- 32歳の女性。四肢と顔面との浮腫と咽頭絞扼感とのため来院した。成人後に年に1、2回、四肢特に前腕部に浮腫が出現し4、5日で消失していた。最近浮腫の出現が顔回となり、今朝から顔面の浮腫、腹痛および咽頭絞扼感が出現した。意識は清明。身長152cm、体重41kg。体温36.1℃。脈拍60/分、整。血圧130/80mmHg。顔面浮腫状。眼瞼結膜に貧血はなく、眼球結膜に黄疸はない。頸部リンパ節腫脹はない。心雑音はなく、胸部でラ音を聴取しない。腹部に圧痛なく、肝を触知しない。両下腿に浮腫を認めるが、圧痕を残さない。圧痛と熱感とはない。尿所見:6,300、血小板18万。血清生化学所見:総蛋白6.7g/dl、アルブミン3.7g/dl、尿素窒素16mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、AST25単位、ALT35単位、LDH233単位(基準176~353)。CRP0.5mg/dl。胸部エックス線写真に異常を認めない。この患者にみられるのはどれか。
- a. CH50低値
- b. lgE高値
- c. 好塩基球増加
- d. α1-アンチトリプシン低値
- e. 免疫複合体高値
[正答]
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[★]
- 43歳の男性。発熱と下腿の痛みを伴うしこりとのため来院した。2か月前から夕方に38℃台の発熱、鼻汁および鼻閉が出現し、副鼻腔炎と診断された。1週前から両下腿に有痛性の紅斑が出現した。意識は清明。身長182cm、体重7lkg。体温37.8℃。脈拍88/分、整。血圧122/88mm}{g。眼瞼結膜に貧血はなく、眼球結膜に黄疸はない。リンパ節腫脹はない。心雑音はなく、胸部にラ音を聴取しない。肝・脾を触知しない。両下腿に径1cmの有痛性結節性紅斑を数個認める。尿所見:蛋白2+、潜血1+。血液所見:赤血球423万、Hb12.1g/dl、Ht36%、白血球10,800、血小板39万、血清生化学所見:総蛋白7.4g/dl、クレアチニン0.7mg/dl、AST14単位、ALT19単位、LDH129単位(基準176~353)。免疫学所見:CRP7.5mg/dl、CH50 60単位(基準30~40)、抗好中球細胞質抗体要請。胸部エックス線写真で両肺に多発性の結節陰影を認める。診断はどれか。
[正答]
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[★]
- 36歳の男性。健康診断で高脂血症を指摘され来院した。父親に心筋梗塞がある。喫煙歴はない。飲酒歴は日本酒3合/日、10年間。身長169cm、体重85kg。血圧136/86mmHg。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血清生化学所見:総蛋白6.8g/dl、アルブミン3.8g/dl、クレアチニン0.7mg/dl、総コレステコール189mg/dl、トリグリセライド420mg/dl、HDL-コレステロール31mg/dl、AST34単位、ALT56単位。心電図に異常はない。対応として適切なのはどれか。
- (1) 飲酒制限
- (2) 摂取エネルギー制限
- (3) 運動療法
- (4) β遮断薬投与
- (5) HMG-CoA還元酵素阻害薬投与
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
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