動脈管

出典: meddic

arterial duct
ductus arteriosus
Botallo's duct Botallo duct Botallo管 ボタロ管 ボタロー管 ボタロー動脈管
卵円孔胎児循環
[show details]



血行動態

  • 右室(上半身由来の血液)から駆出された血液は10%程度が肺動脈へ、残りは大動脈に流入する。

閉鎖時期

  • 生後1-2日/2-3日(QB.P-192)
  • 生後半日で閉鎖し、器質的閉鎖は数日後である。(G10M.29)

動脈管閉鎖の原因

臨床関連


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.


Wikipedia preview

出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/24 19:50:14」(JST)

wiki ja

[Wiki ja表示]

UpToDate Contents

全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.

和文文献

  • P1-19-24 胎児心のSTICデータのthree vessels trachea viewを回転させて直交断面に自動的に大動脈弓と動脈管弓の縦断面を描出する方法の有用性(Group41 妊娠・分娩・産褥の生理・病理9 常位胎盤早期剥離・超音波診断,一般演題,第63回日本産婦人科学会学術講演会)
  • 藤澤 秀年,大久保 智治,岩破 一博,北脇 城
  • 日本産科婦人科學會雜誌 63(2), 591, 2011-02-01
  • NAID 110008509200
  • P1-12-26 超低出生体重児,極低出生体重児における動脈管結紮術に影響を与える産科,新生児因子に関する検討(Group20 妊娠・分娩・産褥の生理・病理3 IUGR,一般演題,第63回日本産科婦人科学会学術講演会)
  • 山田 直史,羽根田 健,住吉 香恵子,児玉 由紀,金子 政時,鮫島 浩,池ノ上 克
  • 日本産科婦人科學會雜誌 63(2), 523, 2011-02-01
  • NAID 110008508995
  • P1-11-30 臍帯血イオン化マグネシウム値に関する検討 : 妊娠週数,新生児脳出血,動脈管開存との関連(Group17 妊婦・胎児・新生児の生理・電解質,一般演題,第63回日本産科婦人科学会学術講演会)
  • 嶋田 悦子,松田 義雄,小林 藍子,秋澤 叔香,三谷 穰,牧野 康男,松井 英雄
  • 日本産科婦人科學會雜誌 63(2), 514, 2011-02-01
  • NAID 110008508969

関連リンク

赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときは、肺で呼吸をしていないため心臓に戻ってき た血液を肺に送る必要がない。そのため直接大動脈に流れるように、動脈管という血管 が存在する。この動脈管は出生後、数時間で自然に閉鎖するが、正常な場合でも出生 ...
動脈管開存症(どうみゃくかんかいぞんしょう、patent ductus arteriosus;PDA)とは生後 動脈管が閉鎖しなかった結果として生じる先天性心疾患。初期には大動脈から肺動脈 への血液の流入(左→右短絡)により肺の血液量が増加し、左心系うっ血性心不全を ...

関連画像

動脈管開存症 PDA赤ちゃん が お母さん の お腹 動脈管細い 動 脈管 開 存 で は 動脈管開存の図動脈管開存症動脈管開存症(PDA:Patent Ductus pda


★リンクテーブル★
国試過去問107B035」「105G013」「105E008」「104A017」「108G023」「099D061」「100G033」「101B053」「103H011」「098G050」「095I011
リンク元新生児」「三尖弁閉鎖症」「アンジオテンシン変換酵素阻害薬」「ブラジキニン」「動脈管索
拡張検索動脈管開存症」「未熟児動脈管開存症」「未熟児の動脈管開存」「動脈管閉鎖」「動脈管依存性疾患
関連記事」「脈管」「動脈

107B035」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 107B034]←[国試_107]→[107B036

105G013」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 105G012]←[国試_105]→[105G014

105E008」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 105E007]←[国試_105]→[105E009

104A017」

  [★]

  • 母体に授与した薬物と児への影響の組合せで正しいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 104A016]←[国試_104]→[104A018

108G023」

  [★]

  • 生後 6日の健常新生児における循環動態について出生前と比較して正しいのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 108G022]←[国試_108]→[108G024

099D061」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 099D060]←[国試_099]→[099D062

100G033」

  [★]

  • 動脈管について正しいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 100G032]←[国試_100]→[100G034

101B053」

  [★]

  • 新生児で正しいのはどれか。2つ選べ。
  • a. 6頭身である。
  • b. 大泉門は生後7日で閉鎖する。
  • c. Moro反射は両側性に出現する。
  • d. 体温は環境による影響を受けやすい。
  • e. 動脈管は呼吸開始とともに閉鎖する。
[正答]


