- 20歳の初妊婦。妊娠20週。昨夜からの急な発熱と下腹部痛とを訴えて来院した。体温38.8℃。脈拍112/分、整,呼吸音は清。背部叩打痛は認めない。上腹部は軟。5分おきの子宮収縮を触知し、著明な圧痛を認める。胎児心拍数184/分。子宮ロは閉鎖し、子宮膣部の展退は認めない。腹分泌物は白色で量は正常である。尿は淡黄色透明で、沈渣は正常で細菌を認めない。血液所見:赤血球350万、Hb11.1g/dl、白血球18,000。CRP10.6 mg/dl(基準0.3以下)。診断のために最も有用なのはどれか。
- a. 胎児心拍数陣痛図計測
- b. 腹部エックス線単純撮影
- c. 腹部超音波検査
- d. 膣分泌物顕微鏡検査
- e. 羊水穿刺
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 17歳の女子。発熱と関節痛とを主訴に来院した。1か月前から顔面に皮疹が出現してきた。血液所見:赤血球396万、白血球2,900、血小板9万。血清生化学所見:総蛋白6.1 g/dl、アルブミン3.0g/dl、lgA360mg/dl基準110~410)、lgG 2,310mg/dl基準960~1,960)、lgm 160mg/dl(基準65~350)。抗核抗体320倍(基準20以下)。顔面の写真を以下に示す。
- この疾患でみられるのはどれか。
- (1) 脱毛
- (2) 光線過敏症
- (3) ロ腔粘膜潰瘍
- (4) 舌小帯の短縮
- (5) 内臓悪性腫瘍の合併
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
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- 60歳の女性。前胸部痛を主訴に救急車で来院した。直ちに心電図検査を施行したところ典型的な急性心筋梗塞の所見が認められた。入院を指示した直後に心停止となり、来院1時間後に死亡した。診療録によれば患者は死亡の前日に前胸部痛で同僚のA医師の診察を受け、狭心症の疑いでHolter心電図と運動負荷心電図とを予約して帰宅していた。適切な対応はどれか。
- a. 死亡診断書を交付する。
- b. 死体検案書を交付する。
- c. 異状死体として警察に届け出る。
- d. A医師に対応を一任する。
- e. 行政解剖を依頼する。
[正答]
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