テストステロン

出典: meddic

testosterone, TS
テストステロンエナント酸エステル testosterone enanthate ester
エナルモンエネルファダイホルモンテスチノンテストロンプリモジアンボセルモン
アンドロゲンホルモン
男性ホルモン剤
  • first aid step1 2006 p.125,249,251,397,401,402,406


分類

性状

C19ステロイド

産生組織

標的組織

  • 精巣、前立腺、精巣上体、精管、精嚢
  • 脳、下垂体前葉、汗腺、毛嚢

受容体

作用

SP.909
  • 1. 生殖器・二次性徴に対する作用
  • 2. 精子形成促進作用
  • 男性二次性徴の発現と維持
  • 副生殖器の発育と機能化
  • 体毛発生、頭髪生え際の後退、皮脂腺発育、変声、脱毛
  • 蛋白同化作用による骨格筋を発育させ、体型や骨格を男性的にする。
  • 3. 中枢神経系に対する作用
  • 下垂体からのFSH,LHの分泌を視床下部・下垂体に作用して抑制。
  • 4. 性分化
  • 胎児精巣から分泌されたアンドロジェンは副生殖器、中枢神経系を男性型に分化させる。

分泌の調整

  • +:LH?
  • -:テストステロン(視床下部、下垂体に対するネガティブフィードバックにより)

分子機構

臨床関連

  • テストステロン欠乏による骨折
  • 1.加齢
  • I型骨粗鬆症(閉経後骨粗鬆症): は,破骨細胞の活性の上昇により起こり,主として骨梁骨が侵される。このI型骨粗鬆症は51-75歳の間に,女性は男性の6倍多く起こる。男性では,早期に血清テストステロン値が低いと破骨細胞の活性を増し,I型骨粗鬆症を起こすことがある。(参考1)
  • 2. 性腺機能低下症(参考2)

参考

  • 1.
http://merckmanual.jp/mmpej/sec04/ch036/ch036a.html
  • 2. 腰椎圧迫骨折をきたした低ゴナドトロピン性性腺機能低下症の1例
  • 吉永 敦史,林 哲夫,石井 信行,大野 玲奈,寺尾 俊哉,鎌田 成芳,渡邉 徹,山田 拓己
  • 泌尿器科紀要 50(12), 877-879, 2004-12
  • 57歳男.30歳頃,無精子症を指摘されていた.2000年8月頃腰痛が出現し,近医で第4腰椎圧迫骨折を,また骨密度の低下を指摘された.骨粗鬆症の精査目的で2002年6月当院内科受診となった.血中ホルモン検査の結果,黄体ホルモン・卵胞刺激ホルモン・テストステロンの低下が認められたため,低ゴナドトロピン性性腺機能低下症の精査・加療のため泌尿器科受診となった.エナント酸テストステロン250mgの筋注を4周 …
  • NAID 120002141364



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和文文献

  • 酢酸クロルマジノン投与による前立腺肥大症患者の血清PSA値およびテストステロン値の変動 - 多施設共同前向き臨床研究
  • 藤本 清秀,平尾 佳彦,大橋 靖雄,柴田 康博,冨士 幸蔵,辻 秀憲,清水 信貴,宮澤 克人,永田 仁夫,大谷 幹伸,古屋 亮兒,朴 英哲
  • 泌尿器科紀要 57(4), 177-183, 2011-04
  • In this prospective multicenter study, we investigated the changes in serum prostate-specific antigen (PSA) and testosterone levels after treatment with antiandrogen chlormadinone acetate (CMA) in pat …
  • NAID 120003072118
  • 加齢と肥満 (特集 加齢に伴う内分泌代謝疾患)
  • 岩倉 浩,細田 公則,有安 宏之 [他]
  • 最新医学 66(4), 828-832, 2011-04
  • NAID 40018803772
  • 酢酸クロルマジノン投与による前立腺肥大症患者の血清PSA値およびテストステロン値の変動--多施設共同前向き臨床研究
  • 藤本 清秀,平尾 佳彦,大橋 靖雄 [他]
  • 泌尿器科紀要 57(4), 177-183, 2011-04
  • NAID 40018771624

