- 英
- glycol
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/10/04 17:31:03」(JST)
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グリコール (glycol) はアルコールの一種(ポリオール)で、鎖式脂肪族炭化水素または環式脂肪族炭化水素の2つの炭素原子に1つずつヒドロキシ基が置換している構造を持つ化合物であり、ジオール化合物とも呼ばれる。ヒドロキシ基が隣接しているものを 1,2-グリコール、1つのメチレン基を介してヒドロキシ基が隣り合うものを 1,3-グリコールと呼び、以下メチレン基が増えるに従い 1,4-グリコール、1,5-グリコール、…と呼びあらわす。また、最も構造が単純な 1,2-グリコールであるエチレングリコール(1,2-エタンジオール)を単にグリコールと呼びあらわすこともある。
目次
- 1 性質
- 2 製法
- 3 用途
- 4 代表的なグリコール類
- 5 関連項目
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性質
グリコール類は常温で無色液体であるが、一般のアルコールに比べて分子量の割に融点や粘度が高いという性質を持っている。これはヒドロキシ基を介する水素結合が多いことに起因している。グリコールの語源はギリシャ語の "glykeros"(甘い)であり、語源が示すように多くのグリコールは甘味を示す(エチレングリコールは毒性有するので注意。詳細はエチレングリコールの項を参照のこと)。
製法
1,2-グリコール合成を工業的に合成する場合は、アルケンを空気酸化してオキシラン(エポキシド)とし、酸性条件化で H2O で開環させてジオールとする。あるいは実験室的にはアルケンを四酸化オスミウムで酸化するか、アルケンを低温状態で過マンガン酸カリウムと反応させるとジオールが得られる。
用途
単独のグリコールとしては不凍液・流体の可視化用トレーサなどに用いられている。また原料として合成樹脂・繊維、溶剤、界面活性剤、食品添加物、医薬品など多用されている。 シャンプー、化粧品などに保湿剤として使われる。
代表的なグリコール類
- エチレングリコール HOCH2CH2OH
- プロピレングリコール HOCH2CH(OH)CH3
- ジエチレングリコール HOCH2CH2OCH2CH2OH
関連項目
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- ポリエチレングリコール(PEG)誘導体の開発と医療用および工業用材料としての有用性
- 新規バリア材ポリグリコール酸フィルムの香気バリア性に関する研究 (特集 発展する食品包装材)
Related Links
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- ポリテトラメチレンエーテルグリコール/PTMG「PTMG」 お問い合わせ 三菱化学株式会社 EOG・エタノール事業部 03-6748-7176 お問い合わせフォーム 企業別製品一覧 三菱化学グループの製品・サービス カテゴリー分類 化学品・炭素製品 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アムロジピン錠2.5mg「NikP」
組成
有効成分
含量
- 1錠中3.47mg(アムロジピンとして2.5mg)
添加物
- 結晶セルロース、無水リン酸水素カルシウム、軽質無水ケイ酸、デンプングリコール酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、タルク、カルナウバロウ
禁忌
- 妊婦または妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
- ジヒドロピリジン系化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- 本剤は効果発現が緩徐であるため、緊急な治療を要する不安定狭心症には効果が期待できない。
・高血圧症
- 通常、成人にはアムロジピンとして2.5〜5mgを1日1回経口投与する。
なお、症状に応じ適宜増減するが、効果不十分な場合には1日1回10mgまで増量することができる。
通常、6歳以上の小児には、アムロジピンとして2.5mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
・狭心症
- 通常、成人にはアムロジピンとして5mgを1日1回経口投与する。
なお、症状に応じ適宜増減する。
- 6歳以上の小児への投与に際しては、1日5mgを超えないこと。
慎重投与
- 過度に血圧の低い患者[さらに血圧が低下するおそれがある。]
- 肝機能障害のある患者[本剤は主に肝で代謝されるため、肝機能障害患者では、血中濃度半減期の延長および血中濃度−時間曲線下面積(AUC)が増大することがある。高用量(10mg)において副作用の発現率が高まる可能性があるので、増量時には慎重に投与すること。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 重篤な腎機能障害のある患者[一般的に腎機能障害のある患者では、降圧に伴い腎機能が低下することがある。]
重大な副作用
*劇症肝炎、肝機能障害、黄疸(頻度不明)
- 劇症肝炎、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
*無顆粒球症、白血球減少、血小板減少(頻度不明)
- 無顆粒球症、白血球減少、血小板減少があらわれることがあるので、検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
房室ブロック(頻度不明)
- 房室ブロック(初期症状:徐脈、めまい等)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
*横紋筋融解症(頻度不明)
- 横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中および尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
薬効薬理
- ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬としての作用を示すが、作用の発現が緩徐で持続的であるという特徴を有する。
ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬は膜電位依存性L型カルシウムチャネルに特異的に結合し、細胞内へのカルシウムの流入を減少させることにより、冠血管や末梢血管の平滑筋を弛緩させる。非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬(ベラパミルやジルチアゼム)と比較すると、血管選択性が高く、心収縮力や心拍数に対する抑制作用は弱い。5)
有効成分に関する理化学的知見
- アムロジピンベシル酸塩は白色〜帯黄白色の結晶性の粉末である。
メタノールに溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくく、水に溶けにくい。
メタノール溶液(1→100)は旋光性を示さない。
融点:
構造式:
一般名:
- アムロジピンベシル酸塩(Amlodipine Besilate)
化学名:
- 3-Ethyl 5-methyl (4RS)-2-[(2-aminoethoxy)methyl]-4-(2-chlorophenyl)-6-methyl-1,4-dihydropyridine-3,5-dicarboxylate monobenzenesulfonate
分子式:
分子量:
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- methoxyhydroxyphenylglycol、MHPG
- 関
- 4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニルグリコール
-MHPG
[★]
- 英
- propylene glycolate cefatrizine
- 関
- セファトリジン
[★]
- 英
- glycolic acid、glycolate
[★]
- 英
- recall
- 関
- 思い起こす、呼び戻す、想起
[★]
- 英
- glyco、glycated
- 関
- 糖、糖化