リケッチア

出典: meddic

rickettsia
クラミジアマイコプラズマ特殊な細菌

概念

  • 節足動物に寄生。細菌とウイルスの中間に位置する (標準予防策実践マニュアル 南江堂 第2刷 p.6)
  • クラミジアと同じく、動物細胞中でのみ増殖する小型の細菌

感染症と関連するリケッチア (標準予防策実践マニュアル 南江堂 第2刷 p.6)


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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/04/28 22:11:28」(JST)

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和文文献

  • 北海道のアライグマにおけるマダニ媒介性リケッチア感染 (特集 ダニによる寄生および感染症と生物多様性保全)
  • 佐鹿 万里子,阿部 豪,猪熊 壽
  • 獣医畜産新報 65(10), 811-815, 2012-10
  • NAID 40019449416
  • つつが虫病リケッチア感染による細胞内脂肪滴の蓄積に関する研究
  • 小川 基彦,深澤 征義,内山 恒夫
  • 脂質生化学研究 54, 73-74, 2012-05-28
  • NAID 10030581328

関連リンク

大辞林 第三版 リケッチアの用語解説 - グラム陰性菌と似た構造をもつリケッチア科の細菌。通常は球状または桿(かん)状で,細菌より小さくウイルスよりは大きく,0.3~0.5マイクロメートル 程度。主に昆虫によって媒介 ...
発疹熱は、主にネズミノミが媒介する発疹熱リケッチア(Rickettsia typhi)によっておこる感染症で、発熱、頭痛、発疹、関節痛などの症状を認める 1)。近年では日本国内での発生報告例は稀で、海外からの輸入例の報告が散見される程度 ...
リケッチア Rickettsia ウイルスと細菌の中間ぐらいの大きさの細胞内寄生菌である微生物 細胞としての装備をほぼ備えているので、抗生物質が有効な場合が多い。ただ、ウイルスに似て、生きた細胞に侵入しなければ増殖できない

関連画像

Orientia tsutsugamushi.JPG写真3. 日本紅斑熱でみられた リケッチアの分子生物学・RNA Rickettsia rickettsii.jpg写真2 :新潟薬科大学微生物学 リケッチア感染症|猫感染症


★リンクテーブル★
先読みマイコプラズマ
国試過去問105D047」「099C006」「102B045」「096E036」「103B026
リンク元特殊な細菌」「マクロライド系抗菌薬」「グラム染色」「細胞内寄生菌」「非定型肺炎
拡張検索主としてグラム陽性・陰性菌,リケッチア,クラミジアに作用するもの」「リケッチア症

マイコプラズマ」

  [★] マイコプラズマ属


105D047」

  [★]

  • 40歳の男性。小学校教諭。 5日間続く発熱と全身倦怠感とを主訴に来院した。2週前に林間学校から帰ってきた。林間学校では野外活動を引率した。帰宅して9日後から発熱と倦怠感とを訴え、自宅近くの診療所でセフェム系抗菌薬の投与を受けていたが、症状が改善しないため紹介されて受診した。意識は清明。体温38.5℃。脈拍92/分、整。呼吸数24/分。血圧122/76mmHg。右前腕に皮疹を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を4cm触知する。脾を触知しない。血液所見:赤血球396万、Hb 12.0g/dl、Ht 38%、網赤血球1.2%、白血球7,800(桿状核好中球12%、分葉核好中球51%、好酸球2%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球28%)、血小板8.1万。血液生化学所見:尿素窒素 18mg/dl、クレアチニン 0.6mg/dl、総ビリルビン 0.9mg/dl、AST 364IU/l、ALT 451IU/l、LD 736IU/l(基準176-353)。CRP 8.3mg/dl。皮疹の写真(別冊No.19)を別に示す。
  • 病原体として考えられるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 105D046]←[国試_105]→[105D048

099C006」

  [★]

  • 26歳の女性。1週前からの全身倦怠感、発熱および咽頭痛を主訴に来院した。扁桃は発赤し、白苔が付着している。頭部にリンパ節腫脹を認める。胸部聴診では心音、呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を2cm触知し、肺濁音界の拡大を認める。
  • 血液所見:赤血球386万、Hb11.5g/dl、Ht35%、白血球11,000(桿状核好中球10%、分葉核好中球30%、好酸球2%、好塩基球1%、リンパ球45%、異型リンパ球12%)、血小板13万。
  • 血清生化学所見:総ビリルビン1.0mg/dl、AST186単位、ALT196単位、LDH670単位(基準176~353)。
  • 予想される病原体はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099C005]←[国試_099]→[099C007

