- 英
- intussusception, invagination, telescoped bowel
- ラ
- invaginatio, intussusceptis
- 同
- 腸重積症、腸重畳症、腸重鞘症
- ICD-10
- K56.1
- 関
- 絞扼性イレウス
[show details]
腸重積症 : 約 72,300 件
腸重積 : 約 237,000 件
概念
- 口側腸管が肛門側腸管内に嵌入。絞扼性イレウスの一種 ← 腸間膜が陥入部位で絞扼され腸管の血行障害をきたす
- 回腸が結腸に嵌入するものが最も多い
- 腹痛、嘔吐、血便が特徴的。
疫学
- 男女比2:1で男児に多い (小児科学第2版 p.1035)
- 2歳以下の乳幼児に認められ、特に4-9ヶ月の乳児に好発 (小児科学第2版 p.1035)
- 6か月-2歳児までに多い。男児に多い。
- それ以降では基礎疾患の存在が疑われる:polyp、Meckel憩室、悪性リンパ腫など
好発部位
- 回盲部が大腸に引き込まれる
- 回盲部腸重積は10歳以下、特に1歳以下の乳幼児に多く見られる(SSUR.555)
病因
- 何らかの誘因(ポリープ等)により、肛門側の腸の蠕動運動より口側の腸管がはまりこんでしまうことが原因
- 特に成人の場合は腸管の腫瘍が原因となることが少なくない。潰瘍、継室でも起こりうる。(SSUR.555)
病態
症候
- Dance徴候(回盲部が陥凹。右下腹部に空虚な部分が出現。右下腹部にある回盲部が上行結腸に引き込まれるため、本来あるはずの回盲部が右下腹部からなくなり、基本的身体検査で空虚に感じられる)
- 間欠的啼泣:啼泣は間欠的で、その後ぐったりとしている:肛門側腸が2-3時間おきに蠕動するため。
診断
- 口側腸管の嵌入先進部:蟹爪状/カニ爪様陰影、杯状、手風琴様陰影欠損
治療
- 非観血的整復:バリウムや空気にて整復。
- 手術:24時間以上経過例、小腸-小腸型、あるいは腸管の穿孔のおそれがあるときに適応
参考
- http://healthforworld.blogspot.com/2008/11/intussusception.html
国試
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/06/21 21:39:12」(JST)
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腸重積(ちょうじゅうせき、英: intussusception, invagination)は、服を脱ぐ時の袖の様に、腸が腸そのものに入っていってしまう病気。最悪の場合は腹膜炎を起こして死亡する。乳幼児、特に10カ月の乳児において頻度が高い。
目次
- 1 原因
- 2 病態
- 3 症状
- 4 身体所見
- 5 検査所見
- 6 治療
|
原因
乳幼児の場合は風邪症状(咳、鼻水、発熱)が先行して、回盲部腸管のリンパ節腫大が原因となって腸の逆蠕動で腸重積を起こすと思われる。まれではあるが、小腸のメッケル憩室も発症の原因になるので、再発例は精査が必要である。
成人では腸内にポリープや腫瘍がひっかかり発症する事が多い。
病態
回盲部と呼ばれる小腸と大腸の接合部(虫垂の近く)が大腸側に入り込むことが多い。その場合は大腸が巻き込みながら重積部は上に移動してゆき、肝臓の下あたり(右上腹部、右季肋下部)に腫瘤が止まる事が多い。この時に重積した腸管が触れることもある。
重積した腸管は血行不順に陥り、発症24-72時間ほどで不可逆的な壊死を起こし、手術にて壊死した腸管の摘除を必要となる事もある。
症状
嘔吐から始まり、ポートワインカラーの粘血便が出る。腸管は5分から30分置きに蠕動を繰り返す。重積部分が逆蠕動を起こすため、間欠的な激しい腹痛が起きる。小児では間欠的に泣く為、間欠啼泣と呼ばれる。
