- 英
- atomoxetine hydrochloride
- 関
- アトモキセチン
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- 注意欠陥/多動性障害治療剤(選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)
販売名
ストラテラ内用液0.4%
組成
成分・含量
(1mL中):
- アトモキセチン塩酸塩4.6mg(アトモキセチンとして4mg)
添加物:
- 安息香酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸、D-ソルビトール液、キシリトール、香料、エチルバニリン、バニリン、プロピレングリコール、スクラロース、水酸化ナトリウム
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- MAO阻害剤を投与中あるいは投与中止後2週間以内の患者[「相互作用」の項参照]
- 重篤な心血管障害のある患者[血圧又は心拍数を上昇させ、症状を悪化させるおそれがある。「重要な基本的注意」「その他の注意」の項参照]
- 褐色細胞腫又はその既往歴のある患者[急激な血圧上昇及び心拍数増加の報告がある。]
- 閉塞隅角緑内障の患者[散瞳があらわれることがある。]
効能または効果
- 6歳未満の患者における有効性及び安全性は確立していない。[「臨床成績」の項参照]
- AD/HDの診断は、米国精神医学会の精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM※)等の標準的で確立した診断基準に基づき慎重に実施し、基準を満たす場合にのみ投与すること。
- ※Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders
18歳未満の患者
- 通常、18歳未満の患者には、アトモキセチンとして1日0.5mg/kg(0.125mL/kg)より開始し、その後1日0.8mg/kg(0.2mL/kg)とし、さらに1日1.2mg/kg(0.3mL/kg)まで増量した後、1日1.2〜1.8mg/kg(0.3〜0.45mL/kg)で維持する。
ただし、増量は1週間以上の間隔をあけて行うこととし、いずれの投与量においても1日2回に分けて経口投与する。
なお、症状により適宜増減するが、1日量は1.8mg/kg(0.45mL/kg)又は120mg(30mL)のいずれか少ない量を超えないこと。
18歳以上の患者
- 通常、18歳以上の患者には、アトモキセチンとして1日40mg(10mL)より開始し、その後1日80mg(20mL)まで増量した後、1日80〜120mg(20〜30mL)で維持する。
ただし、1日80mg(20mL)までの増量は1週間以上、その後の増量は2週間以上の間隔をあけて行うこととし、いずれの投与量においても1日1回又は1日2回に分けて経口投与する。
なお、症状により適宜増減するが、1日量は120mg(30mL)を超えないこと。
- CYP2D6阻害作用を有する薬剤を投与中の患者又は遺伝的にCYP2D6の活性が欠損していることが判明している患者(Poor Metabolizer)では、本剤の血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすいおそれがあるため、投与に際しては忍容性に問題がない場合にのみ増量するなど、患者の状態を注意深く観察し、慎重に投与すること。[「相互作用」及び「薬物動態」の項参照]
- 中等度(Child-Pugh Class B)の肝機能障害を有する患者においては、開始用量及び維持用量を通常の50%に減量すること。また、重度(Child-Pugh Class C)の肝機能障害を有する患者においては、開始用量及び維持用量を通常の25%に減量すること。[「慎重投与」及び「薬物動態」の項参照]
慎重投与
- 肝機能障害のある患者[血中濃度が上昇するおそれがある。(「用法・用量に関連する使用上の注意」及び「薬物動態」の項参照)]
- 腎機能障害のある患者[血中濃度が上昇するおそれがある。(「薬物動態」の項参照)]
- 痙攣発作又はその既往歴のある患者[痙攣をおこすことがある。]
- 心疾患(QT延長を含む)又はその既往歴のある患者[症状を悪化又は再発させるおそれがある。]
- 先天性QT延長症候群の患者又はQT延長の家族歴のある患者[QT延長を起こすおそれがある。]
- 高血圧又はその既往歴のある患者[症状を悪化又は再発させるおそれがある。]
- 脳血管障害又はその既往歴のある患者[症状を悪化又は再発させるおそれがある。]
- 起立性低血圧の既往歴のある患者[本剤の投与による起立性低血圧の報告がある。]
- 下記の精神系疾患のある患者[行動障害、思考障害又は躁病エピソードの症状が悪化するおそれがある。]
- 精神病性障害、双極性障害
- 排尿困難のある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
重大な副作用
- 肝機能障害、黄疸、肝不全(頻度不明):肝機能検査値の上昇を伴う肝機能障害、黄疸、肝不全があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- アナフィラキシー(頻度不明):血管神経性浮腫、蕁麻疹等のアナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
薬理作用
モノアミン取り込み阻害作用(in vitro)7)
- アトモキセチンはラット脳シナプトソームへのノルアドレナリン取り込みを強力に阻害した(Ki:4.47nM)。アトモキセチンのノルアドレナリン取り込み阻害作用はセロトニン及びドパミン取り込み阻害作用に比べ30倍以上選択的であった。なお、アトモキセチンは各種神経伝達物質受容体にはほとんど親和性を示さなかった。
モノアミン取り込み阻害作用(in vivo)8)
- アトモキセチンは神経毒によるノルアドレナリン枯渇を阻害したが(ED50:2.5mg/kg,p.o.)、セロトニン枯渇に対してはほとんど作用を示さなかった。
細胞外モノアミン濃度に及ぼす影響(in vivo)8)
- アトモキセチンは前頭前野におけるノルアドレナリン及びドパミンの細胞外濃度を有意に上昇させたが(0.3〜3mg/kg,i.p.)、線条体や側坐核における細胞外ドパミン濃度には影響を及ぼさなかった。
作用機序
- 臨床における有用性には神経終末のノルアドレナリントランスポーターに対する選択的阻害作用が関与していることが可能性としては考えられるものの、明確な機序は不明である。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
- アトモキセチン塩酸塩(JAN)
Atomoxetine Hydrochloride
化学名:
- (3R)-N-Methyl-3-(2-methylphenoxy)-3-phenylpropan-1-amine monohydrochloride
- 3.8(1-オクタノール−水系)
★リンクテーブル★
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