102B045」

  [★]

  • 33歳の男性。発熱腹痛嘔吐および下痢を主訴に来院した。東南アジアに1週間出張して一昨日帰国した。昨日昼から急に悪心、嘔吐とともに39℃台の発熱と腹痛とが出現した。最初は、便意はあるものの排便がみられず、さしこむような腹痛が何度も出現したが、その後水様下痢が頻回となり、便に血液、粘液および膿を混じるようになった。
  • 原因微生物はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102B044]←[国試_102]→[102B046

096E036」

  [★]

  • 妊娠後半期に起こる膣炎の原因で最も多いのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 096E035]←[国試_096]→[096E037

103B026」

  [★]

[正答]


※国試ナビ4※ 103B025]←[国試_103]→[103B027

特殊な細菌」

  [★]

細菌

マイコプラズマリケッチアクラミジア

寄生性 大きさ グラム染色性 細胞壁 LPS ペプチド
グリカン
封入体 免疫原性 感染経路 無効抗菌薬
マイコプラズマ科   直径0.3μm   なし なし なし なし   飛沫感染 βラクタム薬
リケッチア科 偏性細胞寄生性 (0.3-0.5)x(0.8-2.0)μm 陰性 あり あり あり なし   媒介動物 βラクタム薬
クラミジア科 偏性細胞寄生性   陰性 あり あり なし あり なし 飛沫感染/接触感染/性行為 βラクタム薬、アミノ配糖体系

マイコプラズマリケッチアクラミジアと疾患

病原体名 疾患名 潜伏期 感染経路 診断 症状 治療
マイコプラズマ科 マイコプラズマ属 Mycoplasma pneumoniae 肺炎マイコプラズマ マイコプラズマ肺炎   飛沫感染     マクロライド系・テトラサイクリン系
リケッチア科 オリエンチア属 Orientia tsutsugamushi   ツツガムシ病 4-18日 ツツガムシ Weil-Felix反応/蛍光抗体法/免疫ペルオキシダーゼ法/ペア血清   テトラサイクリン系
ニューロキノロン系
リケッチア科 リケッチア属 Rickettsia japonica   日本紅斑熱 2-8日 マダニ Weil-Felix反応  
リケッチア科 エールリキア属 Ehrlichia sennetsu   腺熱 10-17日 不明    
リケッチア科 コクシエラ属 Coxiella burnetii   Q熱 14-26日 経気道的、経口的、経皮的。人獣共通感染症     テトラサイクリン系・ニューキノロン系・リファンピシン併用
リケッチア科 バルトネラ属 Bartonella henselae   Bartonella henselae感染症
(ネコひっかき病/細菌性血管腫症)
        マクロライド系・テトラサイクリン系
クラミジア科 クラミジア属 Chlamydia psittaci オウム病クラミジア   7-10日       テトラサイクリン系、マクロライド系。
βラクタム、アミノ配糖体無効。
基本小体に作用しない
クラミジア科 クラミジア属 Chlamydia trachomatis トラコーマクラミジア   1-5週 性行為    
クラミジア科 クラミドフィラ属 Chlamydophila pneumoniae 肺炎クラミジア   3-4週    


マクロライド系抗菌薬」

  [★]

macrolide antibiotic macrolide antibiotics, macrolides, MLs
マクロライド系抗生物質 ←厳密には違うが、多くの人が間違って使っている
抗菌薬

特徴

  • 抗菌スペクトルが広い
  • 静菌的に作用
  • 大きな環状構造を有する。14員環-16員環
  • タンパク質合成阻害薬
  • 抗生物質としての作用の他に、抗炎症作用を有するらしい
炎症の抑制 ex.びまん性汎細気管支炎

構造

  • http://www.sigmaaldrich.com/life-science/life-science-catalog/product-catalog.html?TablePage=14572877
  • Macrolide antibiotics contain a many-membered lactone ring (14-membered rings for erythromycin and clarithromycin and a 15-membered ring for azithromycin) to which are attached one or more deoxy sugars. Clarithromycin differs from erythromycin only by methylation of the hydroxyl group at the 6 position, and azithromycin differs by the addition of a methyl-substituted nitrogen atom into the lactone ring. These structural modifications improve acid stability and tissue penetration and broaden the spectrum of activity.(GOO. chapter 46)

作用機序

  • inhibit bacterial protein synthesis by reacting with the 50s ribosomal subunit and preventing the release of the uncharged tRNA.