※国試ナビ4※ 101B052]←[国試_101]→[101B054

103H011」

  [★]

  • 胎児循環で酸素分圧が最も高いのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 103H010]←[国試_103]→[103H012

098G050」

  [★]

  • 胎児循環で酸素分圧が最も高い部位はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 098G049]←[国試_098]→[098G051

095I011」

  [★]

  • 出生後、動脈管の収縮、閉鎖によって致命的となるのはどれか?
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)

新生児」

  [★]

neonate
新産児 newborn
胎児 fetus,乳児 infant
neonatal, newborn, newborn animal, newborn infant

定義

  • 出生後28日未満の乳児
  • 早期新生児期:出生後1週未満
  • 後期新生児期:7日から28日未満

出生後にみとめられるもの

098G051

解剖

  • 静脈管:閉鎖
  • 動脈管:閉鎖
  • 卵円孔:閉鎖
  • 胸腺:心臓に比して大きい → 右第1弓の突出が認められる。

生理

腎機能

  • 尿量:1-2ml/kg/hr-

免疫

  • 細胞性免疫>液性免疫
  • 在胎26-33週に移行した母体のIgGによる受動免疫で感染から防御している。
  • 出生後5ヶ月で消失

血液

  • Ht:50-55%:生後細胞外液の喪失に伴い上昇、8日で生後の値にもどり、3ヶ月に最も低くなる。
  • Hb:17-19g/dL
  • 白血球:9,000-30,000/mm3
  • 血小板:10-28万/mm3 (SPE.74)

身体所見

身体の大きさ

QB.P-329
  • 前後径、肩幅:11cm
  • 大横径、小斜径、殿幅:9cm
  • 体重:3300g
  • 頭囲:33cm
  • 胸囲:33cm

正常なバイタルサインなど

呼吸器

SPE.78
  • 腹式呼吸
  • 呼吸数:40-50/分 (早産児ではこれより早く、5-10秒の呼吸停止を挟む呼吸)
  • 聴診:呼吸音は胸壁が薄いためよく聴取され、高調である。

経過観察できる所見

QB.O-76改変

診察箇所と疑われる疾患

SPE.77

出生体重による分類

  • 正出生体重児 normal birth weight infant :2500g以上、4000g未満
  • 低出生体重児 low birth weight infant : 2500g未満

身長、体重による区分

SPE.48
日本での定義/体重のみで評価
  • light for gestational age infant / light for dates infant : 体重が10パーセンタイル未満の児
  • apropriate for gestational age infant AGA infant : 体重が10パーセンタイル以上の児 かつ 体重が90パーセンタイル未満の児
  • heavy for gestational age infant :体重が90パーセンタイル以上の児
参考1
体重による評価
  • light for date LFD
  • appropriate for date AFD
  • hearve for date
参考1
身長と体重による評価
small for date SFD / small for gestational age SGA
large for date? LFD? / large for gestational age? LGA?

成熟新生児の身体所見

参考2 G10.M235 SPE.78 など
  • 頭部
  • 大泉門は開存(4x4cm)しており、小泉門は小さい
  • 産瘤(経腟分娩による場合)
  • 頭頂部方向に長く変形(児が後頭位であって、経腟分娩により出生した典型的な場合)
  • 骨重積(産瘤、頭部変形、骨重積は2日程度で戻る)(経腟分娩による場合)
  • 頭髪の長さは2cm前後
  • 耳介の巻き込み
  • 面疱は鼻に限局
  • 体幹
  • うぶ毛は背中、肩甲部に限局   ←  未成熟の場合、うぶ毛は多い
  • 皮膚は厚く、血管は透けない
  • 四肢
  • 足底にしわを認める   ←  未成熟の場合、しわは少ない
  • 四肢に浮腫を認めない
  • 関節屈曲部に胎脂が残る
  • 姿勢
  • 上下肢は屈曲位をとる
  • ホルモンの影響
  • 乳房組織を触れる
  • 大陰唇の発達

新生児と疾患

在胎週数と疾患

  • 早産時に多い
  • 正産児~過期産児

参考

  • 1. C.産婦人科検査法 14.胎児発育・児体重推定 - 日産婦誌59巻6号
[display]http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5906-168.pdf
  • 2.
[display]http://www.hogarakana.jp/study/index.php?ID=55