腸管の損傷が強くなると、壊れた腸管壁よりオピオイド様物質が血中に流れ、意識障害(ボーっとする)が起こる。
身体所見
右上腹部(右季肋下部)の腫瘤性病変は触診では解らないことが多いので、腹部超音波検査でターゲット(弓矢の的)サインを探すのが重要である。
検査所見
重複した腸管が二重丸の的のように見える(ターゲットサイン)。
治療
超音波監視下高圧注腸
嘔吐から24時間以内に施行するのが原則である。無麻酔で、しっかり仰臥位で固定しておこなう。30フレンチのフォーレを肛門から直腸に10 cm 挿入して、40 ml の空気を注射器で注入しフォーレのバルーンをゆっくり膨らませた後、ゆっくりフォーレを引いてしっかり直腸肛門移行部に固定してから、あらかじめにカンシでクランプしたイリガートリル内の生理食塩水1000 ml を、120 cm ないし110 cm の高さに固定し、クランプを開放して、超音波監視下で一気に注腸するが、整復中は、決して生理食塩水の高さを下げたり上げたりしてはならないし、決して腹部を手で圧迫してはならない。超音波のプローブの位置は回盲部(右下腹部)に固定して内筒腸管が押し戻される様子をしっかり視る。回盲部腫瘤の内筒腸管が完全に押し出されたら、臍部にプローブを移動して小腸がハニカム(蜂の巣)状になったのを確認して、フォーレをクランプして注腸を停止する(1分ないし2分で整復できる)。その後、生理食塩水の入った容器をベッド下まで下げてクランプを解除して注腸した生理食塩水を出来るだけ回収してバルーンの空気を抜いてフォーレを抜去する。
手術
嘔吐から24時間以上の場合は原則として開腹手術する。又は、高圧注腸で整復出来なければ開腹手術にて治療する。手術法は、損傷部が断裂するのを防ぐため、腸管を引っ張るのではなく、肛門側から両手で腸管を握って内筒腸管を押し出す(ミルキング)。
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Japanese Journal
- 須佐 真由子,畑中 正行,鈴木 哲郎,内田 靖之,岩田 英之,島 完,堀 義城,鈴木 淳一,新居 高
- 東京女子医科大学雑誌 80(8), 249-249, 2011-08-25
- 第41回消化器病センター例会 平成22年1月16日(土) 東京女子医科大学弥生記念講堂
- NAID 120003519074
- 36.小腸pyogenic granulomaが疑われた腫瘍による小腸重積を来たした1例(一般演題,第45回日本小児外科学会関東甲信越地方会)
- 小坂 太一郎,大濱 用克,薄井 佳子,平田 義弘,北河 徳彦,武 浩志,新開 真人,五味 淳,田中 水緒,田中 祐吉
- 日本小児外科学会雑誌 47(3), 383, 2011-06-20
- NAID 110008673326
- 35.繰り返す腹痛・小腸重積に対してダブルバルーン小腸内視鏡(DBE)が有用であった2例(一般演題,第45回日本小児外科学会関東甲信越地方会)
- 辻 由貴,前田 貢作,田附 裕子,柳澤 智彦,馬場 勝尚,中神 智和
- 日本小児外科学会雑誌 47(3), 383, 2011-06-20
- NAID 110008673325
- 28.腎芽腫術後に腸重積を来たした1例(一般演題,第49回日本小児外科学会中国四国地方会)
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- 腸重積 - Wikipedia
- 腸重積(ちょうじゅうせき、英: intussusception, invagination)は、服を脱ぐ時の袖 の様に、腸が腸そのものに入っていってしまう病気。最悪の場合は腹膜炎を起こして死亡 する。乳幼児、特に10カ月の乳児において頻度が高い。 ...
