種類 | 名称 | 原料 | 吸収 | 特徴 | 目的 |
植物性 | ソイ | 大豆 | 緩やか | タンパク質以外の栄養価が高い | インナーマッスル |
タンパク質不足解消 | |||||
動物性 | ホエイ | 牛乳 | 早い | 筋肉肥大に効果大 | アウターマッスル |
カゼイン | 牛乳 | 緩やか | 筋肉分解の抑制 | アウターマッスル | |
タンパク質不足解消 | |||||
エッグ | 卵白 | 早い | 牛乳が受け付けない人への代替品 | アウターマッスル |
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/09/03 21:42:32」(JST)
この項目では、サプリメントについて説明しています。生物構成成分については「タンパク質」をご覧ください。 |
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プロテイン(protein)は、タンパク質のことである。ただし、日常の日本語で「プロテイン」といった場合は、タンパク質を主成分とするプロテインサプリメントのことを指す場合が多く、本項でもこの内容を記す。
プロテインサプリメントは日本でいう健康食品の一種である。これらは必須アミノ酸をバランス良く、あるいは極端に偏って配合してあり、不足が予測される栄養素を補助するために用いられる。その多くは粉ミルクに類似した外見を持つ乳白色の粉末であるが、風味を加えたものは様々な着色された製品も見られる(後述)。この粉末を水などの液体に溶いて流動食のようにして食べる(飲み下す)。
アスリートやボディビルダーはトレーニングの後に損傷した筋肉の修復の為タンパク質を必要とし、このとき摂取したタンパク質は、筋肉の修復に使用される。場合によっては筋肉が肥大し、筋力が上昇する可能性が出る。筋肉が肥大し筋力が上昇するか否かは、トレーニング内容と強度、栄養状態、その他たくさんの条件から決定される。いわゆるアナボリックな状態で、筋肉に危機感を与えるトレーニングをしなければ、筋肥大はしない。トレーニング期間が浅い場合は、ある程度体が発達しやすいが、特に筋肉の大きい上級者は、筋肉が刺激に慣れていることからさらなる発達は難しく、ハードなトレーニングと複雑な工夫が必要となる。タンパク質は卵・肉・魚といった動物や、穀物ないし豆といった植物などからも摂取できるが、それらからタンパク質を大量に採取しようとすると、往々にして動物からは脂肪分が、植物の場合には炭水化物を大量に摂取することに繋がり、その結果としてカロリー摂取過多となり余分な体脂肪をつける原因となる。さらに、筋力質な体型を維持するだけでも1日に体重×1.5~2gのタンパク質が必要となる。このため炭水化物や脂肪分を除去し精製し、タンパク質含有率を高めたプロテインが必要となる。
市販されているプロテインの多くはホエイプロテインであり、その中でもホエイプロテインコンセントレート(WPC)が最も多い。ホエイプロテインアイソレート(WPI)はホエイプロテインコンセントレートよりタンパク質を高純度に含有するが一般にWPCよりも値段が高い。また、WPIはろ過の過程でタンパク質以外の栄養成分が失われる。WPIは日本人がお腹を壊す原因となることの多いラクトースも除去するので、乳糖不耐症の人はWPCよりもWPIのほう選ぶ方がよい。
原料は、特定の動植物から得られたものである場合もあれば、細菌など菌類を使って合成・抽出される場合もある。いずれの場合においても、不純物が混入しないよう、様々な化学的工程を経て精製されたものである。
プロテイン摂取の際でも、ミネラル類や各種ビタミン、その他の栄養素は通常の食事で摂取する必要がある。徹底してサプリメントを好む、あるいは栄養バランス調整を行っている者は、他の栄養素もサプリメントから得ようとする場合もみられる。この場合は栄養学的観点から必要摂取量を測っているなら問題は生じないが、生半可な知識で行うと栄養失調の恐れもある。
なお、プロテインサプリメントとしては様々な機能性食品(食物繊維など)としての機能を持つものがある。一般に行われるダイエットなどでは摂食制限から栄養失調に陥る危険性も指摘されているが、そのダイエット向けプロテインサプリメントでは、総合栄養食として不足しがちなビタミンやミネラルなどの栄養素を配合してある、所定のダイエット食品と一緒に食べることを前提とした製品も見られる。これらはその前提に沿う限りにおいて、カロリー制限されながらも必須栄養素をバランス良く含む食事が行えるようになっている。
主に、筋肉を維持または増強する目的で摂取されるが、プロテインサプリメント自体は単なる「高タンパク食品」でしかなく、薬物的な筋肉増強効果はない。適切なトレーニングや食事と併用し、これらを数ヶ月あるいは数年といった長期にわたって継続することで初めて効果が期待できる。
しかし、一部ではプロスポーツの選手やボディビルダーが愛用しているなどのイメージから、アナボリックステロイドのような筋肉増強剤と混同している者もおり(増強剤は市販されていない)、運動せずとも摂食すれば、筋肉がつくという誤ったイメージを持つ者もいる。プロテインは、食事からの摂取でも、粉末状にしたものでも、体内では同じように分解され同じアミノ酸として吸収されるので、食事で摂るタンパク質と同様である。
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証し出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2008年3月) |
健康ブームやダイエットブームの一端としては、痩身を目的として摂取するサプリメントとしても人気が高まっているが、プロテインは単なる栄養補助食品で、薬理効果はない。タンパク質は栄養学的に生理的熱量が存在する(プロテインサプリメント1gで3.5~4kcal程度)ので、運動やトレーニングを全くしていない者が、通常の食事に加えてプロテインを摂取するのは、普段の食事量が増える事と同じであり、肥満につながる事がある。ダイエット目的の場合は、食事に置き換えることが必要である。
