パラアミノ安息香酸
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/11 17:32:48」(JST)
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パラオキシ安息香酸エステル(パラオキシあんそくこうさんエステル, para-hydroxybenzonate)は、安息香酸エステルのパラ位にフェノール性ヒドロキシ基を持つ有機化合物群の呼び名である。主に飲料向けの防腐剤として使用されているが食品・医薬品あるいは化粧品の防腐剤成分名として掲示する場合に、製品に複数種含まれるパラオキシ安息香酸エステルを総称してパラベン(paraben)と呼称される。フェノール部分は塩を形成するためナトリウム塩などの形で使用される場合もある。
防腐剤として使用される製品名とIUPAC名を次に挙げる
- メチルパラベン、methyl 4-hydroxybenzoate
- エチルパラベン、ethyl 4-hydroxybenzoate
- プロピルパラベン、propyl 4-hydroxybenzoate
- イソプロピルパラベン、isopropyl 4-hydroxybenzoate
- ブチルパラベン、butyl 4-hydroxybenzoate
- イソブチルパラベン、isobutyl 4-hydroxybenzoate
- ベンジルパラベン、benzyl 4-hydroxybenzoate
パラオキシ安息香酸エステルは広い菌種に対して、静菌作用を示し通常はエステル部分の異なるパラオキシ安息香酸エステルを組み合わせて使用される。抗菌活性の強さは、ベンジル>ブチル>プロピル>エチル>メチルエステルの順といわれている。消毒剤や感染症の治療剤としては用いられない。
関連項目
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Japanese Journal
- パラオキシ安息香酸アルキルエステル(パラベン)類のコアシェル型C18によるUHPLC分離及びキャピラリーGC-MS分析 : 薬品機器分析学実習におけるパラベン試料の有用性
- アナリティカルレポート ビフェニル基結合型シリカ固定相を用いるHPLCによる化粧品及び食品中の2-フェノキシエタノールとパラベン類の一斉定量
- 局所麻酔薬アレルギーが疑われ 北海道大学病院歯科麻酔科外来を受診した症例の検討 : 当院における20年前の検討報告との比較
- 岩本 理恵,北條 敬之,渋谷 真希子,木村 幸文,亀倉 更人,藤澤 俊明
- 北海道歯学雑誌 34(2), 114-119, 2014-03
- … の観点からみて歯科用キシロカインカートリッジRが使用可能と判断した症例の割合は,今回は82%(9/11)であり,前回の61%(27/44)と比較して増加した.2005年より歯科用キシロカインカートリッジRへのパラベン添加が取りやめになったことが大きな要因と思われ,この結果は依頼元の歯科医師および患者にとって治療遂行上,有益と思われた.4 .エピソードの原因については,判断困難とした1症例を除き,ア …
- NAID 120005418103
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
クロフェドリンS配合シロップ
組成
有効成分 1mL中の含量
- ジヒドロコデインリン酸塩 3mg
dl -メチルエフェドリン塩酸塩 6mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 1.2mg
添加物
- 白糖、クエン酸ナトリウム水和物、D-ソルビトール、パラベン、カラメル、エタノール、エチルバニリン、バニリン、プロピレングリコール、l -メントール、香料
禁忌
- 重篤な呼吸抑制のある患者[呼吸抑制を増強するおそれがある。]
- アヘンアルカロイドに対し過敏症の既往歴のある患者
- 緑内障の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- 前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- カテコールアミン製剤 (アドレナリン、イソプロテレノール等) を投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
効能または効果
急性気管支炎、慢性気管支炎、感冒・上気道炎、肺炎、肺結核
なお、症状により適宜増減する。
乳幼小児には以下のように投与する。
12歳以上15歳未満: 成人量の2/3
8歳以上12歳未満: 成人量の1/2
5歳以上 8歳未満: 成人量の1/3
2歳以上 5歳未満: 成人量の1/5
2歳未満: 成人量の1/10
慎重投与
- 気管支喘息発作中の患者[気道分泌を妨げるおそれがある。]
- 心・呼吸機能障害のある患者[呼吸抑制を増強するおそれがある。]
- 肝・腎機能障害のある患者[副作用が発現するおそれがある。]
- 脳に器質的障害のある患者[脳血管を拡張し脳脊髄液圧を上昇させるおそれがある。]
- ショック状態にある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- 代謝性アシドーシスのある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- 甲状腺機能異常のある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- 副腎皮質機能低下症 (アジソン病等) の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- 薬物依存の既往歴のある患者[薬物依存を生じるおそれがある。]
- 乳児、高齢者、衰弱者[新生児、乳児は代謝が不十分であり、高齢者、衰弱者は代謝・排泄機能が低下しているため、副作用が発現するおそれがある。「高齢者への投与」、「小児等への投与」の項参照]
- 高血圧症の患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- 糖尿病の患者[血糖のコントロールに悪影響を及ぼすおそれがある。]
- 妊婦 (「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
重大な副作用
無顆粒球症、再生不良性貧血
(頻度不明)
- 無顆粒球症、再生不良性貧血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
有効成分に関する理化学的知見
○ジヒドロコデインリン酸塩
一般名:
Dihydrocodeine Phosphate
化学名:
- (5R , 6S )-4, 5-Epoxy-3-methoxy-17-methylmorphinan-6-ol monophosphate
- 130〜135℃
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- p-aminobenzoic acid para-aminobenzoic acid PABA
- 関
- パラベン paraben、4-アミノ安息香酸 4-aminobenzoic acid、sulfonamide、葉酸
臨床関連
- BT-PABA試験:膵臓の外分泌機能をキモトリプシンの活性により評価する検査。BT-PABAを服用し、膵臓で分解、腸管で吸収、肝で抱合、腎臓から尿として排泄されたPABAの量を定量する。
[★]
パラベン
- 関
- 4-hydroxybenzoic acid、p-aminobenzoic acid
[★]
- 英
- 4-hydroxybenzoic acid
- 関
- パラベン
[★]
- 英
- butylparaben
- 同
- パラヒドロキシ安息香酸ブチル butyl p-hydroxybenzoate、パラオキシ安息香酸ブチル butyl p-oxybenzoate
[★]
- 英
- ethyl-p-hydroxybenzoate
- 商
- ケンエーG浣腸液、イオウ・カンフルローション、グリセリン浣腸
[★]
- 英
- methylparaben、methylparaben sodium
- 関
- メチルパラベンナトリウム
[★]
- 英
- methylparaben sodium
- 関
- メチルパラベン