関連リンク

テストステロン (testosterone) は、 アンドロゲンに属するステロイドホルモンで、 男性ホルモンの一種。 目次. 1 生成・分泌; 2 作用. 2.1 性ホルモンとしての作用; 2.2 テストステロンリバウンド療法; 2.3 研究報告; 2.4 ジヒドロテストステロンの作用 ...
日本一わかりやすいテストステロン講座です。テストステロンは、女性が唯一本能的に惹 かれてしまう男性ホルモンとして有名です。男の人生に最も影響を及ぼすホルモンといっ ても過言ではありません。

関連画像

テストステロン転」 :「承」を受けて話を テストステロンつまりテストステロンが少ない 糖尿病 で なぜ テストステロン  いるのがテストステロンの影響テストステロンの分泌と制御天然(Natural) vs. 合成(Synthetic

添付文書

薬効分類名

  • 持続性男性・卵胞混合ホルモン剤

販売名

プリモジアン・デポー筋注

組成

成分・含量

  • 1管(1mL)中、日局テストステロンエナント酸エステル90.2mg及びエストラジオール吉草酸エステル4mg含有

添加物

  • ゴマ油適量

効能または効果

  • 更年期障害、卵巣欠落症状、骨粗鬆症


  • 通常、2?4週毎に1回1mLを筋肉内注射する。
    なお、症状により適宜増減する。
  • 「骨粗鬆症」に本剤を投与する場合、投与後6ヵ月?1年後に骨密度を測定し、効果が認められない場合には投与を中止し、他の療法を考慮すること。

慎重投与

乳癌家族素因が強い患者、乳房結節のある患者、乳腺症の患者又は乳房レントゲン像に異常がみられた患者

  • [症状を悪化させるおそれがある]

術前又は長期臥床状態の患者

  • [血液凝固能が亢進され、心血管系の副作用の危険性が高くなることがある]

肝障害のある患者

  • [症状を悪化させるおそれがある]

子宮筋腫のある患者

  • [子宮筋腫の発育を促進するおそれがある]

子宮内膜症のある患者

  • [症状を悪化させるおそれがある]

前立腺肥大のある患者

  • [症状を悪化させるおそれがある]

心疾患・腎疾患のある患者又はその既往歴のある患者、癌の骨転移のある患者

  • [ナトリウム又は体液の貯留、高カルシウム血症があらわれることがある]

てんかんの患者

  • [症状を悪化させるおそれがある]

糖尿病の患者

  • [糖尿病が増悪することがあるので、十分コントロールを行いながら投与すること]

耳硬化症の患者

  • [症状を悪化させるおそれがある]

多発性硬化症の患者

  • [症状を悪化させるおそれがある]

ポルフィリン症の患者

  • [症状を悪化させるおそれがある]

テタニーのある患者

  • [症状を悪化させるおそれがある]

高血圧症の患者

  • [症状を悪化させるおそれがある]

全身性エリテマトーデスの患者

  • [症状を悪化させるおそれがある]

高齢者

  • [「高齢者への投与」の項参照]

重大な副作用

血栓症

  • 卵胞ホルモン剤の長期連用により、血栓症が起こることが報告されているので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

有効成分に関する理化学的知見


★リンクテーブル★
先読みTS」「testosterone enanthate ester」「エナルモン」「エネルファ
国試過去問105A056」「106I077」「101G050」「104I075」「099G040」「102E005」「102I043」「103E023」「103D015」「107A011」「096G041」「087B079」「106E008」「090B066」「098H052」「087A037
リンク元ホルモン」「多嚢胞性卵巣症候群」「副甲状腺ホルモン」「卵胞刺激ホルモン」「アンドロゲン
拡張検索テストステロン5α-還元酵素」「プロピオン酸テストステロン」「シピオン酸テストステロン
関連記事テスト