薬理作用

動態

  • 経口で吸収される

抗菌スペクトル

  • ペニシリンより広い抗菌スペクトル
  • グラム陽性球菌、グラム陰性球菌、グラム陰性桿菌、スピロヘータ、一部のリケッチア、ウイルス

適応

  • マイコプラズマ肺炎、クラミジア感染症、カンピロバクター腸炎、レジオネラ症
  • びまん性汎細気管支炎:14員環マクロライドのみ
  • URIs, pneumonias, STD

注意

禁忌

副作用

悪心、嘔吐、消化器の蠕動を促進
  • 薬物相互作用
テオフィリン
喘息の治療薬。CYP3A4で代謝される。中毒域と治療域がちかいので注意する

マクロライド系抗菌薬

14員環

15員環

16員環

14員環 (ケトライド系抗菌薬)

有効性 (SMB.147)

○:殺菌的、△静菌的




グラム染色」

  [★]

Gram stain
(国試)Gram染色
染色法


構成高分子 グラム陽性菌 グラム陰性菌
外膜 なし あり
ペリプラズム なし あり
蛋白質の分泌場所 細胞外 ペリプラズムないし細胞外
ペプチドグリカン 多重層 単層ないし薄層
タイコ酸 あり なし
リポ多糖 なし あり(外膜)
リポタンパク質 まれにしかない 多くの場合存在する
リン脂質 なし あり


方法

ハッカー変法

参考1
時間は試薬により変わる


グラム陽性と陰性の区別ができない菌

抗酸菌(結核菌らい菌)、放線菌スピロヘータマイコプラズマリケッチアクラミジアなど (標準予防策実践マニュアル 南江堂 第2刷 p.4)

参考

  • 1.
[display]http://krawelts.exblog.jp/2887409

国試


細胞内寄生菌」

  [★]

intracellular organism, intracellular epiphyte
細胞内寄生、細胞外寄生菌
  • 宿主細胞内環境で増殖する細菌の総称
  • マクロファージ内で生存、増殖することができる。
ファゴソームとリソソームの融合阻止などによりマクロファージの細胞内で増殖できることが特徴であり、細胞外で増殖できないと言うことではない。

分類

  細胞内寄生菌 細胞外寄生菌
生体防御反応 肉芽腫形成 膿瘍を形成

偏性細胞内寄生菌と通性細胞内寄生菌

偏性細胞内寄生菌 リケッチアクラミジアらい菌
通性細胞内寄生菌 結核菌, リステリア属菌, サルモネラ属菌(チフス菌パラチフス菌、サルモネラ症を起こす菌), ブルセラ属菌, 梅毒トレポネーマ, レジオネラ属菌

表:細胞内増殖:SMB. 111

  • ファゴソーム内で増殖(リソソームの融合を起こさせない)
  • ファゴソームを破砕し細胞質内に逃げ込む
  • リソソームの融合が起きる、あるいはファゴソームを修飾する

非定型肺炎」

  [★]

atypical pneumonia PAP
原発性異型肺炎 primary atypical pneumonia


定義

  • 細菌が検出できない肺炎の総称

特徴

  • 胸部X線画像で、陰影が淡く、両側性、skip lesionなどが非定型的であり、βラクタム薬が無効であることが特徴

病因

症状

  • 乾性咳嗽、発熱

検査所見

  • 胸部X線画像:間質性陰影 →普通の肺炎では影は見られない

診断

細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別

  • 1. 年齢60歳未満
  • 2. 基礎疾患がない、あるいは軽微
  • 3. 頑固な咳がある
  • 4. 胸部聴診所見が乏しい
  • 5. 痰がない、あるいは、迅速診断法で原因菌が証明されない
  • 6. 末梢血白血球数が10,000/uL未満である

上記6項目を使用した場合

  • 4項目以上合致:非定型肺炎疑い
  • 3項目以下:細菌性肺炎疑い
(感度:77.9%、特異度:93.0%)

上記の1.-5.までの5項目を使用した場合

  • 3項目以上合致:非定型肺炎疑い
  • 2項目以下:細菌性肺炎疑い
(感度:83.9%、特異度:87.0%)



主としてグラム陽性・陰性菌,リケッチア,クラミジアに作用するもの」

  [★]

商品


リケッチア症」

  [★]

rickettsiosisrickettsial disease
リケッチア感染症ワイル・フェリックス反応




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