血管性認知症

出典: meddic

vascular dementia VD
脳血管性痴呆 (国試)脳血管性認知症 cerebrovascular dementia、血管性痴呆
認知症ハチンスキー虚血スコア
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概念

  • 虚血性脳血管障害によって起こる認知症

リスク因子

  • 高血圧、糖尿病

症候

アルツハイマーと比較して抑うつ、自発性低下、夜間興奮、歩行障害(小刻み歩行)、尿失禁、運動麻痺などが早期から出現、変動しやすい(YN.J-106) 
急激発症、階段状悪化、経過の動揺、夜間譫妄、人格の比較的保持、高血圧、脳卒中の既往、動脈硬化の存在。 → アルツハイマー型認知症との鑑別点 ハチンスキー虚血スコア
  • 夜間興奮、幻聴:譫妄状態でみられる。譫妄は多発性脳梗塞などで脳の機能が低下しているときにみられるが、代謝異常、感染症、内分泌などで起こりうる。このため、これらを鑑別するために血清電解質や血液ガス検査を行う。


UpToDate Contents

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和文文献

  • 今、話題の疾病と栄養管理のすすめかた(17)認知症高齢者の栄養管理
  • 岡田 有司
  • ヒューマンニュートリション : 人間栄養 4(6), 14-20, 2012-11
  • NAID 40019485916
  • 認知症の分類と認知症短期集中リハビリテーションの評価とその後のケア
  • 内野 善生,阿部 和人,茂呂 友紀子
  • 老年精神医学雑誌 23(10), 1233-1245, 2012-10
  • NAID 40019472240
  • 血管性認知症のBPSDに対して柴胡加竜骨牡蛎湯が奏効した1例
  • 中江 啓晴,熊谷 由紀絵,小菅 孝明
  • 漢方の臨床 59(9), 1605-1608, 2012-09-25
  • NAID 10031025043

関連リンク

脳血管性認知症の特徴. ◆脳の血管が詰まったり破れたりします。 脳血管性認知症の 原因としては、脳梗塞の多発によるものが大部分(70~80%)を占めます。脳血管障害 により脳の血流量や代謝量が減少し、その程度や範囲は認知症の程度と関係します。
脳血管性認知症とは. 脳の血管が詰まったり破れたりすることによって、その部分の脳 の働きが悪くなり、そのため認知症になることがあります。このような認知症を脳血管性 認知症といいます。 脳血管性認知症は、脳のなかに大きな梗塞がある場合や小さな 梗塞 ...

関連画像

血管性認知症とは2)血管性認知症脳血管性認知症は予防できる 脳血管性認知症をどう考えたら  認知症と脳血管性認知症の違い 認知症(痴呆)と脳血管性認知症 脳血管性認知症の病像は認知症・メタボ・ロコモ・うつ


★リンクテーブル★
先読みVD
国試過去問105E055
リンク元ハチンスキー虚血スコア」「脳血管障害
関連記事認知症」「血管」「認知」「血管性」「

VD」

  [★]


105E055」

  [★]

  • 70歳の女性。歩行障害を主訴に来院した。半年前にくも膜下出血を発症し、開頭手術を受けた。軽度の右下肢麻痺のために2か月間のリハビリテーションを受け、症状を残さず自宅に退院していた。3か月前から、徐々に動きが鈍くなり、家でじっとしていることが多くなった。歩行は緩慢であり、尿失禁も時々みられるようになった。神経学的所見で見当識障害や短期記憶障害がみられ、Mini-Mental State Examination(MMSE)は15点(30点満点)である。四肢の運動麻痺や筋強剛を認めないが、歩行は小刻みで緩慢である。
  • 最も考えられるのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 105E054]←[国試_105]→[105E056

ハチンスキー虚血スコア」

  [★]

Hachinski ischemic score
Hachinski Ischemic Score HISHachinskiの虚血スコア, 脳虚血評点 ischemic score
認知症


ischemic score(BET.141)

突然発症 Abrupt onset 2
階段状悪化 Stepwise deterioration 1
経過の動揺 Fluctuating course 2
夜間譫妄 Nocturnal confusion 1
人格の比較的保持 Relative preservation of personality 1
抑うつ状態 Depression 1
身体的愁訴 Somatic complaints 1
情動失禁 Emotional incontinence 1
高血圧 History of hypertension 1
卒中発作の既往 History of strokes 2
動脈硬化合併の証拠 Evidence of associated atherosclerosis 1
局所神経症状 Focal neurological symptoms 2
局所神経徴候 Focal neurological signs 2

参考

  • 用紙

[display]http://www.wai.wisc.edu/pdf/phystoolkit/diagnosis/Hachinski_Ichemic_Score.pdf

  • 「アルツハイマー型痴呆と脳血管性痴呆の鑑別のための計量診断表」

[display]http://www.ikeda-hp.com/L_rihabiri/tiikir_center/hyouka/hirai.htm

  • Hachinskiの虚血スコア 日本語の項目

[display]http://suuchan.net/note/Chapter-3247.html



脳血管障害」

  [★]

脳血管疾患 cerebrovascular disease CVD, cerebral artery disease, cerebro-vascular disease, cerebral arterial disease
脳血管障害 cerebrovascular disorder
脳血管性疾患
cerebrovascular accident CVA
脳卒中

分類

SCN.204
a) 機序
(1) 血栓性
(2) 塞栓性
(3) 血行力学性
b) 臨床的カテゴリー
(1) アテローム血栓性
(2) 心原性
(3) ラクナ梗塞
(4) そのほか
  • III. 血管性認知症

