- 70歳の女性。全身倦怠感を主訴として来院した。3年前から腰痛と膝関節痛のため非ステロイド性抗炎症薬を服用している。2か月前から全身倦怠感と食欲不振とが出現し、徐々に増悪している。尿所見:尿量2,200ml/日、蛋白定性(±)、蛋白定量1.5g/日。血清生化学所見:総蛋白6.5g/dl、アルブミン4.0g/dl、尿素窒素28mg/dl、クレアチニン1.7mg/dl、Na138mEq/l、K4.5mEq/l、Cl115mEq/l、Ca14.0mg/dl。診断に有用な検査はどれか。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [097D036]←[国試_097]→[097D038]
★リンクテーブル★
[★]
- 58歳の男性。動悸と息切れとを主訴に近医から紹介されて入院した。43歳時の定期健康診断で尿糖を指摘され、その後も度々専門医を受診するよう勧められていたが、自覚症状がなく放置していた。1週前の忘年会後から浮腫が増強し、呼吸も苦しくなってきた。身長167cm、体重76kg。脈拍92/分、整。血圧176/112mmHg。尿所見:蛋白3+、糖3+、ケトン体(-)、潜血(-)。Ht21%。血清生化学所見:血糖350mg/dl、HbA1c8.8%(基準4.3~5.8)、アルブミン2.3g/dl、尿素窒素98mg/dl、クレアチニン6.5mg/dl、Na136mEq/l、K7.0mEq/l、Cl106mEq/l。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.26、PaO2 80Torr、PaCO2 28Torr、HCO3- 12mEq/l。胸部エックス線写真で両側に胸水の貯留を認める。まず行うべき処置はどれか。
- a. 経口糖尿病薬の開始
- b. 重炭酸ナトリウムの静注
- c. 洗浄赤血球の輸血
- d. 血漿製剤の輸液
- e. 血液透析
[正答]
※国試ナビ4※ [097D037]←[国試_097]→[097D039]
[★]
- 12歳の男児。学校の腎臓病検診で血尿を指摘され来院した。自覚症状はなく、身体所見も異常はない。血圧106/64mmHg。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、沈渣に赤血球10~15/1視野、白血球2~3/1視野、円柱なし。血液所見:赤沈6mm/1時間、赤血球420万、Hb14g/dl。血清生化学所見:総蛋白7.2g/dl、ァルブミン4.9g/dl、尿素窒素8mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、総コレステロール170mg/dl。血清補体値正常。今後の管理として適切なのはどれか。
- a. 普通の生活をさせる。
- b. 軽い運動だけさせる。
- c. 教室内学習だけさせる。
- d. 家庭で安静を守らせる。
- e. 入院させて加療する。
[正答]
※国試ナビ4※ [097D035]←[国試_097]→[097D037]