TS」

  [★]


testosterone enanthate ester」

  [★] テストステロンエナント酸エステル

エナルモン」

  [★] メチルテストステロン


エネルファ」

  [★] メチルテストステロン


105A056」

  [★]

  • 29歳の女性。不妊と月経不順とを主訴に来院.した。身長152cm、体重65kg、内診で子宮は正常大である。経腟超音波検査で両側卵巣は軽度に腰大している。基礎体温は一相性で、黄体ホルモン剤投与で消退出血を認める。血中ホルモン所見:LH 12.4mIU/ml(基準1.8-7.6)、FSH 7.2mlU/ml(基準5.2-14.4)、テストステロン 100ng/dl(基準30-90)、エストラジオール 60pg/ml(基準25-75)。
  • まず行うべき対応で適切なのはどれか。 2つ選べ。


[正答]


※国試ナビ4※ 105A055]←[国試_105]→[105A057

106I077」

  [★]

  • 51歳の女性。 3日前に認められた少量の不正性器出血を主訴に来院した。約1年前から月経が不規則となり、のぼせ発汗とが頻繁になったという。体温36.6℃。脈拍92/分、整。血圧142/90mmHg。内診所見上、子宮は正常大で可動性は良好である。卵巣を触知しない。子宮頸部と内膜の細胞診で異常を認めない。
  • 状態を評価するために有用な血中ホルモンはどれか。 2つ選べ。


[正答]


※国試ナビ4※ 106I076]←[国試_106]→[106I078

101G050」

  [★]

  • 17歳の男子。二次性徴発現の遅れを主訴に来院した。身長176cm、体重60kg。手足が長い。女性化乳房がみられる。外性器は男性型で、精巣は小さく、陰毛を認めない。染色体核型は47,XXYである。
  • この疾患で正しいのはどれか。2つ選べ。
  • a. 光線過敏がみられる。
  • b. 高度の知能障害を伴う。
  • c. 悪性腫瘍を合併しやすい。
  • d. テストステロンは高値を示す。
  • e. 減数分裂のX染色体不分離が原因である。
[正答]


※国試ナビ4※ 101G049]←[国試_101]→[101G051

104I075」

  [★]

  • 生後0日の新生児。外性器の異常があり診察を依頼された。外性器は女性型であるが、陰核が肥大し、尿道と腟とが共通の瘻孔を形成している。鼠径部に腫瘍を触知しない。
  • 確定診断に有用な血液検査項目はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 104I074]←[国試_104]→[104I076

099G040」

  [★]

  • 21歳の女性。原発性無月経を主訴に来院した。体型は女性型で乳房発育は良好である。両側の鼠径部に小腫瘤を触知する。陰毛は少ないが、腔の形成が認められる。染色体検査は46,XYである。この患者で正しいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 099G039]←[国試_099]→[099G041

102E005」

  [★]

  • 正しいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102E004]←[国試_102]→[102E006

102I043」

  [★]

  • 55歳の女性。2回経妊、2回経産。顔のほてりと夜間の発汗とを主訴に来院した。2年前に閉経。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。身長160cm、体重62kg。
  • 血中ホルモン値で正しいのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 102I042]←[国試_102]→[102I044

103E023」

  [★]

  • 組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 103E022]←[国試_103]→[103E024

103D015」

  [★]

  • a. 糖尿病に合併する。
  • b. 腎不全に合併する。
  • c. 前立腺全摘除術後に合併する。
  • d. 心因性では夜間勃起回数が減少する。
  • e. 心因性では血中テストステロンが低下している。
[正答]


※国試ナビ4※ 103D014]←[国試_103]→[103D016

107A011」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 107A010]←[国試_107]→[107A012

096G041」

  [★]

  • 腎臓で産生されるのはどれか。
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)
[正答]


