoid
- 骨折機転:手を強くつく
- 検査:2方向単純X線写真では見逃されやすい
- 後遺症:
- 癒合不全、偽関節 ← 近位部からは血液が供給されていないため
参考
- http://www.geocities.jp/ytutida2002/bunsho/kyokasho/scaphoid.pdf
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2019/01/08 01:08:15」(JST)
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Scaphoid fracture |
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別称 |
Carpal scaphoid fracture, carpal navicular fracture[1] |
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|
A X-ray showing a fracture through the waist of the scaphoid |
診療科 |
{{ Plastic surgery, emergency medicine }} |
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症候学 |
Pain at the base of the thumb, swelling[2] |
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原因 |
Fall on an outstretched hand[2] |
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診断法 |
Examination, X-rays, MRI, bone scan[2] |
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鑑別 |
Distal radius fracture, De Quervain's tenosynovitis, scapholunate dissociation, wrist sprain[2][1] |
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合併症 |
Nonunion, avascular necrosis, arthritis[2][1] |
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予防 |
Wrist guards[1] |
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治療 |
Not displaced: Cast[2] Displaced: Surgery[2] |
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予後 |
Healing may take up to six months[1] |
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[ウィキデータで編集] |
舟状骨骨折(しゅうじょうこつこっせつ)は手首の舟状骨 が骨折した状態のことである[1]。一般的な症状は、親指の付け根に痛みが生じ、手を使うことによってその痛みが増す[2]。一般的にタバチエール(解剖学的かぎタバコ入れ)は腫れて圧痛を伴う[2]。合併症には偽関節の骨折、虚血性壊死、関節炎などが挙げられる[2][1]。
舟状骨骨折の最も一般的な原因は、転倒の際に手を突くことである[2]。 診断は一般的に診察と医用画像が使われる[2]。骨折によっては普通のX線では割れ目が見えない場合がある[2]。このような場合はギプスをして二週間後に再度X線またはMRIや骨シンチグラフィーを用いて再診察することがある[2]。
舟状骨骨折は運動や作業をする際にリストガードを装着することによって防げる可能性がある[1]。骨折した部分の骨が正常の位置にある場合の治療は一般的にギプスを付ければ十分である[2]。骨折した部分の骨が正常の位置からずれている場合は手術による治療が一般的に勧められる[2]。治るまでに長くて6ヵ月ほどかかることがある[1]。舟状骨骨折は手根骨骨折で最もよく診られる骨折である[3]。 女性より男性に多く診られる[2]。
出典
- ^ a b c d e f g h i “Scaphoid Fracture of the Wrist”. AAOS (2016年3月). 2017年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r Phillips, TG; Reibach, AM; Slomiany, WP (2004年9月1日). “Diagnosis and management of scaphoid fractures.”. American Family Physician 70 (5): 879–84. PMID 15368727.
- ^ Tada, K; Ikeda, K; Okamoto, S; Hachinota, A; Yamamoto, D; Tsuchiya, H (2015年). “Scaphoid Fracture--Overview and Conservative Treatment.”. Hand surgery : an international journal devoted to hand and upper limb surgery and related research : journal of the Asia-Pacific Federation of Societies for Surgery of the Hand 20 (2): 204–9. doi:10.1142/S0218810415400018. PMID 26051761.
