副甲状腺ホルモン
- 「血中カルシウムイオンの低下」により分泌され、「血中カルシウムイオン濃度を上げる」ホルモン
分類
性状
- ポリペプチド
産生組織
- 上皮小体の主細胞
標的組織
- 1. 骨
- 2. 腎臓
- 3. 消化管(文献不明)
作用
2007年度後期生理学授業プリント
- 1. 骨
- 2. 腎臓
- 近位尿細管
- リン酸の再吸収↓ ← ビタミンDはリン酸の再吸収↑
- HCO3-排出↑ → 原発性副甲状腺機能亢進症では代謝性アシドーシスを起こす
- 活性ビタミンD3産生↑ (副甲状腺に対してネガティブフィードバックをかける)
- 遠位尿細管
- カルシウム再吸収↑
- 3. 消化管(文献不明)
- 活性ビタミンD3存在下で、腸管からのカルシウム取り込み↑
YN.D46
- 腎
- 1. 遠位尿細管でのCa2+再吸収↑→血中Ca↑
- 2. 近位尿細管でのP再吸収↓→血中P↓
- 3. 近位尿細管でのHCO3-再吸収↓→排泄↑→高Cl性代謝性アシドーシス
- 4. 近位尿細管で1α水酸化酵素活性化→1,25-(OH)2-D産生↑→腸管でのCaとPの吸収↑
- 骨
- 5. 骨芽細胞に作用は破骨細胞の形成・機能↑→Ca2+遊離→血中Ca2+, P, H+↑
骨の形成と吸収 YN.D46
| 促進 | 抑制 | |
| 骨吸収 | PTH+(OH)2D, (OH)2D, 甲状腺ホルモン | カルシトニン、エストロゲン |
| 骨形成 | ビタミンD, エストロゲン, テストステロン | PTH |
分泌の調節 (2007年度後期生理学授業プリント)
- 血中カルシウムイオン濃度↓→PTH分泌↑
- 血中カルシウムイオン濃度↑→PTH分泌↓
- 上皮小体上に発現しているカルシウム受容体による
- 活性ビタミンD3↑→PTH分泌↓
- PTH geneの転写を抑制
分泌調節のポイント:カルシトニン ←Ca2+ + protein binding Ca 。 副甲状腺ホルモン ←Ca2+
分子機構
臨床関連
- 血中カルシウム濃度の低下によるテタニー
臨床関連
| 血中Ca | 血中P | 尿中Ca | 尿中P | PTH | |
| 原発性副甲状腺機能亢進症 | ↑ | ↓ | ↑ | ↑ | ↑ |
| 異所性PTH産生腫瘍 | ↑ | ↓ | ↑ | ↑ | ↑ |
| 家族性低Ca尿症性高Ca血症 | ↑ | ↓ | ↓ | → | ↑ |
| 悪性腫瘍の骨転移 | ↑ | → | ↑ | → | ↓ |
| PTHrP産生悪性腫瘍 | ↑ | → | ↑ | ↑ | ↓ |
| サルコイドーシス | ↑ | → or ↑ | ↑ | ↓ | ↓ |
| ビタミンD中毒症 | ↑ | ↑ | ↑ | ↓ | ↓ |
| 副甲状腺機能低下症 | ↓ | ↑ | ↓ | ↓ | ↓ |
| 偽性副甲状腺機能低下症 | ↓ | ↑ | ↓ | ↓ | ↑ |
| 偽性偽性副甲状腺機能低下症 | → | → | → | → | → |
| 慢性腎不全 | ↓ | ↑ | ↓ | ↓ | ↑ |
| ビタミンD欠乏症、くる病 | ↓ | ↓ | ↓ | ↑ | ↑ |