ダナパロイド
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Japanese Journal
- ダナパロイドナトリウムが有用であった急性胆管炎による門脈血栓症の1例
- 奥 隆臣,久保 康則,三関 哲矢,酒井 俊,山川 敦,菅田 英明
- 日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology 107(11), 1814-1820, 2010-11-05
- … は81歳,女性.急性胆管炎により当科に紹介となった.ERCでは総胆管結石を,CTでは門脈右枝に血栓を認めた.前者にはESTを施行.後者にはダナパロイドナトリウムにより治療を行い,血流の改善をえた.本症例における門脈血栓症の改善は,急性胆管炎の治療により自己線溶系による血栓溶解が促され,かつダナパロイドナトリウムにより血栓形成進展の防止がもたらされた結果であると思われた. …
- NAID 10027494393
- ダナパロイドナトリウム投与にてDIC様凝固障害を脱し手術が可能となった後腹膜静脈性血管腫による成人 Kasabach-Merritt 症候群の1例
- 森口 彩,岩橋 潔,大西 良輝,北 久晃,西尾 啓,貫野 知代,松浦 民子,池澤 賢治,小野 亜紀子,水野 龍義,千葉 三保,前田 晃作,明田 寛史,内藤 雅文,道田 知樹,片山 和宏,山崎 芳郎,春日井 務
- 日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology 106(11), 1660-1668, 2009-11-05
- … 32歳女性.下血のため来院し,汎血球減少と播種性血管内凝固症候群(DIC)様凝固障害,後腹膜巨大腫瘍を認めた.血流プールシンチグラフィ(99mTc-HSA-D)の結果,後腹膜血管腫によるKasabach-Merritt症候群と診断.ダナパロイドナトリウム投与によって劇的にDIC様凝固障害の改善を認め,最終的に手術により加療しえた成人のKasabach-Merritt症候群の1例について報告する. …
- NAID 10026134327
Related Links
- 2008年9月23日 ... オルガラン(ダナパロイドナトリウム)とは:ヘパリン類. Danaparoid sodium(ダナパ ロイドナトリウム). ダナパロイドナトリウム(商品名:オルガラン)は低分子量ヘパリノイド であり(分子量5500)以下の成分から構成される。 ヘパラン硫酸84%、 ...
- ヘパリン類&アンチトロンビン濃縮製剤 現在の日本においてDICに対して使用可能な ヘパリン類としては、ダナパロイドナトリウム(商品名:オルガラン)、低分子ヘパリン( 商品名:フラグミンなど)、未分画ヘパリン(標準ヘパリン)がある。これらのヘパリン類は 、 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
オルガラン静注1250単位
組成
- 1アンプル (1mL) 中に、次の成分・分量を含有
成分
含量
- 1,250抗第Xa因子活性単位
- 成分のダナパロイドナトリウムはブタの小腸粘膜抽出物である。
添加物
- 乾燥亜硫酸ナトリウム 1.5mg、等張化剤、pH調整剤
効能または効果
- 汎発性血管内血液凝固症 (DIC)
- 通常、成人にはダナパロイドナトリウムとして1回1,250抗第Xa因子活性単位を12時間ごとに静脈内注射する (1日量2,500抗第Xa因子活性単位)。なお、症状に応じ適宜減量する。
- 本剤の抗第Xa因子活性単位は本薬独自の標準品を用いて測定しており、ヘパリン又は低分子ヘパリン類の抗第Xa因子活性単位と同一ではないので注意すること。
慎重投与
- 重篤な腎障害のある患者[排泄遅延により、出血を起こすおそれがあるので、血清クレアチニン値が2mg/dL以上の場合には、投与量を減らすか投与間隔を延ばす、又は投与の中止を考慮する。]
- 喘息のある患者[添加物として使用している乾燥亜硫酸ナトリウムに対して感受性の高い患者ではアナフィラキシー様の症状を起こすおそれがある。]
- 高齢者 (「高齢者への投与」の項参照)
- 小児等 (「小児等への投与」の項参照)
重大な副作用
アナフィラキシー様症状
(頻度不明)
- アナフィラキシー様症状 (血圧低下、呼吸困難) があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
血小板減少症
(頻度不明)
- ヘパリン又は低分子ヘパリンで起因される血小板減少症 (HIT) の既往歴のある患者のうち、ときに本剤投与により血小板減少症があらわれることがある。既往歴のある患者では本剤投与後に血小板数を測定し、血小板の著明な減少がみられたときには、投与を中止すること。