※国試ナビ4※ 096G040]←[国試_096]→[096G042

087B079」

  [★]

  • 53歳の男性。幼児期から嗅覚が脱出しており、二次性徴が発達しなかった。最近、特に誘因無く胸椎の圧迫骨折を生じた。
  • 予想される血中ホルモンの所見はどれか?
[正答]

106E008」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 106E007]←[国試_106]→[106E009

090B066」

  [★]

  • 卵巣腫瘍と産生されるホルモンとの組み合わせで正しいのはどれか?
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)

098H052」

  [★]

  • 早発閉経患者の血中で高値を示すのはどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 098H051]←[国試_098]→[098H053

087A037」

  [★]

  • 性管分化の誘導に最も関与するホルモンは?

ホルモン」

  [★]

hormone

古典的な定義

  • 特定の内分泌腺から分泌され、血行によって運ばれ、遠隔部の特定の標的器官に作用して特異的効果を現す物質(PT.403)

例外

  • 腺構造を持たない組織から分泌されるホルモンがある
消化管ホルモン (PT.403)
視床下部ホルモン (PT.403)
甲状腺濾胞ホルモン?
カルシトニン?

ホルモンの一覧表

日本語 放出器官/細胞 作用器官/細胞 働き
メラトニン 松果体    
成長ホルモン放出ホルモン 視床下部 下垂体前葉 GH放出
プロラクチン放出ホルモン 視床下部 下垂体前葉 PRL放出
副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン 視床下部 下垂体前葉 ATCH放出
ゴナドトロピン放出ホルモン 視床下部 下垂体前葉 FSH/LH放出
甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン 視床下部 下垂体前葉 TSH放出
ソマトスタチン 視床下部 下垂体前葉 GH放出抑制
ドーパミン 視床下部 下垂体前葉 PRL放出抑制
成長ホルモン 下垂体前葉 全身/肝細胞 タンパク質同化, 抗インスリン, 脂肪異化/IGF-I合成促進
プロラクチン 下垂体前葉 乳腺 乳汁分泌促進
副腎皮質刺激ホルモン 下垂体前葉 副腎皮質  
卵胞刺激ホルモン 下垂体前葉 卵胞  
黄体形成ホルモン 下垂体前葉 黄体  
間細胞刺激ホルモン 下垂体前葉 精巣の間細胞  
甲状腺刺激ホルモン 下垂体前葉 甲状腺  
オキシトシン 下垂体後葉 子宮平滑筋/乳腺 子宮収縮/射乳促進
バソプレシン 下垂体後葉 腎臓集合管 水の再吸
甲状腺ホルモン - トリヨードサイロニン 甲状腺   代謝亢進
甲状腺ホルモン - サイロキシン 甲状腺   代謝亢進
カルシトニン 甲状腺   Ca2+濃度低下
副甲状腺ホルモン 甲状腺 /腎臓 破骨細胞活性化/腎細尿管Ca2+取り込み↑/腎ビタミンD活性化/血清Ca2+↑
心房性ナトリウム利尿ペプチド 心臓   Na利尿
脳ナトリウム利尿ペプチド 心臓   Na利尿
Cタイプナトリウム利尿ペプチド     Na利尿
エンドセリン 血管   血管収縮
アンジオテンシンII 血管   血管収縮
ガストリン 酸分泌
セレクチン 十二指腸    
インスリン様成長因子 肝臓    
アンジオテンシノジェン 肝臓   昇圧
コルチゾール 副腎皮質    
アルドステロン 副腎皮質    
デヒドロイソアンドロステロン 副腎皮質    
アドレナリン 副腎髄質   軽微な昇圧、血糖上昇
ノルアドレナリン 副腎髄質   昇圧(寄与は20%程度)、血糖上昇
インスリン 膵臓 - β細胞 全身 グルコース取り込み亢進
グルカゴン 膵臓 - α細胞 全身 糖新生
ソマトスタチン 膵臓 - δ細胞   ホルモン分泌抑制(インスリングルカゴンガストリン)
レニン 腎臓 - 傍糸球体細胞   昇圧(angiotensin Iを産生, 血管内皮アンジオテンシン転換酵素によりangiotensin IIに転換)
エリスロポエチン 腎臓 造血器官 赤血球産生刺激
エストロゲン 卵巣    
プロゲステロン 卵巣    
インヒビン 卵巣    
テストステロン 精巣    
インヒビン 精巣    
レプチン 脂肪    
アディポネクチン 脂肪    



