低置胎盤
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Japanese Journal
- 熊切 芳,草野 良一,中沢 忠明,竹内 久弥
- 日本産科婦人科學會雜誌 23(2), 105-110, 1971-02-01
- … 超音波断層法にて前置胎盤と診断できたものは6例, 低位胎盤としたものは4例であつたが, これら胎盤附着部位異常の診断は完全に行なわれ得た. …
- NAID 110002198961
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- 低位胎盤とは、低置胎盤ともいわれます。胎盤が子宮口まで2センチ以下のところにあり 、前置胎盤には含みません。しかし、出血する場合もあり前置胎盤になりえる可能性も あるので、安静が必要です。低位胎盤の出産は帝王切開の場合が多いです。
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- 次の文を読み、4~6の問いに答えよ。
- 28歳の妊婦。今朝、突然の中等量性器出血と水様帯下とを認めて来院した。
- 現病歴 : 妊娠初期には特に異常はなかったが、妊娠24週3日に上記症状を呈した。下腹部痛はない。
- 既往歴 : 特記すべきことはない。
- 月経歴 : 初経13歳。周期は28日型、整。月経時随伴症状はない。
- 妊娠・分娩歴 : 1年前に妊娠7週で自然流産した。
- 現症 : 身長160cm、体重52kg。体温36.8℃。脈拍72/分、整。血圧122/70mmHg。子宮底は臍上2cm、軟、圧痛はない。膣鏡診で外子宮口の開大は認められないが、少量の淡血性の帯下が認められ、悪臭はない。超音波検査により胎児は頭位、胎児計測値は妊娠週数相当であり、羊水腔はほとんど消失している。
- 入院時検査所見:尿所見:蛋白(±)、糖(-)、ウロビリノゲン(±)、潜血1+。血液所見:赤血球394万、Hb11.2g/dl、Ht38%、白血球11,000、血小板22万。血清生化学所見:総蛋白6.9g/dl、アルブミン4.1g/dl、尿素窒素10mg/dl、クレアチニン0.7mg/dl、総ビリルビン0.6mg/dl、AST18単位(基準40以下)、ALT14単位(基準35以下)、Na136mEq/l、K4.2mEq/l、Cl102mEq/l、Ca8.8mg/dl。CRP0.3mg/dl(基準0.3以下)。経膣超音波写真と胎児心拍数陣痛図とを以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [097C003]←[国試_097]→[097C005]
[★]
- 英
- low-lying placenta, low lying placenta, deep lying placenta
- 同
- 低位胎盤
- 関
- 前置胎盤
[★]
- 英
- placenta (Z)
発生
- G10M.30 NGY.287
- 妊娠7週から形成が始まり、妊娠4ヶ月末(妊娠15週末,妊娠前期末)に完成。妊娠10ヶ月末まで増大し続ける。
解剖
- NGY.287
- 正期産では500g、直径20cm、厚さは中央部で2cmの扁平な円盤状構造物である。
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
機能
ガス・物質交換と代謝
単純核酸
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酸素、二酸化炭素、遊離脂肪酸、脂溶性ビタミン、ナトリウム、カリウム、尿素、尿酸、薬剤の大部分、麻酔学
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促進拡散
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グルコース。GLUT1とGLUT3による
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能動輸送
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アミノ酸、水溶性ビタミン、カルシウム、リン酸塩、鉄、ヨード
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エンドサイトーシス
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IgG, LDLコレステロール
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薬物・毒物・感染性物質の胎盤通過性
- 脂溶性・非イオン性薬剤、分子量≧600、非抱合型ステロイドホルモン、脂質
- 水溶性・イオン性薬剤、分子量<1000、血清蛋白結合能の強い薬剤、ポリペプチドホルモン、抱合型ステロイドホルモン
ホルモン産生