- 55歳の男性。強い胸痛を主訴に3日前に入院し、急性心筋梗塞と診断されて薬物療法を受けていた。今朝突然、高度の呼吸困難を訴えた。脈拍108/分、整。血圧82/60mmHg。顔貌苦悶状で、心尖部に今までなかった4/6度の汎収縮期雑音を新たに聴取するようになった。両肺野に湿性ラ音を聴取する。まず行うべき検査はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 72歳の男性。今朝駅の階段を昇っているときに激しい動悸と呼吸困難とが生じ、その後意識消失をきたし救急車で来院した。
- 来院時には意識は回復していた。
- 約3年前から労作時に軽度の動悸と息切れとを自覚していたが、安静によってすぐに症状の軽減がえられるため精査は受けていない。脈拍65/分、整。血圧102/62mmHg。頭部に放散する4/6度の収縮期雑音を第2肋間胸骨左縁から前腕部にかけて広い範囲に聴取する。
- 左室圧(LVP)曲線と大動脈圧(AOP)曲線との同時記録を以下に示す。
- この疾患について正しいのはどれか。
- (1) 突然死をきたすことがある。
- (2) 高齢者では動脈硬化性が多い。
- (3) 二尖弁が病因の―つである。
- (4) 早期から左室腔は拡大する。
- (5) 手術適応はない。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [095G018]←[国試_095]→[095G020]
[★]
- 45歳の男性。人間ドックの胸部エックス線検査で異常陰影を指摘され来院した。自覚症状はない。身長170cm、体重68kg。脈拍72/分、整。血圧154/80mmHg。第4肋間胸骨左縁に2/6度の拡張期雑音を聴取する。胸部単純CTと大動脈造影写真とを以下に示す。この疾患について正しいのはどれか。
- (1) 動脈硬化症が病因である。
- (2) 大動脈弁輪部が拡張する。
- (3) 大動脈弁閉鎖不全を伴う。
- (4) 進行例はBentall手術の適応となる。
- (5) 心不全をきたすことはまれである。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [095G020]←[国試_095]→[095G022]