出血
(頻度不明)
- 消化管出血等の重篤な出血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量又は中止するなど、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
抗血栓作用15)
- ダナパロイドナトリウムはラットでの動静脈シャントモデル及び静脈血栓モデルにおいて血栓形成を用量依存的に抑制した。
実験的DICモデルに対する作用16, 17)
- ダナパロイドナトリウムはラットでのエンドトキシン誘発DICモデルにおいて、各種血液凝固及び線溶機能検査値を改善し、腎糸球体のフィブリン血栓形成を抑制した。
血液凝固阻止作用16, 18)
- ダナパロイドナトリウムはヒト血漿において、第Xa因子凝固時間を用量依存的に延長したが、プロトロンビン時間及び活性化部分トロンボプラスチン時間をほとんど延長しなかった (in vitro)。
作用機序19, 20)
- ダナパロイドナトリウムの抗凝固作用はアンチトロンビンIIIによる第Xa因子の阻害作用を増強することが主な作用であると考えられた。同じ第Xa因子の阻害活性を有するヘパリンと比較すると、アンチトロンビンIIIによるトロンビン及び第IXa因子の阻害作用の増強はともに1/10以下と弱かった。ダナパロイドナトリウムはヘパリンコファクターIIによるトロンビンの阻害作用を増強し、この作用は抗凝固作用に一部関与していると考えられた。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
- ダナパロイドナトリウム (Danaparoid sodium)
- 白色〜微黄色の粉末で、においはない。水に溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。吸湿性である。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- danaparoid
- 化
- ダナパロイドナトリウム danaparoid sodium
- 商
- オルガラン
[★]
- 関
- danaparoid
[★]
- 英
- sodium, natrium, Na
- 関
- Na+
血液(血清)中のナトリウム (臨床検査法提要第32版)
尿中のナトリウム
- <20 mEq/l (正常と判断できる範囲)
- >40 mEq/l (腎性腎不全を示唆)
尿Na,Kと血清Naによる血清Naの予測
- 経口摂取と輸液による自由水の摂取がなければ
- 尿([Na+]+[K+]) < 血清[Na+] → 血清[Na+]上昇
- 尿([Na+]+[K+]) = 血清[Na+] → 血清[Na+]普遍
- 尿([Na+]+[K+]) > 血清[Na+] → 血清[Na+]低下
食品中の食塩量
- ほとんどの製品ラベルに記載されている、ナトリウム[g]はそのまま食塩量[g]と考えることができないので、指導する債には注意を促す。
- 分子量から考えるとNa(23), Cl(35.5)なので、ナトリウムx[g]は食塩 x /23 * (23 + 35.5)、つまり2.54 * x [g]となる。
- 例えば、小生が常食している某社のインスタントラーメンにはナトリウム2[g]との記載があるが、これは5.08gの食塩が含まれているということになる。もちろんスープは全部飲む。1日3袋食べたことがあるのだが、、、
臨床関連
[★]
- 英
- thorium、Th
- 関
- トロトラスト、232Th
概念
- 参考1
- 原子番号:90
- 元素記号:Th
- アクチノイド元素の一つ
- 銀白色の金属。
- 安定同位体は存在しない。
- 北欧神話の軍神または雷神トールにちなんで名づけられた。
同位体
- 参考1
同位体
|
NA
|
半減期
|
DM
|
DE (MeV)
|
DP
|
228Th
|
trace
|
1.9116 y
|
α
|
5.52
|
224Ra
|
229Th
|
syn
|
7340 y
|
α
|
5.168
|
225Ra
|
230Th
|
trace
|
75380 y
|
α
|
4.77
|
226Ra
|
231Th
|
trace
|
25.5 h
|
β
|
0.39
|
231Pa
|
232Th
|
100 %
|
1.405 × 1010 y
|
α
|
4.083
|
228Ra
|
234Th
|
trace
|
24.1 d
|
β
|
0.27
|
234Pa
|
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
[★]
- 英
- bird、avian
- 関
- 鳥類
[★]
アセトアミノフェン