- 英
- melting point、fusing point、mp.
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/01 11:22:35」(JST)
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融点(ゆうてん、英語:melting point)とは、固体が融解し液体になる時の温度のことをいう。ヒステリシスが無い場合には凝固点(液体が固体になる時の温度)と一致する。また、三重点すなわち平衡蒸気圧下の融点は物質固有の値を取り、不純物が含まれている場合は凝固点降下により融点が低下することから物質を同定したり、純度を確認したりする手段として用いられる。
熱的に不安定な物質は溶融と共に分解反応が生じる場合もある。その場合の温度は分解点と呼ばれる場合があり、融点に(分解)と併記されることが多い。
氷点
水の融点を氷点という。気圧や水に含まれる不純物によって変化するが、一般には摂氏0度のことであり、絶対温度で表すと273.15ケルビンである。広義には、水が凝固する温度点の意味でも用いられる。この境界を跨いで温度が変化することで、水分の多い地球上の自然現象や生態系に様々な影響を及ぼすことから、温度の指標として重要なもののひとつである。氷点以下の温度を氷点下という。
融点測定法
融点を測定する際、測定系の温度に偏りが無いことが重要である為、種々の工夫が施される。まず、融点を測定する試料は微粉末に粉砕され且つ微量を用いることで試料内の温度の偏差を少なくすることが求められる。試料の容器としては一方の端を閉じた毛細管が用いられることが多いが、測定装置によっては2枚の顕微鏡用カバーグラスに挟み込んで容器とするものもある。
また急激に温度を上昇させると試料と温度計との間に温度勾配が発生して測定誤差を生じるため融点を計測する時点での加温は毎分1℃以下の上昇率で測定することが望ましい。
前述のように微粉末として調整するので、表面での乱反射により融解前の試料は不透明である。試料の外見が透明化し始めた温度を融点の下限点とし、融解しきった温度を上限点とすることが通常である。
測定装置は種々の形態のものが存在するが、最も古典的な装置は二重管式温度計に試料を詰めた毛細管を取り付けて温浴で加温する装置が使用される。二重管式温度計に毛細管を貼り付ける目的で温浴の液体として粘性の高い液体が用いられ、濃硫酸ないしはシリコンオイルが用いられることが多く、温度計先端の溜めの近傍に試料が来るように取り付ける。
あるいは融点測定装置では金属のヒートブロックを使って加温し、光の透過率を測定しながら加温を調製しつつ自動的に融点を決定するものも存在する。
関連項目
物質の状態 |
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低温 |
ボース=アインシュタイン凝縮 · フェルミ凝縮 · 量子ホール · リュードベリー状態 · ストレンジ物質 · 超流動 · 超固体
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高エネルギー |
フェルミ縮退 · クォーク物質 · クォークグルーオンプラズマ · 超臨界流体
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その他 |
コロイド · 結晶 · 液晶 · アモルファス(ガラス · ゴム状態) · 準結晶 · 柔粘性結晶 · 磁気秩序 (反強磁性、フェリ磁性、強磁性) · String-net liquid · 超ガラス
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転移 |
沸点 · 臨界線 · 臨界点 · 凝結 · 蒸発 · フラッシュ蒸発 · ラムダ点 · 融点 · 復氷 · 飽和流体 · 昇華 · 三重点
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量 |
融解熱 · 昇華熱 · 蒸発熱 · 潜熱 · 潜在内部エネルギー · トルートン定数 · トルートン比 · 揮発性
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概念 |
バイノーダル · 圧縮流体 · 冷却曲線 · 状態方程式 · ライデンフロスト効果 · ムペンバ効果 · 長距離秩序 · スピノーダル · 超電導 · 過冷却 · 過熱蒸気 · 過熱 · 熱誘電体効果
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Japanese Journal
- 低融点樹脂に対応する粉砕機の特徴と活用事例 : 低融点樹脂を常温粉砕しコストと環境負荷の低減を目指す
Related Links
- デジタル大辞泉 - 融点の用語解説 - 固体が融解しはじめるときの温度。固体と液体とが共存する温度。ふつう1気圧のときの値で示す。融解点。
- 混合物の融点と沸点 純粋な物質は、きちんと融点や沸点をはかることができます。混合物を加熱したときのグラフはどうなるか、見比べてください。 ※純粋な物質と混合物についてはこちらの「物質のまとめ」を参考にしてください。
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ボラザG坐剤
組成
- 本剤は、1個(1.77g)中に次の成分を含有する。
- トリベノシド・・・・・・・・・・200mg
- リドカイン・・・・・・・・・・・ 40mg
- 添加物としてハードファットを含有する。
禁忌
(次の患者には使用しないこと)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- トリベノシド又はアニリド系局所麻酔剤(リドカイン等)に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- 通常1回1個ずつ(トリベノシドとして200mg、リドカインとして40mg)、1日2回朝夕肛門内に挿入する。
症状に応じて適宜増減する。
慎重投与
(次の患者には慎重に使用すること)
- 他の薬剤や食物等に対する過敏症の既往歴のある患者[発疹等の過敏症状発現率が高い傾向にある。]
- 気管支喘息、アレルギー性鼻炎等アレルギー疾患の患者及びそれらの既往歴のある患者[発疹等の過敏症状発現率が高い傾向にある。]
- 他のトリベノシド製剤又はリドカイン製剤が併用される患者[トリベノシド又はリドカインの血中濃度が上昇する。]
- 慢性関節リウマチの患者[トリベノシドの経口投与による動物実験でアジュバント関節炎を増強させる傾向が報告されている。]
- 高齢者(「高齢者への使用」の項参照)
重大な副作用
アナフィラキシー様症状(頻度不明)
- アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、顔面浮腫、蕁麻疹、呼吸困難等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
抗浮腫作用5)
- 本剤を直腸内に投与することにより、トリベノシドはクロトン油混合液による直腸肛門部浮腫に対して抑制作用を示す(ラット)。
創傷治癒促進作用6)
- トリベノシドとリドカインを本剤と同一配合比(5:1)の軟膏状として塗布することにより、トリベノシドは背部皮膚に作成した創傷に対して治癒促進作用を示す(ラット)。
循環障害改善作用7)
- トリベノシド溶液を直腸粘膜に投与することにより、トロンビンによる直腸粘膜血流量低下に対して抑制作用を示す(ラット)。
表面麻酔作用6)
- トリベノシドとリドカインを本剤と同一配合比(5:1)の軟膏状として角膜に塗布することにより、リドカインは角膜反射を指標とする方法において表面麻酔作用を示す(モルモット)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- 2-Diethylamino-N-(2,6-dimethylphenyl)acetamide
分子式
分子量
融点
性状
- リドカインは、白色〜微黄色の結晶又は結晶性の粉末で、わずかに特異なにおいがあり、味はわずかに苦く、舌を麻ひする。メタノール又はエタノール(95)に極めて溶けやすく、酢酸(100)又はジエチルエーテルに溶けやすく、水にほとんど溶けない。希塩酸に溶ける。
★リンクテーブル★
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融点
- 関
- fusing point、melting point
[★]
- 関
- melting point、mp.
[★]
- 関
- fusing point、mp.
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- 英
- point、spot、dot
- 関
- 指示、斑点、局所、ドット、ポイント、スポット、要点