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- 腸重積症とは、腸が腸の中にもぐり込んでしまうトラブル。大人や大きな子どもにも 起こりますが ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 60歳の女性。昼食後に下腹部痛があり来院した。意識は清明。体温36.7℃。脈拍68/分、整。血圧120/64mmHg。顔貌は苦悶様。腹部は平坦で、腸雑音はやや亢進している。右下腹部に圧痛があるが腹膜刺激症状はない。血液所見:赤血球/105万、Hb13.8g/dl、Ht35%、白血球10,00、血小板17万。血清生化学所見:総蛋白6.3g/dl、アルブミン3.2g/dl、AST32単位、ALT27単位、LDH430単位(基準176~353)、アルカリホスファターゼ240単位(基準260以下)。CRP3.5mg/dl。腹部造影CTを以下に示す。最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099A030]←[国試_099]→[099A032]
[★]
- 82歳の女性。今朝、腹痛と腹部膨満感とが出現し来院した。大腸癌の手術のため自宅待機中であった。意識は清明。体温36.8℃。呼吸数14/分。脈拍96/分、整。血圧142/82mmHg。腹部は全体に膨隆し広範に軽度の圧痛を認める。腹部超音波写真と注腸造影写真とを以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [097D023]←[国試_097]→[097D025]
[★]
- 8か月の乳児。不機嫌と哺乳不良とを主訴に来院した。数日前から鼻汁があったが機嫌は良好であった。10時間前から急に不機嫌になりミルクを嘔吐するようになった。心音と呼吸音とに異常を認めない。右上腹部に腫瘤を触知する。
- 腹部超音波写真を以下に示す。次に行うのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101G030]←[国試_101]→[101G032]
[★]
- 3歳の男児。友人の家でカステラを食べた後に突然嘔吐し、全身蒼白になり、搬入された。卵を食べて蕁麻疹が出たことがあった。意識はもうろうとしている。四肢は冷たい。脈拍140/分、整。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104H024]←[国試_104]→[104H026]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107A007]←[国試_107]→[107A009]
[★]
- attend
- vt.
- ~に出席/参列する、(学校に)行く(go toより堅い語)
- The normal ECG and chest X-ray when he attended hospital after an episode do not rule out an intermittent conduction problem.
- (結果として)~に伴う
- ~に同行/同伴する、付き添う、仕える。往診する。~の世話をする、~に気をつける、見張る
- vi.
- 出席/参列/出勤する(at)
- 留意/注目/傾聴する(to)。身を入れる、勢力を注ぐ、心を傾注する(to)。世話をする、気を配る(to)
- 仕える、付きそう(on)。(危険・困難などが)伴う(on)
- productive
- outflow
- obstruction
-
- the clinical picture suggests obstruction to outflow from the stomach.(この臨床像は胃流出障害を示唆している)
- obstruction to outflow
- 流出障害
-
- the clinical picture suggests obstruction to outflow from the stomach.(この臨床像は胃流出障害を示唆している)
- aqueous outflow from the eye (眼球からの房水流出)
- retain
- re + tent (tineo=teneo) = to hold back
- 保持する、保有する、保留する、持ち続ける、維持する。(使用のために)確保しておく
- (ある場所に)保つ、保持する。(熱などを)保っている、失わないでいる
- 忘れないでいる、覚えている
- (弁護士・気腫・召使いなどを)雇っておく、抱える
- 使用/実行し続ける。(廃止しないで)そのままにしておく
- palliation
- n.
- 寛解、緩和
- volvulus
- 腸捻転
- bezoar
- 胃石
- malrotation
- 腸回転異常
- intussusception
- 腸重積
- succussion
- n.
- 強く揺り動かすこと、強く揺れること
- splash
- n.
- はね返し、はねかけ。はねかす音。
- どっと流れる水。
- □unit
- 1 unit = 10 ml of ethanol
- □350ml アルコール5%
- 350x0.05/10=1.75 unit
- http://pohwa.adam.ne.jp/you/hobby/ryori/sake2.html
- 1unitの量が国によって違う。純エタノール換算で、1英unitは8g=10ml(英糖尿病協会採用の数値)、1米unitは15g(20ml弱:1drinkとも)で、日本では10~14g程度(代謝熱量80Kcalが基準:食品成分表5訂版,2002)や20ないし23g(日本酒1合分)を1unitとしている。日本の医学界では1unit=20g(体積に換算すると25ml)を採用することが多いので、ここでもそれに従う。この基準(1unit=20g=25ml)で計算すると、40度のウィスキー1ショット(=1オンス:英液量オンスで28.41ml、米液量オンスで29.57ml、日本の1ショットで30ml)が約0.5unitとなる。5度のビールなら500mlでだいたい1unit(この、日本酒1合≒ウィスキーダブル≒ビール500cc≒1unitという関係は、覚えておくと便利かもしれない:ワインなどは日本酒に準じるので、1本750mlがだいたい4unit強である)。
- 主訴:体重減少
- (主訴にまつわる症状)
- ・4ヶ月で10kg減少、食欲の減少、嘔吐(頻度:次第に増えてきている。嘔吐物と量:何時間も前に食べたものを多量に嘔吐する)
- (主訴以外の症状)
- ・一ヶ月前から脱力感(部位:特に下肢で著しい(丘に登ったり、階段を上ったりするとき))
- 嗜好歴:喫煙 20/day、飲酒 10units/week (ビール 6本弱)
- 家族歴:なし
- 既往歴:高血圧(2年間β遮断薬で治療、4ヶ月前に服薬中止)
- 身体所見 examination
- バイタル:82/分、血圧 148/86 mmHg
- 全身:やせ、体調が悪そう(unwell)。
- 呼吸器、心血管系に異常なし
- 腹部:腫瘤触知せず、圧痛なし、振盪音/振水音を認める
- 検査所見 investigations
- 低値:ナトリウム、カリウム、クロライド、尿素
- 高値:重炭酸
- Q
- 1. これらの所見の説明は?