多嚢胞性卵巣症候群」

  [★]

polycystic ovary syndrome, polycystic ovarian syndrome, PCOS
スタイン・レーヴェンタール症候群 スタイン・レーベンタール症候群 スタイン-リヴェンサール症候群 Stein-Leventhal症候群 Stein-Leventhal syndrome
多嚢胞性卵巣症候群スタイン・レヴェンタール症候群
[show details]

概念

  • 両側の多嚢胞卵巣、排卵障害、月経異常(無月経)、不妊、不育、肥満、多毛、男性化症状などを呈する病態

病因

  • インスリン抵抗性 → 高インスリン血症 → 莢膜細胞肥厚 → アンドロゲン産生促進

病態生理

  • 過剰産生されたアンドロステンジオンは末梢の脂肪組織でエストロゲンに変換される。
  • 過剰のエストロゲン → 肥満
  • 卵巣の白膜が肥厚、卵胞の発育抑制 ← アンドロゲン過剰による
  • 白膜下に小嚢胞が多数発生 → 超音波エコー所見でnecklace signと呼ばれる
  • 過剰のテストステロン・アンドロゲン → にきび、声の低音化、多毛、男性化症状
  • 卵巣の顆粒細胞層は萎縮し、アロマターゼ活性低下 → エストラジオール産生は増加しない。

症状

合併症

  • 耐糖能異常、脂質代謝異常、2型糖尿病、高血圧、心血管病、閉塞性睡眠時無呼吸症候群
  • 子宮体癌
参考1
  • メタボリックシンドロームの臨床像である耐糖能異常、脂質代謝異常、2型糖尿病、高血圧、心血管病、閉塞性睡眠時無呼吸症候群を罹患する、あるいは将来罹患すると考えられている。排卵障害に起因するエストロゲンへの恒常的曝露により、子宮体癌に進展するリスクが高い。
参考2
  • 過剰に産生されたアンドロステンジオンは脂肪組織でエストロゲンに変換され、子宮内膜がエストロゲンに暴露され、無排卵周期であるためにプロゲステロンが分泌されず暴露は継続的となる(子宮体癌との関連は限定的という研究もあるが)。しかし、PCOSでは高インスリン血症、IGF-1高値、抗アンドロゲン血症、肥満が見られ、これは子宮体癌のリスクファクターとなっている。
参考3
  • PCOSでは排卵の頻度が少ないかあるいは無敗卵となるために正常量のプロゲステロンが分泌されない。高レベルのエストロゲンを拮抗できないために子宮内膜過形成と過多月経のリスクを上げる。

検査

ホルモン検査

(also see 参考3)
  • LHRL負荷試験:LH:過剰反応。FSH:正常範囲

経腟超音波検査

診断

続発性無月経、不妊を主訴 → 視診(多毛、陰核肥大、肥満など) → 内診(両側卵巣腫大) → 経膣超音波検査(多数の卵胞が卵巣表面に並んで見える) → 血液生化学(LH高値、アンドロゲン高値、LH-RH負荷テストでLHの過剰反応) → (治療的検査?)腹腔鏡検査