食餌療法(ダイエット)での痩身は、消費カロリーよりも摂取カロリーを抑えることで行われる様式があるが、こういった食餌制限による方法では、往々にしてタンパク質摂取量までもが不足し、その結果体重は減ったものの、脂肪よりも筋肉や基礎代謝が大きく落ち込んでしまい、食餌制限の中途あるいは終了後に体調悪化やリバウンドを引き起こすという場合がある。これらの対策のため、プロテインが補助的に利用される。
またリバウンド防止の観点からウエイトトレーニングを通して筋肉の総量を増やし、基礎代謝を増加させようという場合もあり、この際にも筋量アップのためにトレーニングと平行してプロテインが利用される。
ただし同体積の筋肉は脂肪に比べて重いので、外見に痩身効果があっても、体重は減りにくいこともある。
高齢者や食事療法対象者へ積極的にプロテイン摂取を進める動きがある。
高齢者は若者・中年に比べて必要なカロリー数が減少するため、それに伴い食べる絶対量が減る傾向がある。しかし、たんぱく質の必要量はカロリー数ほど減少しない。(厚生労働省発表の第6次改定日本人の栄養所要量によれば、30代から40代の男性と比べて70代の男性は必要摂取カロリーは2550kcal→2050kcalと2割減少するが、必要タンパク質は70g→65gと1割も減少しない。なお、ビタミンやミネラルは必要摂取量は年代による違いはほぼない。出典:http://www1.mhlw.go.jp/shingi/s9906/s0628-1_11.html )
そのため、純粋に食べる量を減らすことで摂取カロリーを減らすと、高齢者はたんぱく質摂取量が不足しがちになる。たんぱく質の不足は筋力の低下(筋肉減少症:サルコベニアともいう。詳細は、アメリカ乳製品輸出協会作成資料参照。 http://usdec.files.cms-plus.com/PDFs/2008Monographs/SarcopeniaAndWheyProteins_Japanese.pdf )を招き、高齢者の一度落ちた筋力の回復は困難であることや床ずれの原因ともなることから、問題は深刻となる。その対策としてプロテインの摂取を呼びかける動きがある。(例:http://www.meiji.co.jp/sports/savas/magazine/n1_1.php)
このため乳糖不耐症などの人は、WPC大量摂取をした際に消化・吸収しきれず下痢になる可能性もある
プロテインのパッケージには、様々な種類がある。
主なものは、プラスチックボトル、チャック付ポリラミネート袋、容量の多いものは缶などで、
開封後も内容物を湿気などから保護する機能を持つものが多い。
最近はホエイプロテインが主流で、主にパウダー(粉)状に加工されている。
水に溶け難い難溶性のため、良く攪拌するためのシェイカーも市販されている。
プレーン味の他、バニラやチョコ・ストロベリーなど様々な風味がついた製品も多く登場している。
これらは大量に摂取する際に、味気ないプロテインをとりやすくするものだが、ダイエット用途では甘味料に低カロリー甘味料を使うなどの工夫が凝らされているものも見られる。
プロテインの消費・流通は日本よりも欧米などフィットネスや痩身行動の盛んな地域で活発であり、製品間の競争も激しく、市場原理の結果として価格面や製品特色の面で選択肢が広い。
生産量の差もあり、日本国内メーカーのプロテインは、欧米に流通している主要製品と比較し、かなり割高な価格設定となっている。
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注射用アナクトC 2,500単位
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年齢 | 男性 | 女性 | |||||||
推定平均 必要量 |
推奨量 | 目安量 | 耐容 上限量 |
推定平均 必要量 |
推奨量 | 目安量 | 耐容 上限量 | ||
0~5(月) | ― | ― | 10 | ― | ― | ― | 10 | ― | |
6~8(月) | ― | ― | 15 | ― | ― | ― | 15 | ― | |
6~11(月) | ― | ― | ― | ― | ― | ― | ― | ― | |
9~11(月) | ― | ― | 25 | ― | ― | ― | 25 | ― | |
1~2(歳) | 15 | 20 | ― | ― | 15 | 20 | ― | ― | |
3~5(歳) | 20 | 25 | ― | ― | 20 | 25 | ― | ― | |
6~7(歳) | 25 | 30 | ― | ― | 25 | 30 | ― | ― | |
8~9(歳) | 30 | 40 | ― | ― | 30 | 40 | ― | ― | |
10~11(歳) | 40 | 45 | ― | ― | 35 | 45 | ― | ― | |
12~14(歳) | 45 | 60 | ― | ― | 45 | 55 | ― | ― | |
15~17(歳) | 50 | 60 | ― | ― | 45 | 55 | ― | ― | |
18~29(歳) | 50 | 60 | ― | ― | 40 | 50 | ― | ― | |
30~49(歳) | 50 | 60 | ― | ― | 40 | 50 | ― | ― | |
50~69(歳) | 50 | 60 | ― | ― | 40 | 50 | ― | ― | |
70以上(歳) | 50 | 60 | ― | ― | 40 | 50 | ― | ― | |
妊婦(付加量) | 初期 | + 0 | + 0 | ― | ― | ||||
中期 | + 5 | + 5 | ― | ― | |||||
末期 | + 20 | + 25 | ― | ― | |||||
授乳婦(付加量) | + 15 | + 20 | ― | ― |
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