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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/07/06 21:08:22」(JST)
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表・話・編・歴
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示量性と示強性(しりょうせい と しきょうせい)とは状態量の分類の一つである。
概要
状態量すなわち状態変数は示量変数 (extensive variable) と示強変数 (intensive variable) の2種類に分けられる。
示量性の定義は文献により、「系全体の量が部分系の量の和に等しくなること」という定義[1][2][3]と「系の大きさ、体積、質量に比例すること」という定義[4][5][6]とがある。厳密には前者の性質は相加性、後者の性質は示量性として区別する[7][8]。均一系の状態量は相加性ならば示量性となるが、部分系ごとにその量の密度が異なる不均一系の場合には相加性であっても示量性とはならない。しかし熱力学では部分系として均一なものを取ることが普通であり、部分系においては相加性と示量性が一致するようにできる。従って、相加性と示量性は区別しない流儀の方が多い。
示量性(相加性)を持たない状態変数を示強変数という。示量性状態量と示強性状態量の中には、体積と圧力のように互いに掛け合わせるとエネルギーの次元をもった示量性の量となるものがある。このような関係を(互いに)共役な関係または双対な関係と言う。
それぞれの例には次のものがある。
- 示量性
-
- 体積 - 圧力と共役
- エントロピー - 温度と共役
- 物質量 - 化学ポテンシャルと共役
- 質量
- エンタルピー
- 内部エネルギー
- 示強性
-
- 圧力 - 体積と共役
- 温度 - エントロピーと共役
- 化学ポテンシャル - 物質量と共役
- 密度
- 濃度
参考文献
- ^ 原島鮮「熱力学・統計力学 改訂版」培風館 (1978/09)
- ^ 都筑卓司「なっとくする熱力学」講談社 (1993/12)
- ^ 「物理学辞典-改訂版」培風館(1992/05)
- ^ 「物理学辞典-三訂版」培風館(2005/09)
- ^ 長倉三郎、他(編)「岩波理化学辞典-第5版」岩波書店 (1998/02)
- ^ 藤原邦男;兵頭俊夫「熱学入門―マクロからミクロへ」東京大学出版会(1995/06)
- ^ 佐々真一;兵頭俊夫「熱力学入門」共立出版 (2000/04)
- ^ 清水明「熱力学の基礎」東京大学出版会(2007/03)
関連項目
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 齊藤 圭司
- 日本物理學會誌 67(9), 650-653, 2012-09-05
- … 平衡熱力学を支える大事な性質の一つに,エネルギーやエントロピーなどに関する相加性がある.ボディノーとデリダらは,それと似た概念を輸送現象において予想した.相加性は,巨視系の拡散的輸送現象におけるカレントゆらぎの性質を定量的に決定してしまう.ここでは,3次元調和格子を使ってこの相加性の妥当性にせまる. …
- NAID 110009496072
- 多重結合された雑音性減衰振動の状態推定アプローチによる分離について(ネットワークプロセッサ, 通信のための信号処理, 符号理論, 一般)
- 永山 岳大,天野 正章
- 電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 104(721), 25-30, 2005-03-08
- … 多重結合した減衰振動信号の分離問題に対する状態推定アプローチを考察する.減衰振動信号は相乗性雑音, 及び相加性雑音に埋もれているものとし, その推定は非線形近似フィルタによって行われる.ここでは, その結合形態, 及び非線形フィルタによる推定への影響について数値例を通じて述べる. …
- NAID 110003283553
- 多重結合された雑音性減衰振動の状態推定アプローチによる分離について(ネットワークプロセッサ, 通信のための信号処理, 符号理論, 一般)
- 永山 岳大,天野 正章
- 電子情報通信学会技術研究報告. SIP, 信号処理 104(719), 25-30, 2005-03-08
- … 多重結合した減衰振動信号の分離問題に対する状態推定アプローチを考察する.減衰振動信号は相乗性雑音, 及び相加性雑音に埋もれているものとし, その推定は非線形近似フィルタによって行われる.ここでは, その結合形態, 及び非線形フィルタによる推定への影響について数値例を通じて述べる. …
- NAID 110003281657
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- 関
- 追加、添加、加えること、付加、付加的、さらなる、余分、加重、加算、合計、総和