治療

排卵障害・月経異常

参考1
  • 1. 挙児希望せず
  • 2. 挙児希望する:排卵誘発が目的
  • 1) クロミフェン療法:第1度無月経を呈するPCOSに対してクロミフェンを投与。50%の排卵率と10-20%の妊娠率が得られる
  • 2) ゴナドトロピン療法(hMG-hCG療法):クロミフェン療法が無効の場合に適応となる。多胎と卵巣過剰刺激症候群が起こりやすいので注意する。
  • 3) 腹腔鏡下卵巣多孔術:クロミフェン療法が無効の場合に適応となる。電気メスやレーザーにより、卵巣表面に多数の穴を開ける腹腔下手術である。メリット:効果はゴナドトロピン療法に匹敵、OHSSや多胎のリスクが少ない、受診回数が少なくて済むなど。デメリット:排卵誘発剤の補助的併用が必要になる場合がある、効果の持続は1-2年以内と比較的短い、手術のリスク。
  • 4) 生殖補助技術:1)-3)で不成功に終わった場合適応。

参考

  • 1. E.婦人科疾患の診断・治療・管理 3.内分泌疾患 - 日産婦誌60巻11号
http://www.jsog.or.jp/PDF/60/6011-477.pdf
  • 2. [charged]Clinical manifestations of polycystic ovary syndrome in adults - uptodate [1]
  • 3. [charged] Steroid hormone metabolism in polycystic ovary syndrome - uptodate [2]

国試



副甲状腺ホルモン」

  [★]

parathyroid hormone, PTH
上皮小体ホルモン, パラソルモン parathormone
上皮小体カルシトニン
副甲状腺甲状腺
カルシウム
  • 血中カルシウムイオンの低下」により分泌され、「血中カルシウムイオン濃度を上げる」ホルモン

分類

性状

  • ポリペプチド

産生組織

標的組織

  • 1. 骨
  • 2. 腎臓
  • 3. 消化管(文献不明)

作用

2007年度後期生理学授業プリント

  • 1. 骨
  • 2. 腎臓
  • 近位尿細管
リン酸の再吸収↓ ← ビタミンDはリン酸の再吸収↑
HCO3-排出↑ → 原発性副甲状腺機能亢進症では代謝性アシドーシスを起こす
活性ビタミンD3産生↑ (副甲状腺に対してネガティブフィードバックをかける)
  • 遠位尿細管
カルシウム再吸収↑
  • 3. 消化管(文献不明)
  • 活性ビタミンD3存在下で、腸管からのカルシウム取り込み↑

YN.D46

  • 1. 遠位尿細管でのCa2+再吸収↑→血中Ca↑
  • 2. 近位尿細管でのP再吸収↓→血中P↓
  • 3. 近位尿細管でのHCO3-再吸収↓→排泄↑→高Cl性代謝性アシドーシス
  • 4. 近位尿細管で1α水酸化酵素活性化→1,25-(OH)2-D産生↑→腸管でのCaとPの吸収↑
  • 5. 骨芽細胞に作用は破骨細胞の形成・機能↑→Ca2+遊離→血中Ca2+, P, H+↑

骨の形成と吸収 YN.D46

  促進 抑制
骨吸収 PTH+(OH)2D, (OH)2D, 甲状腺ホルモン カルシトニンエストロゲン
骨形成 ビタミンD, エストロゲン, テストステロン PTH


分泌の調節 (2007年度後期生理学授業プリント)

  • 血中カルシウムイオン濃度↓→PTH分泌↑
  • 血中カルシウムイオン濃度↑→PTH分泌↓
  • 上皮小体上に発現しているカルシウム受容体による
  • PTH geneの転写を抑制
分泌調節のポイント:カルシトニン ←Ca2+ + protein binding Ca 。 副甲状腺ホルモン ←Ca2+

分子機構

臨床関連


臨床関連

  血中Ca 血中P 尿中Ca 尿中P PTH
原発性副甲状腺機能亢進症
異所性PTH産生腫瘍
家族性低Ca尿症性高Ca血症
悪性腫瘍の骨転移
PTHrP産生悪性腫瘍
サルコイドーシス → or ↑
ビタミンD中毒症
副甲状腺機能低下症
偽性副甲状腺機能低下症
偽性偽性副甲状腺機能低下症
慢性腎不全
ビタミンD欠乏症くる病