- 2. もっともな診断は?
- A
- ★
- 胃流出路の閉塞 = 食後の嘔吐 + 胃の振水音
- 高BUN + 低CRE → 脱水
- 低Na,Cl,H+ → 嘔吐
- HClの喪失 → 代謝性アルカローシス
- H:細胞内→外
- K:細胞外→内
- 従って、低カリウム血症 → 筋力低下・脱力
- ★
- 胃流出路の閉塞の原因:胃癌とか胃潰瘍による瘢痕
- 診断には上部消化管内視鏡・生検(組織診)、その後にCT(局所浸潤、転移巣検索)
- 治療法:腫瘍だったら腹腔鏡による腫瘍の摘出術。その他の場合は手術をしたり、薬物療法をしたり、、、
- 学習ポイント
- ・嘔吐・嘔気 nausea and vomiting DIF.321, vomitus DIF.449 IMD.351
- 解剖で考えよう。縦に解剖、横に病因
- 鼻咽頭 扁桃、外来異物
- 食道 アカラシア、逆流性食道炎、食道癌 ・・・嚥下困難があるはず
- 胃 胃炎、消化性潰瘍、胃癌、幽門部の病変(ポリープ、癌、潰瘍;胃の出口を閉塞させる)。子供だったら幽門狭窄症
- 十二指腸:潰瘍、十二指腸炎、Billroth II法による輸出脚の閉塞、Billroth I/II法によるダンピング症候群。胆汁性胃炎も原因となる。
- 小腸:小腸閉塞(腸重積、腸回転異常症、胃石症、癌腫、限局性回腸炎)
- 結腸:潰瘍性大腸炎、アメーバ症、腫瘍男。腸間膜動脈血栓症、
- 消化管全体:Strongyloides, Ascaris, Taenia solium
- ・β遮断薬の服用中止で何が起こる?
- 狭心症や発作性の高血圧。
- なんでやめたんだろう? → 副作用:(1%程度に)めまい、全身倦怠感、頭痛、徐脈が出現
- ・振盪音
- 腹水や胃内容物の貯留によって聴取される。
- ・BUN高値、Cre低値
- suggest a degree of dehydration
・BUN
- ==検査値の異常 (異常値の出るメカニズム第5版 p.144)==
- ===BUN上昇===
[★]
- 英
- vomiting, emesis
- ラ
- vomitus
- 関
- 悪心、嘔気 nausea、悪心・嘔吐 nausea and vomiting
概念
- 胃の内容物をはき出す現象。
- 胃または腸内容が食道を経て口腔より吐出される現象。
嘔吐中枢
嘔吐中枢の近傍に存在するもの
- 呼吸中枢、血管運動中枢、消化管運動中枢、唾液分泌中枢、前庭神経核
随伴症状
- 発汗、唾液分泌、顔面蒼白、脈拍微弱、徐脈、頻脈、血圧の動揺、めまいなど
症状の出現形式と原因の所在
噴水状、噴射状嘔吐
- projectile vomiting is where stomach contents 'shoot out' (like a fountain) to a distance sometimes many feet away.
嘔吐に関わる経路
- IMD.351
- 1. 嘔吐中枢(延髄網様体背側神経背側核近傍)への直接刺激(脳圧亢進、循環障害)
- 2. 化学受容体誘発帯(CTZ; 第四脳室底)への刺激(代謝異常や中毒による化学物質の作用) → 1.