国試




三尖弁閉鎖症」

  [★]

tricuspid atresia TA
三尖弁閉鎖
先天性心疾患三尖弁単心室

まとめ

  • 先天的に三尖弁が閉鎖している疾患であり、大血管転位の有無、肺動脈狭窄/閉塞などのバリエーションがあるが、共通して言えることは肺循環、体循環の血流が左心室のみから駆出されることにより、左室肥大、チアノーゼを呈する疾患ということである。治療は肺動脈血流量のコントロール(BAS/Blalock-Hanlon手術, PA banding)をした後に、根治的にFontan手術を行う。(YN.C-126 SSUR.372)

概念

  • 心房心室中隔の整列異常により、三尖弁口が心室中隔により閉鎖されている先天性心疾患

病型

  • I型:大血管転位なし
  • a:VSD(-)、肺動脈閉鎖。RA→ASD→LA→LV→A.Aorta→arterial canal→PA。動静脈血混合。
  • b:VSD(小)、肺動脈狭窄。RA→ASD→LA→LV→小さいVSD→狭窄したPA。動静脈血混合。肺動脈血流量が少ない。
  • c:VSD(大)、肺動脈正常。
  • II型:大血管転位あり
  • VSD(大)体が存在し体循環まかなう

病態

  • 肺血流減少群(肺動脈閉鎖あるいは狭窄合併例。Ia型、Ib型):生下時より高度チアノーゼ、体重増加不良、低酸素発作。
  • 肺血流増加群(心室中隔欠損孔が大きく、肺動脈狭窄の合併はない。Ic型):軽度チアノーゼ。うっ血性心不全。

症状

  • チアノーゼ
  • Ibでは無酸素発作

検査

胸部単純X線写真

治療

心房間短絡狭小例:balloon atrio-septostomy(BAS)

予後

国試


アンジオテンシン変換酵素阻害薬」

  [★]

angiotensin-converting enzyme inhibitor angiotensin converting enzyme inhibitor , ACE inhibitor, ACEI
アンジオテンシン変換酵素阻害剤 アンギオテンシン変換酵素阻害薬 アンギオテンシン変換酵素阻害剤 アンジオテンシン転換酵素阻害薬ACE阻害薬 ACE阻害剤 ACE inhibitor、アンギオテンシン変換酵素拮抗薬, アンギオテンシン変換酵素拮抗薬, angiotensin-converting enzyme antagonist
アンジオテンシン, アンジオテンシン転換酵素 ACE, 1型アンジオテンシンII受容体拮抗薬


アンジオテンシン変換酵素阻害薬

副作用

  • 咳嗽:ACEブラジキニンを分解するキニナーゼIIと同一の酵素である。ACE阻害薬はこの酵素を阻害するが、ブラジキニンは血管拡張、血漿滲出、発痛作用に関わっている。このため咳を誘発することがある。
  • 高カリウム血症:間接的に血漿中のレニン濃度が低下するためにナトリウム取り込みとカリウム排泄が低下して高カリウム血症を来す
  • 低血圧
  • 腎不全

禁忌

  • 妊婦
  • 両側性腎動脈狭窄のある患者
  • 腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれ。アンジオテンシンIIによる輸出細動脈の収縮作用がblockされ、両腎共に腎血流が減少しているためにGFRの低下を代償できず腎機能の悪化をきたす。

参考

[display]http://www.naoru.com/ace.htm
[display]http://kanri.nkdesk.com/drags/arb.php


ブラジキニン」

  [★]

bradykinin BK
  • アレルギー、障害局所の腫脹、炎症反応に関与する

分類

性状

  • ポリペプチド
  • 9個のアミノ酸

産生

分解

作用

  • 血管平滑筋:弛緩→血管拡張→血圧↓
  • 内臓平滑筋:弛緩 収縮(QB2009.C-335)
  • 血漿滲出
  • 集合管:Na排泄↑
  • 発痛物質

産生の調節

  • 組織からの放出
  • 損傷組織から放出
  • 侵害刺激により組織に放出

分解の調節

アンジオテンシン転換酵素阻害薬(ACE阻害薬)によりブラジキニンの濃度が上昇する
→咳を誘発
ブラジキニン胎児動脈管閉鎖に関わっているので、母胎にACE阻害薬を投与すると胎児の動脈管が閉鎖する

分子機構

臨床関連

動脈管索」

  [★]

ligamentum arteriosum (N,KL,KH,M,L), arterial ligament (Z)
ボタロー靭帯 Botallo ligament
心臓ボタロー管 Botallo's duct動脈管 ductus arteriosusボタロー動脈管 ductus arteriosus Botalli
  • 胎児期の動脈管の遺残



Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.

