Japanese Journal
- 傷寒論の基礎と臨床(16)陽明病篇(2)陽明病の変証と黄疸など(梔子鼓湯、猪苓湯、小柴胡湯、調胃承気湯、抵当湯、麻子仁丸、茵蔯蒿湯、梔子柏皮湯ほか)
- 漢方のめぐみ = The blessing of kampo : 日常診療と漢方をつなぐ 58(4), 587-615, 2016
- NAID 40021471653
- 長期間の漢方薬使用が原因と考えられた腸間膜静脈硬化症の1例
Related Links
- 梔子柏皮湯の構成生薬は3種類です。黄疸の要薬とされる“山梔子”、健胃作用とともに熱や炎症をしずめる“黄柏”、緩和作用のある“甘草”。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤
- じんましん 、 皮膚 瘙痒症 ひふそうようしょう 、 黄疸 おうだん などの治療薬で、 季肋 きろく 部(みぞおちから右脇腹にかけて)の圧迫感、皮膚のかゆみといった症状のある、体質が虚弱な人に用います。
- コタロー梔子柏皮湯エキス細粒は、 漢方製剤(概論) に分類される。
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
コタロー梔子柏皮湯エキス細粒
組成
- 本剤6.0g中
日局サンシシ 3.0g
日局カンゾウ 1.0g
日局オウバク 2.0g
上記の混合生薬より抽出した梔子柏皮湯の水製乾燥エキス1.2gを含有する。
添加物としてステアリン酸マグネシウム、トウモロコシデンプン、乳糖水和物、プルラン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを含有する。
効能または効果
- 肝臓部に圧迫感があるもの。
黄疸、皮膚そう痒症、宿酔。
- 通常、成人1日6.0gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
重大な副作用
偽アルドステロン症:
- 低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
ミオパチー:
- 低カリウム血症の結果としてミオパチーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
腸間膜静脈硬化症:
- 長期投与により、腸間膜静脈硬化症があらわれることがある。腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が繰り返しあらわれた場合、又は便潜血陽性になった場合には投与を中止し、CT、大腸内視鏡等の検査を実施するとともに、適切な処置を行うこと。なお、腸管切除術に至った症例も報告されている。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- idiopathic mesenteric phlebosclerosis, IMP
- 関
- 山梔子 サンシシ、間膜静脈、腸間膜静脈硬化症
漢方薬
- サンシシに含まれるゲニポシドが腸間膜静脈の石灰化と関連していると考えられている。
山梔子を含む方剤
参考
- http://ci.nii.ac.jp/naid/10030293861
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/gee/54/3/54_3_455/_pdf
[★]
- 関
- 漢方製剤