- 3. 大脳皮質(中枢神経など高位中枢)からの入力 → 1.
- 4. 求心性迷走神経や交感神経を介する入力 → 1.
原因
小児科で遭遇する嘔吐の原因
[★]
- 英
- abdominal pain
- 関
- PQRST、急性腹症
コアカリ診療の基本 p.107
心窩部
|
食道潰瘍
|
胸焼け、嚥下困難
|
急性胃炎
|
悪心、嘔吐を伴う
|
消化性潰瘍
|
空腹時悪化傾向
|
胃癌
|
進行しないと痛まず
|
虫垂炎初期
|
回盲部に圧痛
|
急性膵炎
|
激烈な腹痛、背部痛、膵酵素の上昇
|
慢性膵炎
|
不定の上腹部症状で神経症的にみえる
|
膵臓癌
|
浸潤すると疼痛強し
|
右季肋部
|
胆石症
|
右肩に放散、発作間は痛みほとんどなし
|
急性胆嚢炎
|
発熱、圧痛著明、肝胆道系酵素上昇
|
急性肝炎
|
肝腫大、鈍痛、黄疸-肝酵素著明に上昇
|
肝膿瘍
|
激しい発熱、叩打痛は肋骨弓部付近など
|
肝癌
|
鈍痛、破裂すると激しい痛み
|
左右側腹部
|
尿管結石
|
肋骨脊椎角の叩打痛、血尿、超音波検査で水腎症
|
腎盂腎炎
|
急激な発熱と叩打痛、膿尿
|
腎梗塞
|
時に一過性の激しい痛み、血尿
|
回盲部
|
虫垂炎
|
他疾患除外の目的で、超音波検査が有用
|
右側結腸憩室炎
|
虫垂炎との鑑別困難
|
回腸末端炎
|
虫垂炎との鑑別が必要
|
クローン病
|
回盲部潰瘍をきたしやすい
|
大腸癌
|
右側結腸癌は腫癌を触知することが多い
|
左腸骨窩部
|
虚血性大腸炎
|
急激な腹痛と下血
|
S状結腸憩室炎
|
腹痛、圧痛、発熱
|
急性大腸炎
|
下痢、嬬動の元進
|
S状結腸軸捻転
|
便秘老人、鼓腸強い、内視鏡的修復
|
下腹部
|
子宮付属器炎
|
発熱、圧痛
|
卵巣嚢腫茎捻転
|
ショックに陥ることもあり、超音波検査が有用
|
子宮外妊娠破裂
|
急激に貧血が進行、ショックなど
|
生理痛
|
内膜症がある場合は強い
|
全体
|
腹膜炎
|
原発性、結核性、癌性など症状が微妙に異なる
|
潰瘍穿孔
|
腹壁防御、板状硬、緊急手術
|
腸間膜血栓症
|
鼓腸、腸麻痺、ショック、最も重篤
|
- 小腸疾患による腹痛は食事後20分後ぐらいから始まることが多い。(QB.A-308)
乳幼小児の腹痛
- SPE.481
- 乳幼児・学童に共通して最も多い腹痛の原因は便秘。その他は急性胃腸炎、胆道拡張症
[★]
- 英
- melena
- ラ
- melaena
- 同
- タール便 tarry stool
- 関
- 消化管出血(上部消化管出血、下部消化管出血)、黒色便、赤色便。吐血
定義
- (広義)便の中に血液が含まれている状態:黒色便、タール便、粘血便、鮮血便 (ただし潜血便は含まれない)
- (狭義)タール便
狭義
下血
分類
頻度
- IMD.566
出血部位と便の性状
- IMD.567
[★]
- 英
- upper respiratory tract infection URTI, upper respiratory infection, URI
- 関
- 上気道感染症
- 関
- 急性咽頭炎
- 腸重積:乳幼児で多く見られ、上気道感染、下痢が前駆症状となることがある。
- 腸間膜リンパ節炎:主に幼児に見られ、上気道感染に続発することがある。
[★]
- 英
- ileocecal intussusception
- 同
- 回盲腸重積嵌頓