動脈管開存症」

  [★]

patent ductus arteriosus, PDA
心室中隔欠損症心房中隔欠損症
動脈管動脈管索


まとめ

  • 出生後72時間以内に閉鎖するはずの動脈管が残存することが本疾患の本態である。多くの症例では無症状であり、2LSBに連続性雑音を聴取することで診断されうる。動脈管開存の程度が大きい場合、左心系負荷、左心不全、あるいは肺高血圧によりアイゼンメンゲル症候群を来しうる(この場合のチアノーゼは下半身に起こる)。また、動脈管の圧迫により左反回神経麻痺を起こしうる。治療は動脈管結紮切離術、コイル塞栓法、(未熟児に対しては)インドメタシン投与により行う。(YN.C-123 SSUR.360)

概念

病因

疫学

  • 先天性心疾患の約5-10% (YN.C-123)
  • 男女比 = 1:2-3 (YN.C-123)

病態

肥大部位 PHD.380-

  RA RV LA LV
ASD    
VSD  
PDA    

症候

  • 左心房肥大、左心室肥大
  • 左心不全
  • (次第に)肺高血圧
  • (肺高血圧からアイゼンメンゲル化した症例)下半身のチアノーゼ

身体所見

脈拍

  • (動脈管の開存度が大きい場合)速脈脈圧

聴診

シャント量によって所見が変化する。
  • 新生児期(つまり病初期)には収縮期雑音。 → 拡張期雑音が出現し連続性雑音となる(拡張期雑音は高まった動脈圧によりdriveされる動脈管から肺動脈への血流を反映。よってII音でピークとなる)。 → 肺高血圧の進行により、収縮期雑音のみとなり、IIp音が亢進。

検査

胸部単純X線写真

  • 左第一弓↑、左第三弓↑、左第四弓↑
  • 左第二弓↑(SPE.449)
  • 肺血管陰影増強


心エコー

  • 動脈管での左右シャント

心カテーテル検査

  • カテーテルの肺動脈から大動脈弓への到達
  • 肺動脈血の酸素飽和度上昇
  • 肺動脈圧上昇

心電図

  • 左室肥大、V5-V6に目立つq波 (SPE.449)

治療

生後半年を過ぎると動脈管自然閉鎖はまれである

方針

ガイドライン1
  • 細い動脈管で心雑音のない場合(silent PDA)について治療適応かどうかは統一見解がない。
  • 治療適応は連続性雑音が見られる場合であり、肺血管抵抗が高くなり右左短絡が主体で高度の肺高血圧が見られる例、あるいはEisenmenger化した例については治療適応がない。
  • 治療法の選択は形態と太さによる。心エコーで評価できなければ造影CTやMRIを施行する。
  • 経皮的コイル塞栓術は最小内径が2.5mm以下の場合に第一選択となり、狭窄部がない筒型や、最小内径が4mm以上の場合にはコイル塞栓症は適応とならない。窿形成を伴っている場合や、動脈管の長さが短いwindowsタイプではステントグラフト内挿術や外科手術が適応となる。

↓これは出典不明

  • シャント量が小さい場合でも感染性心膜炎のリスクとなるため、全例で手術適応。
  • 未熟児~乳児期に心不全を認める例:早期手術
  • その他:待機的に3-6歳での手術

手術療法

  • 適応:肺高血圧合併症例、易感染性や発育不全を認める症例。(SPE.450)
  • 手術法:動脈管の結紮切離

interventional radiography

  • コイル塞栓法

内科的治療

ガイドライン

  • 1. 先天性心疾患の診断、病態把握、治療選択のための検査法の選択ガイドライン
[display]http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_hamaoka_h.pdf




未熟児動脈管開存症」

  [★]

patent ductus arteriosus in premature infants, patent ductus arteriosus due to prematurity
動脈管開存症 PDA


未熟児の動脈管開存」

  [★]

DCDA, delayed closure of ductus arteriosus


動脈管閉鎖」

  [★]

ductus arteriosus closure
動脈管


動脈管依存性疾患」

  [★] 動脈管依存性先天性心疾患


管」

  [★]

ducttubecanalpipe
ductusvasmeatus
水路チューブ導管道管卵管


脈管」

  [★]

vascular, vascular system
systema vasorum
血管
  • 血液とリンパの流路。


動脈」

  [★]

artery (Z)
arteria
静脈





★コメント★

[メモ入力エリア]
※コメント5000文字まで
ニックネーム:
コメント:




表示
個人用ツール


  meddic.jp

リンク
連絡