- ラ
- Bacillus nattou
- 関
- 枯草菌
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/01/12 16:28:08」(JST)
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納豆菌(なっとうきん、学名Bacillus subtilis var. natto)は、枯草菌の一種である。稲の藁に多く生息し、日本産の稲の藁1本に、ほぼ1000万個の納豆菌が芽胞の状態で付着している [1]。納豆菌の芽胞は熱に強く、旧来の納豆の製法では使用する稲わらを熱湯で煮沸して納豆菌以外の雑菌を死滅させる工程を含んだ。
納豆菌の活用
一般的には納豆の製造に利用される。また、人体の腸内では整腸作用が確認されており、市販されている医薬品にもこれを含むものがある。 後に、納豆菌が生産するポリグルタミン酸を放射線で処理したγ-ポリグルタミン酸の「水の浄化作用」や「保水力」が注目を浴びており、水源の汚泥処理や砂漠の緑化などへ使用するための研究が進んでいる。また、納豆菌の生産する血栓溶解酵素ナットウキナーゼの利用についても研究が進められている。
その他の分野においては、1990年代に石油元売企業の出光興産が農作物や畜産に役立つ種類の納豆菌を発見し、それを利用した生物農薬(微生物防除剤)「ボトキラー」を2000年に商品化している[2]。これは、納豆菌が農作物の葉や花などに付着し、納豆菌以外の細菌類の住み処あるいはその栄養源を占有することにより、病原体の繁殖そのものを抑制させ、灰色かび病やうどんこ病、いもち病などの植物病害から農産物を守るというものである。
脚注
- ^ 納豆百科事典(全国納豆協同組合連合会)
- ^ 小説「出光人の挑戦」(出光興産)
関連項目
- 納豆
- ダイズ
- ミツカン
- 出光興産
- 生分解性プラスチック
- プロバイオティクス
Japanese Journal
- 納豆菌のレバンスクラーゼによるレバンの合成(分岐形成)のメカニズムについて
- 飯塚 勝,IIZUKA Masaru
- 神戸松蔭女子学院大学研究紀要. 人間科学部篇 = Journal of the Faculty of Human Sciences, Kobe Shoin Women's University(JOHS) 1, 19-28, 2012-03-05
- … 納豆菌を脱脂大豆抽出液に無機塩を加えた培地で培養し、レバンスクラーゼを得た。 …
- NAID 120004065894
- 納豆菌のレバンスクラーゼによるレバンの合成(分岐形成)のメカニズムについて
- 飯塚 勝
- 神戸松蔭女子学院大学研究紀要. 人間科学部篇 1, 19-28, 2012-03-05
- … 納豆菌を脱脂大豆抽出液に無機塩を加えた培地で培養し、レバンスクラーゼを得た。 …
- NAID 110008799617
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
成分・含量(0.3g中)
- 糖化菌 60mg、アミロリシン−5 24mg、サンプローゼF 30mg、セルロシンA.P. 10mg
添加物
- トウモロコシデンプン、乳糖水和物、ヒドロキシプロピルセルロース
禁忌
効能または効果
- 消化異常症状の改善
- 通常成人、1回300mg、1日3回食後経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
薬効薬理
消化吸収率の改善
- 胃摘出、膵臓摘出症例など消化吸収不良症例(8例)を対象に、本剤と納豆菌非配合消化酵素製剤を投与したところ、PFD試験によるたん白消化吸収率、及び、脂肪バランス試験による脂肪消化率において納豆菌配合による改善が認められている2)。
体重増加促進作用
- 本剤は消化吸収不良症状における体重増加を促進する(ラット)3)。
整腸作用
- 納豆菌は腸内常在菌の増殖を促進して整腸作用を示す(in vitro)4)。
下痢に対する早期改善作用
- 模擬下痢嫌気性連続培養において、納豆菌(栄養型)は腸内常在菌の増殖を促進させることにより、腸炎起因菌に対する増殖抑制作用の発現時期を早める(in vitro)5)。
配合成分の作用
- 納豆菌が分泌する消化酵素と微生物に由来する各種消化酵素により、でんぷん、たん白、脂肪、せんい素を消化する6)。また、納豆菌が整腸作用を示す。
糖化菌
- 糖化菌60mgは納豆菌 Bacillus subtilis の芽胞を1×107個以上含んでいる。納豆菌は小腸で発芽して消化酵素(アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ)を分泌し消化作用を示すと同時に乳酸菌等の腸内常在菌の発育を促進し、有害菌の増殖を抑えることによって整腸作用を発揮する。
アミロリシン−5
- 起源:Bacillus subtilis
酵素:アミラーゼ
至適領域:pH5.0〜7.0
有効領域:pH4.5〜8.0
サンプローゼF
- 起源:Rhizopus chinensis
酵素:酸性プロテアーゼ
至適領域:pH2.7〜3.0
有効領域:pH2.0〜6.0
その他、アミラーゼ、セルラーゼを含有する。
セルロシンA.P.
- 起源:Aspergillus niger
酵素:セルラーゼ
至適領域:pH3.0〜5.0
有効領域:pH2.0〜6.0
★リンクテーブル★
[★]
- ラ
- Bacillus
- 同
- Bacillus属、バチルス属(これを使うのは農学だけらしい)、桿菌?、バシラス?、桿菌属、バチラス
- 関
- 細菌
微生物学
- グラム陽性桿菌
- 芽胞を形成
- 偏性好気性菌・通性嫌気性菌からなる
バシラス属
病原菌となりえにくい菌
- 納豆菌 Bacillus subtilis var. natto
[★]
納豆菌、アミロリクィファーゼ、サンプローゼ
- 関
- 健胃消化剤
[★]
- 英
- fungus、fungi、microbial
- 関
- 菌類、真菌、真菌類、微生物