UpToDate Contents
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- 1. 舟状骨骨折scaphoid fractures [show details]
…percent of all fractures and 18 percent of hand fractures, and scaphoid fractures are the most common carpal fracture . Scaphoid fractures account for 10 percent of all hand fractures and 60 to 70 percent …
- 2. 小児や青年の急性手首損傷の概要overview of acute wrist injuries in children and adolescents [show details]
…common carpal fractures. Scaphoid fractures typically occur in individuals aged 15 to 30 years; they are particularly common among collegiate football players. Scaphoid fractures are rare in children younger …
- 3. 急性の手首の疼痛を有する成人患者の評価evaluation of the adult with acute wrist pain [show details]
…accompanying graphic Scaphoid fractures are common following wrist trauma and the scaphoid is at relatively high risk for avascular necrosis following such a fracture. Scaphoid fractures frequently occur following …
- 4. 亜急性または慢性の手首の疼痛を有する成人の評価evaluation of the adult with subacute or chronic wrist pain [show details]
…accompanying graphic Scaphoid fractures are common following wrist trauma and the scaphoid is at relatively high risk for avascular necrosis following such a fracture. Scaphoid fractures frequently occur following …
- 5. 小児や青年の手首に生じる疼痛および損傷の評価evaluation of wrist pain and injury in children and adolescents [show details]
…used in combination with palpation of the scaphoid in the anatomic snuff box to evaluate for scaphoid fractures. It is performed by holding the thumb and gradually pushing in toward the scaphoid along the …
Related Links
- 舟状骨は、指先の側から手首に向かって血行があるので、腰部に 骨折 が生じるとその中枢側の血行不全が生じやすく、偽関節になりやすい骨折です。 また、この舟状骨骨折は、 骨折 しているとは思わず、 捻挫 したと思ったまま放置したため、偽関節になることが多いのが特徴です。 診断 手首の痛みが続き、動きにくくなれば、舟状骨骨折や舟状骨偽関節も疑い、X線撮影が重要です。 しかし、初期には普通のX線写真でも発見されにくいことが多く、これが偽関節になる原因の1つです。 疑わしいものは、CTやMRIをとると 骨折 があれば 骨折 部がはっきりします。 治療 舟状骨は血行が悪いため、非常に治りにくい 骨折 の1つです。 早期に発見された場合、ギプス固定で治療することもあります。
- 舟状骨とは手首の中にある小さな骨の1つで、ちょうど船の形をしているのでこのような名前が付けられています。 スポーツによる受傷が半数近くを占めているのも本骨折の特徴の1つであります。 橈骨遠位端骨折の時のように腫れが強くなく、骨折のずれが小さい場合は疼痛もあまり強くありません。 そして病院でレントゲン検査を受けても骨折が見つからないときがしばしばあります。 もしも2~4週間後に再検査すれば、レントゲンに骨折線が現れて診断がつくといった患者さんも多くみられます。 そこで受傷したときに舟状骨骨折を疑うのは、「解剖学的嗅ぎタバコ入れ(図1))」に圧痛がある場合です。 もしもレントゲンで骨折線が見えないときでも、この部位に圧痛があれば本骨折を疑い、ギプスで固定を行うのが無難です。
- 舟状骨骨折とは、手の関節を構成するひとつの骨である「舟状骨(しゅうじょうこつ)」と呼ばれる骨に骨折が生じた状態を指します。 舟状骨骨折は、スポーツのケガのなかでも代表的な骨折のひとつとして知られています。 舟状骨骨折を発症した場合、痛みを生じますが、骨のずれが大きくないため、それほど強い痛みにならない場合もあります。 また、受傷間もなくではレントゲン写真での変化が乏しいこともあり、実際には骨折していてもわからないことがあります。 しかし、骨折としての適切な治療を受けずに放置すると、手の機能障害や慢性的な痛みの原因となりえます。 そのため、舟状骨骨折が疑われる受傷機転がある場合には、診断がはっきりしない場合でも、経過を追いながら注意深く骨折の有無を評価することが大切です。
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- fracture
- 関
高齢者における骨折の好発部位
- 参考1
多い
- 上腕骨頚部:転倒して手を伸ばしてついた、直接方外側を打った場合に外科頚骨折しやすい。特に高齢者、特に女性に多い。
- 橈骨遠位部:コーレス骨折(Colles骨折)は10歳前後の小児と骨粗鬆症を有する老人に多い。
- 椎骨(椎体圧迫骨折):骨粗鬆症を生じている女性に多い。
- 大腿骨頚部
やや多い
- 肋骨
- 上腕骨遠位部
- 坐骨?
- 大腿骨遠位部
- 脛骨近位部
- 脛骨位部
小児の骨折
- →小児骨折
骨折による骨癒合しにくい部位
- 血流が乏しいことによる
- 大腿骨頚部内側骨折、手根骨舟状骨骨折、脛骨中下1/3骨折、距骨骨折
骨折による出血量
- SOR.631
診察
- 1. 皮下骨折/開放骨折
- 2. 血管損傷の有無
- 3. 末梢神経損傷の有無
- 4. 軟部組織の損傷
- 5. 受傷部位周辺臓器の損傷
- 6. 受傷後の時間経過
参考
- http://www.biomech.mech.nagoya-u.ac.jp/iplweb/impact_bio/pdf/1st/Harada.pdf
[★]
手の舟状骨
- 英
- scaphoid, scaphoid bone, navicular bone of hand
- ラ
- os scaphoideum
- 関
- 手根骨
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
- 手根の近位列の最大の骨で、内側で月状骨と関節し、近位側では橈骨との間で、遠位側では有頭骨、大菱形骨、小菱形骨との間で関節をつくる。
足の舟状骨
- 英
- navicular (M), navicular bone
- ラ
- os naviculare
- 関
- 足根骨、足関節
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
- 足根骨の中間部の骨で、距骨頭と3個の楔状骨との間で内側に位置する。