- 72歳の男性。今朝駅の階段を昇っているときに激しい動悸と呼吸困難とが生じ、その後意識消失をきたし救急車で来院した。
- 来院時には意識は回復していた。
- 約3年前から労作時に軽度の動悸と息切れとを自覚していたが、安静によってすぐに症状の軽減がえられるため精査は受けていない。脈拍65/分、整。血圧102/62mmHg。頭部に放散する4/6度の収縮期雑音を第2肋間胸骨左縁から前腕部にかけて広い範囲に聴取する。
- 左室圧(LVP)曲線と大動脈圧(AOP)曲線との同時記録を以下に示す。
- この疾患について正しいのはどれか。
- (1) 突然死をきたすことがある。
- (2) 高齢者では動脈硬化性が多い。
- (3) 二尖弁が病因の―つである。
- (4) 早期から左室腔は拡大する。
- (5) 手術適応はない。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 6歳の男児。乳児期から心室中隔欠損症を指摘されている。自覚症状はないが入学後の管理について指導を受けるために来院した。脈拍80/分、整。第4肋間胸骨左縁で3/6度の収縮期雑音を聴取する。心電図は心室肥大所見を認めない。胸部エックス線正面写真で心拡大はなく、肺血管陰影には異常を認めない。この患児に適切なのはどれか。
- (1) 2か月毎に心電図検査をする。
- (2) 水分摂取は控え目にする。
- (3) 体育実技は軽い運動のみにする。
- (4) 抜歯の際には抗菌薬を服用する。
- (5) 予防接種は普通に受ける。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
E
- 小欠損であれば肺高血圧をきたさない限り、運動制限は必要ない。
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[★]
- 55歳の男性。強い胸痛を主訴に3日前に入院し、急性心筋梗塞と診断されて薬物療法を受けていた。今朝突然、高度の呼吸困難を訴えた。脈拍108/分、整。血圧82/60mmHg。顔貌苦悶状で、心尖部に今までなかった4/6度の汎収縮期雑音を新たに聴取するようになった。両肺野に湿性ラ音を聴取する。まず行うべき検査はどれか。
[正答]
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