卵胞刺激ホルモン」

  [★]

follicle stimulating hormone, FSH
濾胞刺激ホルモンフォリトロピン follitropin
卵胞


  • NGY.266(閉経前後における変動)

分類

性状

  • 糖タンパク

産生組織

標的組織

生理作用 (QB.Q-212)

  • 女性:卵胞の発育促進。顆粒膜細胞に作用して卵胞の発育・分化・エストロゲン産生を促す。
  • 男性:精細管セルトリ細胞の発育を促し、テストステロン下で精細管の分化を促進・精子形成を促進する。

作用機序

分泌調節

  • ネガティブフィードバック:卵巣から分泌されるインヒビンにより下垂体からのFSHの分泌が抑制される。

促進

  • ゴナドトロピン放出ホルモン GnRH:視床下部由来の
  • レプチン:脂肪細胞から分泌される。やせている場合にはFSHが低下。肥満している状態では視床下部に作用して基礎代謝をあげると共に食欲を抑制する

抑制

月経・性周期との関連

  • 卵胞期に高く、黄体期に低い。
  • 排卵期にピークを示す。

基準値

HIM.A-5

女性

  • 月経
  • 卵胞期 :2.0-20.0 mIU/ml
  • 排卵期 :9.0-26.0 mIU/ml
  • 黄体期 :1.0-12.0 mIU/ml
  • 閉経後 :18.0-153.0 mIU.ml

男性

  • 1.0-12.0 mIU/ml

検査の本

女性

  • 思春期前:≦4 mIU/ml
  • 月経周期
  • 卵胞期初期 :2.7-10.2 mIU/ml
  • 排卵期ピーク:2-23 mIU/ml
  • 黄体期   :1.0-8.4 mIU/ml
  • 妊娠時 :≦1 mIU/ml
  • 閉経後 :9.2-124.7 mIU/ml

男性

  • 思春期前:≦4 mIU/ml
  • 成年期 :1.2-15 mIU/ml
  • 老年期 :≧15 mIU/ml


ホルモン>:ホルモン


-FSH
卵胞刺激ホルモン
卵胞刺激ホルモン


アンドロゲン」

  [★]

androgen
男性ホルモン male sex hormone
精巣性アンドロゲン

概念

アンドロゲン

  • アンドロゲンは肝臓で不活化されるため、経口投与ではほとんど効果がない。

(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%B2%E3%83%B3)

種類

分類

性状

  • ステロイド

産生組織

  • 卵胞内の卵胞上皮細胞で芳香環化されてエストロゲンに変換される。

標的組織

受容体

作用

  • アンドロゲンとは雄の副生殖器の発育および機能を促進し、二次性徴を発現させる作用をもつ物質の総称であり、数種類のホルモンからなる。

分泌の調整

分子機構

生合成

臨床関連



テストステロン5α-還元酵素」

  [★]

testosterone 5alpha-reductase
テストステロン5α還元酵素テストステロン5αレダクターゼテストステロン5α-レダクターゼ


プロピオン酸テストステロン」

  [★]

testosterone propionate
テストステロン男性ホルモン製剤


シピオン酸テストステロン」

  [★]

testosterone cypionate
テストステロン

テスト」

  [★]

徴候

循環器内科

整形外科


  • Romberg test:下半身からの深部感覚が侵されるときに発現。開眼での閉脚起立が可能、閉眼直後の方向不定の転倒
= Finkelstein test フィンケルシュタインテスト


  • アキレス腱断裂
  • 腱板断裂
  • 棘上筋テスト
  • 外旋筋力テスト
  • lift-offテスト
  • belly pressテスト
  • 股関節脱臼
  • 十字靭帯損傷

神経内科

産婦人科




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