- 34歳の男性。発熱、咳および喀痰を訴えて来院した。小児期から喘息発作を繰り返している。2週前から38.0℃の発熱があり、咳と少量の膿性痰とを伴っている。胸部聴診で右肺にwheezesを聴取する。血液所見:白血球21,000(好中球28%、好酸球52%、単球5%、リンパ球15%)。血清生化学所見:IgG 1,450mg/dl(基準960~1,960)、IgM352mg/dl(基準65~350)、IgE662IU/ml(基準250以下)。Aspergillus fumigatusに対する血清沈降抗体陽性。喀出された気管支の鋳型様の栓子からAspergillus fumigatusが分離された。胸部エックス線写真で右中肺野に浸潤影を認める。最も適切な治療法はどれか。
- a. 経口副腎皮質ステロイド薬投与
- b. 吸入副腎皮質ステロイド薬投与
- c. 経口抗真菌薬投与
- d. 抗真菌薬の気管内注入
- e. 吸入気管支拡張薬投与
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 65歳の女性。歩行中バイクにはねられ右大腿の疼痛を主訴に救急車で搬入された。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長156cm、体重58kg。右下肢を動かすと右鼠径部に激痛を訴えるほかは異常所見はない。尿所見に異常はない。血液所見:赤沈10mm/1時間、赤血球450万、Hb12.6g/dl、白血球8,000、血小板22万。血清生化学所見:総蛋白6.8g/dl、アルブミン4.6g/dl、尿素窒素16mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、AST28単位(基準40以下)、ALT22単位(基準35以下)、Na140mEq/l、K4.2mEq/l、Cl102mEq/l。CRP0.2mg/dl(基準0.3以下)。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.40、PaO2 88Torr、PaCO2 40Torr、BE -1.0mEq/l。
- 右大腿骨頚部内側骨折に対して人工骨頭挿入術を行った。創部痛が強かったため術後3日間ベッド上安静とし、4日目から歩行訓練を指示した。リハビリテーション室に行くため、車椅子に移乗させた時、急に呼吸困難を訴えうずくまった。胸部エックス線写真と心電図とに明らかな異常はなく、動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.38、PaO2 50Torr、PaCO2 47Torr、BE -4.0mEq/lであった。適切な検査はどれか。2つ選べ。
- a. 心エコー検査
- b. 呼吸機能検査
- c. 胸部造影CT
- d. 胸部単純MRI
- e. 胸部エックス線断層撮影
[正答]
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[★]
- 生来健康であったが、3年前から労作時に軽度の息切れを感じ、徐々に増強した。
- 喫煙歴はない。脈拍96/分、整。血圧110/80mmHg。胸部打聴診では異常を認めない。腹部は平坦で腫瘤を触知しない。
- 血液所見:赤血球432万、Hb15.0g/dl、Ht38%、白血球4,600、血小板22万。
- 血清生化学所見:AST30単位(基準40以下)、ALT40単位(基準35以下)、LDH 220 単位(基準176~353)。
- スパイロメトリ:%VC95%、FEV1.0%62%。胸部エックス線写真と胸部単純CTとを以下に示す。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
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