- 英
 
- neural stem cell
 
- 関
 
- 神経系幹細胞
 
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/11/25 22:02:13」(JST)
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神経幹細胞(しんけいかんさいぼう、英: Neural stem cell)は、ニューロンおよびグリア細胞へ分化する細胞を供給する能力を持つ幹細胞。
目次
- 1 歴史
 
- 2 機能
 
- 3 関連項目
 
- 4 脚注
 
- 5 外部リンク
 
 
歴史
1989年、サリー・テンプルがマウスの脳室下帯にある幹細胞の多分化能について論文を発表する[1]。1992年、ブレント・レイノルズとサミュエル・ウェイスが初めて成体マウスの脳組織の、脳室下帯を含む線条体組織から神経幹細胞及び神経前駆細胞を分離させることに成功する[2]。これ以来、神経幹細胞及び神経前駆細胞は人類を含む[3] 多くの生物において脊髄等の非神経領域を含む成体の脳の他の部分からは分離された[4]。
機能
娘細胞の一方が神経前駆細胞となり、様々な分化制御を受けて神経細胞やアストロサイト、オリゴデンドロサイトを生み出す。分化制御には外部からのシグナル伝達や細胞自律的な転写因子の非対称分配、クロマチン修飾によるエピジェネティクスが関わる。発生における神経系の形成の他、終末分化した組織においても新たな神経細胞を供給する役割を持ち、神経の再生医療への応用も研究されている。
哺乳類の成体の脳の神経細胞は増えることはないと考えられていたが、海馬と側脳室と呼ばれる部位に神経幹細胞が存在しており、ニューロンの新生を行うことが報告されている。海馬の神経幹細胞は、学習や豊かな環境下で、その増殖頻度が増加し、またストレスを受けたり、加齢(歳をとること)によって減弱することが報告されている。
関連項目
脚注
- ^ Sally Temple (August 1989). “Division and differentiation of isolated CNS blast cells in microculture”. Nature 340: 471-473. doi:10.1038/340471a0. 
 
- ^ Reynolds BA, Weiss S (March 1992). “Generation of neurons and astrocytes from isolated cells of the adult mammalian central nervous system”. Science 255 (5052): 1707–10. doi:10.1126/science.1553558. PMID 1553558. http://www.sciencemag.org/cgi/pmidlookup?view=long&pmid=1553558. 
 
- ^ Taupin P, Gage FH (September 2002). “Adult neurogenesis and neural stem cells of the central nervous system in mammals”. J Neurosci Res. 69 (6): 745–9. doi:10.1002/jnr.10378. PMID 12205667. 
 
- ^ Tanja Zigova; Paul R. Sanberg; Juan Raymond Sanchez-Ramos (2002). Neural stem cells: methods and protocols. Humana Press. ISBN 9780896039643. http://books.google.com/books?id=4-KHzWwgMKEC 2010年4月18日閲覧。. 
 
外部リンク
- <神経幹細胞~神経細胞は有限か無限か>
 
- エレベーター運動 - 脳科学辞典 発生期の神経前駆細胞が細胞周期進行に伴って示す核移動についての記述。
 
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Japanese Journal
- 成体脳神経幹細胞の増殖と分化制御 (AYUMI 神経幹細胞研究の最前線)
 
- 神経幹細胞の分化能のエピゲノム制御 (AYUMI 神経幹細胞研究の最前線)
 
- 大脳皮質GABA産生インターニューロンの発生機構 : 遺伝学的手法の展開と医療応用への大きな可能性 (AYUMI 神経幹細胞研究の最前線)
 
Related Links
- 神経幹細胞(しんけいかんさいぼう、英: Neural stem cell)は、ニューロンおよびグリア  細胞へ分化する細胞を供給する能力を持つ幹細胞。 ... 1989年、サリー・テンプルが  マウスの脳室下帯にある幹細胞の多分化能について論文を発表する。1992年、ブレント  ・ ...
 
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- 英
 
- neural stem cell
 
- 関
 
- 神経幹細胞
 
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神経幹細胞、神経系幹細胞
  [★]
- 英
 
- stem cell, stem cells
 
- 関
 
- 造血幹細胞
 
特徴
- 参考.1
 
- 1. 多分化能:複数系統の細胞に分化できる。
 
- 2. 自己複製能:細胞分裂を経ても多分化能を維持できる。
 
- 3. 分化を抑制する遺伝子の発現
 
- 4. テロメラーゼの発現
 
- 不死細胞ではない。哺乳類の造血幹細胞では、一生の間に行う分裂は80-200回とされている?
 
細胞分裂の特徴
- 分裂により2つの異なる細胞ができる:別の種類の細胞に分化したもの。同じ分化能を維持したもの。
 
参考
  [★]
- 英
 
- nerve
 
- ラ
 
- nervus
 
- 関
 
- ニューロン
 
解剖で分類
- 中枢神経 central nervous systen CNS
 
- 末梢神経 peripheral nervous system PNS
 
情報で分類
- 感覚神経 sensory nerve = 求心性線維 afferent nerve
 
- 運動神経 motor nerve = 遠心性線維 efferent nerve
 
機能で分類
- 体性神経 somatic nervous system SNS
 
- 自律神経 autonomic nervous system ANS
 
  [★]
- 英
 
- nerve trunk, nerve trunks
 
- ラ
 
- trunci plexus
 
- 関
 
- 神経根、腕神経叢
 
  [★]
- 英
 
- cell
 
- ラ
 
- cellula
 
- 関