- 英
- beta-carboline
- 関
- カルボリン、βカルボリン
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β-カルボリン |
|
|
別称
9H-pyrido[3,4-b]indole
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
244-63-3 |
PubChem |
64961 |
ChemSpider |
58486 |
日化辞番号 |
J10.931B |
MeSH |
norharman |
ChEMBL |
CHEMBL275224 |
|
- InChI=1S/C11H8N2/c1-2-4-10-8(3-1)9-5-6-12-7-11(9)13-10/h1-7,13H
Key: AIFRHYZBTHREPW-UHFFFAOYSA-N
InChI=1/C11H8N2/c1-2-4-10-8(3-1)9-5-6-12-7-11(9)13-10/h1-7,13H
Key: AIFRHYZBTHREPW-UHFFFAOYAG
|
特性 |
化学式 |
C11H8N2 |
モル質量 |
168.19 g mol−1 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
β-カルボリン(ベータ-カルボリン、β-carboline, 9H-pyrido[3,4-b]indole)は、β-カルボリン類として知られる化合物の一分類の基本骨格である有機アミン。
目次
- 1 薬理学
- 2 構造
- 3 β-カルボリン類の例
- 4 自然界での存在
- 5 脚注
- 6 関連項目
- 7 外部リンク
薬理学[編集]
β-カルボリンアルカロイドは、植物や動物に幅広く存在し、しばしばモノアミン酸化酵素阻害剤 (MAOI) として作用する。つる植物アヤワスカ (Banisteriopsis caapi) の成分であるβ-カルボリン類のハルミンやハルマリン、テトラヒドロハルミン(英語版)は、南米先住民族の土着の幻覚剤アヤワスカの薬理活性において中心的な役割を果たしている。β-カルボリン類がモノアミン酸化酵素を阻害し、消化管でのジメチルトリプタミンの分解を抑えることによって、ジメチルトリプタミンは経口摂取で向精神活性を示すことができる。いくつかのβ-カルボリン類、特にトリプトリン(英語版)とピノリン(英語版)は、人体において自然に形成される。後者は、メラトニンと共に、睡眠・覚醒サイクルを制御する松果体の役割にかかわっている[要出典]。β-カルボリンは、脳のベンゾジアゼピン受容体に結合でき、逆作動薬効果を誘導する。
アメリカ合衆国特許番号5591738では、β-カルボリンの投与により様々な化学物質依存性を治療する方法が解説されている[1]。
構造[編集]
β-カルボリンはインドールアルカロイドに分類され、1つのインドール骨格と様々な側鎖で構成される[2]。β-カルボリンの構造はトリプタミンの構造と類似しており、トリプタミンのエチルアミン側鎖が一炭素介してインドール環に再び結合し三環性構造となっている。実際に、β-カルボリンは、類似トリプタミン類から同様の経路で生合成されると考えられている(ピクテ・スペングラー反応を参照)。β-カルボリンの3つ目の環にはいくつかの異った飽和度が可能であり、下図の構造式に赤と青で二重結合を示している。
β-カルボリン類の例[編集]
下記の表に重要なβ-カルボリン類の内いくつかを示す。
一般名 |
赤色の結合
|
青色の結合
|
R1 |
R6 |
R7 |
構造 |
β-カルボリン |
×
|
×
|
H
|
H
|
H
|
|
トリプトリン |
|
|
H
|
H
|
H
|
|
ピノリン |
|
|
H
|
OCH3
|
H
|
|
ハルマン |
×
|
|
CH3
|
H
|
H
|
|
ハルミン |
×
|
×
|
CH3
|
H
|
OCH3
|
|
ハルマリン |
×
|
|
CH3
|
H
|
OCH3
|
|
テトラヒドロハルミン |
|
|
CH3
|
H
|
OCH3
|
|
自然界での存在[編集]
現在までに、64の既知のβ-カルボリンアルカロイドが、少なくとも8つの植物ファミリーに広がっている[1]。ペガヌム・ハルマラ (Peganum harmala, Syrian Rue) の種は、β-カルボリンが多く含まれており、2-6%のアルカロイドを含み、ほとんどはハルマリンである[3][要高次出典]。
サソリのクチクラにβ-カルボリン類が存在することにより、サソリの外皮はブラックライトなどで作り出される特定の波長の紫外線に曝されると蛍光を発することが知られている[4]。
いくつかのβ-カルボリン類は、痙攣や不安惹起作用、記憶増強作用などベンゾジアゼピン類と逆の作用を示す[5]。
脚注[編集]
- ^ a b US 5591738 "Method of treating chemical dependency using β-carboline alkaloids, derivatives and salts thereof."
