- 英
- gallic acid、gallate
- 関
- 没食子酸塩
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/11/26 11:46:22」(JST)
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没食子酸 |
|
|
IUPAC名
3,4,5-trihydroxybenzoic acid
|
別称
ガリル酸
ガロ酸
3,4,5-トリヒドロキシ安息香酸
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
149-91-7 , [5995-86-8](一水和物) |
PubChem |
370 |
日化辞番号 |
J7.408J |
|
特性 |
分子式 |
C7H6O5 |
モル質量 |
170.12 g/mol |
精密質量 |
170.021523 |
外観 |
白色の結晶 |
密度 |
1.7 g/cm3 (anhydrous) |
融点 |
250 °C, 523 K, 482 °F
|
水への溶解度 |
1.1 g/100 ml @ 20°C (anhydrous)
1.5 g/100 ml @ 20 °C (monohydrate) |
酸解離定数 pKa |
COOH: 4.5, OH: 10. |
危険性 |
MSDS |
External MSDS |
主な危険性 |
刺激性 |
関連する物質 |
関連物質 |
安息香酸、フェノール、ピロガロール |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
没食子酸(もっしょくしさん または ぼっしょくしさん、gallic acid)は、有機化合物の一種で、示性式 C6H2(OH)3CO2H、分子量 170.12 の芳香族カルボン酸。別名3,4,5-トリヒドロキシ安息香酸。白色の吸湿性の結晶で、昇華点 210 ℃。加熱すると脱炭酸してピロガロールを生じる。CAS登録番号は [149-91-7]。1818年にフランスの薬学者アンリ・ブラコノーにより発見され、テオフィル=ジュール・ペルーズにより研究された。
五倍子(ヌルデの虫こぶ)、没食子(中近東のブナ・カシワの虫こぶ)、マンサク科の植物ハマメリス(Witch-hazel)、茶の葉、オークの樹皮など、多くの植物に含まれる。加水分解性タンニンの基本骨格を成す。
アルカリ性水溶液は還元力が強く、還元剤、写真の現像剤に使われる。また、タンニン合成の原料になり、青インク(没食子インク)の製造に使われ、さらに、没食子酸プロピル、没食子酸イソアミルなどのエステルとして油脂・バターの酸化防止剤にも使用される。カテキンの一種、エピガロカテキンガラートも没食子酸のエステルである。
抗酸化物質 |
|
アセチル-L-カルニチン (ALCAR) • α-リポ酸 (ALA) • アスコルビン酸 (ビタミンC) • カロテノイド (ビタミンA) • クルクミン • エダラボン • フラボノイド (クェルセチン、ケンフェロール、カテキン、EGCG、etc) • 没食子酸 • グルタチオン • ヒドロキシチロソール • ラドスチジル • メラトニン • N-アセチルシステイン (NAC) • N-アセチルセロトニン (NAS) • オレオカンタール • オレウロペイン • ラサギリン • レスベラトロール • セレギリン • セレン • トコフェロール (ビタミンE) • トコトリエノール (ビタミンE) • チロソール • ユビキノン (補酵素Q) • 尿酸
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Japanese Journal
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
次没食子酸ビスマス「ケンエー」
組成
禁忌
(経口のみ)
- 出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢患者では、症状の悪化、治療期間の延長をきたすおそれがある。]
- 慢性消化管通過障害又は重篤な消化管潰瘍のある患者[ビスマスの吸収による副作用が起こるおそれがある。]
効能または効果
効能・効果
(経口)
(外用)
次の疾患並びに状態における乾燥・収れん・保護
用法・用量
(経口)
次没食子酸ビスマスとして、通常成人1日1.5〜4gを3〜4回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
(外用)
通常、そのまま散布剤として使用するか、5〜10%の散布剤、軟膏又はパスタとして使用する。
慎重投与
(経口)
便秘の患者、結腸瘻造設術、回腸瘻造設術又は人工肛門造設術を受けた患者、消化管憩室のある患者[ビスマスが吸収され、重大な副作用が起こるおそれがある。]
(外用)
重大な副作用
(経口)
精神神経系:
ビスマス塩類(次硝酸ビスマス、次没食子酸ビスマス)1日3〜20gの連続経口投与(1ヵ月〜数年間)により、間代性痙れん、昏迷、錯乱、運動障害等の精神神経系障害(初期症状:不安、不快感、記憶力減退、頭痛、無力感、注意力低下、振せん等)があらわれたとの報告がある。これらの報告によれば、症状は投与中止後数週間〜数ヵ月で回復している。
(外用)
精神神経系:
ビスマス含有の外用剤の長期連続使用(約10年間)で、頭痛、記憶力減退、集中力低下、振せん、間代性けいれん、昏迷、運動障害等の精神神経系障害があらわれたとの報告がある。これらの報告によれば、症状は使用中止後数週間〜数ヵ月で回復している。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- gallic acid
[★]
- 関
- gallate
[★]
- 英
- bismuth subgallate
- ラ
- bismuthi subgallas
- 同
- デルマトール dermatol
- 商
- ヘルミチンS
- 関
- 止痢薬、次サリチル酸ビスマス、次没食子酸、ビスマス
参考
- http://www.genome.jp/kusuri/japic_med/show/00012130
添付文書
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2649715X1117_2_01/2649715X1117_2_01?view=body
[★]
- 英
- epigallocatechin gallate、EGCG
[★]
- 英
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- 関
- 没食子酸
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
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