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- 混合生物学的製剤
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ミールビック
組成
製法の概要
- 本剤は、弱毒生麻しんウイルス(田辺株)を伝染性の疾患に感染していないニワトリ胚培養細胞で増殖させ、また、弱毒生風しんウイルス(松浦株)を伝染性の疾患に感染していないウズラ胚培養細胞で増殖させ、得られたウイルス液を精製して混合し、安定剤を加え充填した後、凍結乾燥したものである。
- なお、本剤は製造工程でウシの血液由来成分(血清)及びブタの膵臓由来成分(トリプシン)を使用している。
組成
- 本剤を添付の溶剤(日本薬局方注射用水)0.7mLで溶解した時、液剤0.5mL中に次の成分を含有する。
有効成分
- 弱毒生麻しんウイルス(田辺株) 5000PFU以上
- 弱毒生風しんウイルス(松浦株) 1000PFU以上
緩衝剤
- リン酸水素ナトリウム水和物 0.7mg
- リン酸二水素ナトリウム 0.07mg
安定剤
- 乳糖水和物 18mg
- D−ソルビトール 5.4mg
- L−グルタミン酸ナトリウム 1.8mg
抗菌剤
- カナマイシン硫酸塩 36μg(力価)以下
- エリスロマイシンラクトビオン酸塩 11μg(力価)以下
着色剤
希釈液
- TCM-199 残量
- 乳糖水和物・エリスロマイシンラクトビオン酸塩:ウシの乳由来成分。
- 抗菌剤及び着色剤は細胞培養に用いるTCM-199中に含有する。
禁忌
(予防接種を受けることが適当でない者)
- 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行ってはならない。
- 明らかな発熱を呈している者
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
- 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
- 明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する者及び免疫抑制をきたす治療を受けている者(「相互作用」の項参照)
- 妊娠していることが明らかな者
- 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
効能または効果
- 本剤は、麻しん及び風しんの予防に使用する。
- 本剤を添付の溶剤(日本薬局方注射用水)0.7mLで溶解し、通常、その0.5mLを1回皮下に注射する。
一般的注意
- 予防接種法に基づく、麻しん及び風しんの第1期、第2期、第3期及び第4期の予防接種は、乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン、乾燥弱毒生麻しんワクチン、又は乾燥弱毒生風しんワクチンにより行う。
接種対象者
定期の予防接種
- 第1期 生後12月から24月に至るまでの間にある者。
- 第2期 5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学の始期に達する日の1年前の日から当該始期に達する日の前日までの間にある者(小学校就学前の1年間にある者)。
- 第3期 13歳となる日の属する年度の初日から当該年度の末日までの間にある者。
- ,*第4期 18歳となる日の属する年度の初日から当該年度の末日までの間にある者。
- 第3期及び第4期は平成20年4月1日から平成25年3月31日までの適用する。
任意の予防接種
接種時期
- 年間を通じて随時行うことができるが、麻しんの流行期を避けて接種することが望ましい。
不活化ワクチン製剤との接種間隔
- 不活化ワクチンの接種を受けた者は、通常、6日以上間隔を置いて本剤を接種すること。
輸血及びガンマグロブリン製剤投与との関係
- 輸血又はガンマグロブリン製剤の投与を受けた者は、通常、3カ月以上間隔を置いて本剤を接種すること。また、ガンマグロブリン製剤の大量療法において200mg/kg以上投与を受けた者は、6カ月以上間隔を置いて本剤を接種すること。(「相互作用」の項参照)
他の生ワクチン製剤接種との関係
- 他の生ワクチンの接種を受けた者は、通常、27日以上間隔を置いて本剤を接種すること。(「相互作用」の項参照)
重大な副作用
- ショック、アナフィラキシー様症状(0.1%未満):ショック、アナフィラキシ−様症状(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫等)があらわれることがあるので、接種後は観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
- 血小板減少性紫斑病(0.1%未満):血小板減少性紫斑病があらわれることがある。通常、接種後数日から3週ごろに紫斑、鼻出血、口腔粘膜出血等があらわれる。本症が疑われる場合には、血液検査等の観察を十分に行い、適切な処置を行うこと。
- 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(頻度不明):急性散在性脳脊髄炎(ADEM)があらわれることがある。通常、接種後数日から2週間程度で発熱、頭痛、けいれん、運動障害、意識障害等があらわれる。本症が疑われる場合には、MRI等で診断し、適切な処置を行うこと。
- 脳炎・脳症(0.1%未満):脳炎・脳症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、MRI等で診断し、適切な処置を行うこと。
- ,*けいれん(0.1%未満):けいれん(熱性けいれんを含む)を起こすことがある。異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 麻しんウイルス及び風しんウイルスは経気道的に感染し、上気道及び局所リンパ節で増殖後ウイルス血症を起こして全身の標的器官に運ばれ、麻しんあるいは風しんを発症すると考えられている3)。予め本剤の接種により、麻しんウイルス及び風しんウイルスに対する液性免疫及び細胞性免疫が獲得されていると、その後に麻しんウイルスあるいは風しんウイルスの曝露を受けても、獲得している免疫によってウイルスの増殖が抑制されて発症は阻止される。
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