- ^ Ratsch, Christian (2005). The Encyclopedia of Psychoactive Plants: Ethnopharmacology and its Applications. Park Street Press. ISBN 978-0892819782.
- ^ Amazing Nature. “Syrian Rue”. 2011年3月30日閲覧。
- ^ Stachel, Shawn J; Scott A Stockwell and David L Van Vranken (1999). “The fluorescence of scorpions and cataractogenesis”. Chemistry & Biology 6: 531–539. doi:10.1016/S1074-5521(99)80085-4.
- ^ Venault P, Chapouthier G (2007). “From the behavioral pharmacology of β-carbolines to seizures, anxiety, and memory”. ScientificWorldJournal 7: 204–23. doi:10.1100/tsw.2007.48. PMID 17334612. http://www.thescientificworld.co.uk/doi/getDoi.asp?doi=10.1100/tsw.2007.48.
関連項目[編集]
- en:Harmala alkaloid
- トリプタミン
外部リンク[編集]
- TiHKAL #44
- TiHKAL in general
- Beta-Carbolines - the US National Library of Medicine Medical Subject Headings (MeSH)
- Beta-carbolines in Coffee
- Farzin D, Mansouri N (July 2006). “Antidepressant-like effect of harmane and other beta-carbolines in the mouse forced swim test”. Eur Neuropsychopharmacol 16 (5): 324–8. doi:10.1016/j.euroneuro.2005.08.005. PMID 16183262. http://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S0924-977X(05)00137-9.
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- P-115 ジャマイカカシア抽出物から分離されたβ-カルボリン誘導体の変異原性(ポスターセッション)
- 麻野間 正晴,多田 敦子,野口 昭一郎,小野田 絢,高橋 和彦,高須 清誠,杉本 健士,徳山 英利,山崎 壮,河村 葉子,寺田 久屋
- 日本環境変異原学会大会プログラム・要旨集 (39), 150, 2010-10-29
- NAID 110008512900
- 43.β-カルボリン化合物の副腎髄質細胞におけるカテコールアミン生合成・分泌に及ぼす影響(第25回産業医科大学学会総会 学術講演会記録)
- 坂巻 路可,豊平 由美子,仁井 裕章,上野 晋,筒井 正人,外山 健二,柳原 延章
- 産業医科大学雑誌 30(1), 126, 2008-03-01
- NAID 110006636789
- β-カルボリン誘導体のDNA結合様式と結合定数の決定
- 小中原 猛雄,加藤 祐一,岡林 賞純,武江 彩子,坂井 教郎
- ホスト・ゲスト化学シンポジウム講演要旨集 2008(0), 73-73, 2008
- NAID 130004596985
Related Links
- 薬理学 [編集] β-カルボリンアルカロイドは、植物や動物に幅広く存在し、しばしばモノアミン酸化酵素阻害剤 (MAOI) として作用する。つる植物 アヤワスカ (Banisteriopsis caapi) の成分であるβ-カルボリン類のハルミンやハルマリン、 ...
- 【発明の名称】 β-カルボリン誘導体 【発明者】 【氏名】日野 亨 【氏名】中川 昌子 【氏名】鳥沢 保広 【氏名】伊藤 理 【目的】 抗腫瘍活性を有する新規な化合物を提供する【構成】 下記の式(1)で表されるβ-カルボリン ...
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★リンクテーブル★
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- beta-carboline
- 関
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- 英
- phosphorus P
- 関
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分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
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