リスク因子




認知症」

  [★]

dementia
痴呆痴呆症器質痴呆 organic dementia
amyotrophic lateral sclerosisハチンスキー虚血スコア

定義

  • いったん正常に発達した知的機能が持続的に低下し、複数の認知障害があるために社会生活に支障をきたすようになった状態。(参考1)
  • 1. 知的機能が脳の器質性障害によって低下
  • 2. 認知機能が選択的に障害された状態(PSY.312)
  • 3. 記憶と判断力の障害を基本とする症候群(PSY.312)

認知症の概念

認知症と区別すべき病態

など

認知症の分類

  • 変性認知症
  • ピック病:行動の障害、人格変化。Pick球やPick細胞が存在

原因疾患

  • 一次性
  • 二次性

認知症症状

1. 中核症状

  • 認知機能障害:思考・推理・判断・適応・問題解決
  • 記憶障害:初期には記銘力、短期記憶から障害される。早期:エピソード記憶 → 重症:意味記憶
  • 判断力低下
  • 見当識障害
  • 言語障害(失語)
  • 失行
  • 失認

2. 周辺症状

  • 不安
  • 抑うつ
  • 徘徊
  • 不眠
  • 妄想

認知症と老化現象との違い

  • 老化現象
  • 体験の一部を忘れる ← ヒントを与えられると思い出せる
  • 名前や日付などをとっさに思い出せる
  • 日常生活に支障はない
  • 物忘れに対して自覚がある
  • 認知症
  • 体験した全てを忘れる。最近の記憶がない ← ヒントを与えられてても思い出せない
  • 時間や自分のいる場所が分からない
  • 日常生活を営むことが困難
  • 物忘れに対して自覚がない

検査

診断

  アルツハイマー病 脳血管性認知症 ピック病
認知症 全般的認知症 まだら認知症 アルツハイマー病に類似。
早期には人格、注意力が障害され、
次第に記憶力も障害される。
人格 晩期に人格障害 保たれる 早期に人格障害
病識 なし(初期にはあり) あり なし
経過 進行性 動揺性、階段状に進行性 進行性
基礎疾患 特になし 高血圧、糖尿病、心疾患 特になし
画像検査 対称性の脳溝開大 脳実質内に脳梗塞巣 側頭葉と前頭葉の萎縮
機能画像検査 側頭葉、頭頂葉での代謝低下 前頭葉を中心とした多発性の脳代謝低下 前頭葉、側頭葉での代謝低下

認知症高齢者を対象とした事業・施設

相談体制 保健所 地域保健法が定める事業内容「母性及び乳幼児並びに老人の保健に関する事項」による老人精神衛生相談事業
高齢者総合相談センター 厚労省が都道府県レベルに設置している高齢者に関する相談窓口
在宅介護支援センター 老人福祉法により市町村が実施の主体となっている施設であり、在宅の要介護高齢者やその介護者の要望に対応した適切なサービスが円滑に提供されるように市町村や関連機関との連絡・調節などを行っている。
認知症疾患医療センター  
在宅対策 介護 訪問介護 ホームヘルプサービス
通所介護 デイサービス
短期入所生活介護 ショートステイ
認知症老人向け毎日通所型デイサービスセンター  
認知症対応型老人共同生活介護 グループホーム
老人認知症疾患デイ・ケア施設  
福祉 訪問指導
施設対策 介護 介護療養型医療施設
介護老人保健施設
介護老人福祉施設
医療 老人性認知症疾患治療病棟
福祉 養護老人ホーム
特別養護老人ホーム

国試





血管」

  [★]

blood vessel, blood vessels
  • 図:M.28

構造

  • 内皮細胞(単層扁平上皮細胞)
  • 基底板
  • 内皮下結合組織(内皮下層 subendothelial layer):疎性結合組織、縦走平滑筋
  • 内弾性板
  • 結合組織に移行

動脈 内膜 中膜 外膜
弾性血管 内皮細胞(ワイベル・パラーデ小体を含む)
基底板
内皮下層(少数の線維芽細胞、散在する平滑筋細胞膠原線維)
不完全な内弾性板
40-70層の有窓性弾性板
弾性板の間に存在する平滑筋細胞
薄い弾性板
外半分には脈管栄養細胞が分布
線維・弾性結合組織
脈管栄養血管
リンパ管
神経細胞
筋性動脈 内皮細胞(ワイベル・パラーデ小体を含む)
基底板
内皮下層(少数の線維芽細胞、散在する平滑筋細胞膠原線維)
厚い内弾性板
40層に及ぶ平滑筋細胞層
厚い外弾性板
薄い線維・弾性結合組織
脈管栄養血管は著明でない
リンパ管
神経線維
細動脈 内皮細胞(ワイベル・パラーデ小体を含む)
基底板
内皮下層:目立たない
内弾性板はなく、弾性線維がある
1-2層の平滑筋細胞 疎性結合組織
神経線維

分類



認知」

  [★]

cognition
認識 recognition
認知症



  • 認知
二次感覚野
 ↓
判断:感覚連合野
 |    ↓
 |   記憶:辺縁系・扁桃核
  |    ↓   
意志:運動連合野
 ↓
二次運動野
認知症ではこの認知が傷害される



血管性」

  [★]

vascular vasculogenic
維管束血管血管原性脈管


症」

  [★]

sis, pathy
  • 検査や徴候に加えて症状が出ている状態




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