UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 細胞洗浄液の検討 : 低分子デキストラン加乳酸リンゲル液の有用性について
- 大野 幸代,渡部 庸一,刀稱 亀代志,徳重 佐矢加,渡邊 麗子,伊藤 以知郎
- 日本臨床細胞学会雑誌 48(5), 274-279, 2009-09-22
- NAID 10025946457
- P-103 細胞洗浄液としての低分子デキストラン加乳酸リンゲル液の検討(その他(2), 第48回日本臨床細胞学会総会)
- 大野 幸代,渡部 庸一,刀稱 亀代志,徳重 佐矢加,伊藤 以知郎
- 日本臨床細胞学会雑誌 46(Suppl_1), 226, 2007-03-22
- NAID 110006395643
Related Links
- 低分子デキストランL注,乳酸リンゲル液(デキストラン40加)
- 低分子デキストラン糖注(大塚製薬工場),デキストラン40・ブドウ糖注射液.
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- 血流改善・体外循環灌流液(ブドウ糖加デキストラン40注射液)
販売名
低分子デキストラン糖注
組成
本剤は1容器(500mL)中に次の成分を含有する注射液である。
デキストラン40
ブドウ糖
禁忌
- 低張性脱水症の患者[本症はナトリウムの欠乏により血清の浸透圧が低張になることによって起こる。このような患者に本剤を投与すると、水分量を増加させることになり、症状が悪化するおそれがある。]
- うっ血性心不全のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
効能または効果
- 出血及びこれにより生じるショックの治療
- 手術時における輸血の節減
- 血栓症の予防及び治療
- 外傷・熱傷・骨折等及び重症ショック時の末梢血行改善
- 体外循環灌流液として用い、灌流を容易にして手術中の併発症の危険を減少する。
- 通常成人1回500mLを静脈内注射する。
最初の24時間の投与量は20mL/kg以下とする。
血栓症の予防及び治療として連続投与するときは、1日10mL/kg以下とし、5日以内とする。
体外循環灌流液としては、10〜20mL/kgを注入する。
ただし、注入量は20mL/kg以下とする。
なお、投与量、投与速度は年齢、体重、症状に応じて適宜増減する。
- 長期連用を避けること(できるだけ短期投与にとどめ、5日以内とする)。
慎重投与
- 腎障害のある患者[腎障害が悪化するおそれがある。]
- 脱水状態の患者[腎機能障害発現の誘因となるおそれがある。]
- 肺水腫の患者[水分が肺細胞間質に滞留し、肺水腫が悪化するおそれがある。]
- 低フィブリノーゲン血症、血小板減少症等の出血傾向のある患者[凝固系を抑制して出血傾向を促進するおそれがある。]
- 糖尿病の患者[ブドウ糖の組織への移行が抑制されているので、高血糖を生じ症状が悪化するおそれがある。]
- カリウム欠乏傾向のある患者[ブドウ糖の投与によりカリウムが細胞内に移行し、一時的に血清カリウム値が低下し、症状が悪化するおそれがある。]
- 尿崩症の患者[本症では適切な水分、電解質管理が必要であり、本剤の投与により電解質等に影響を与え、症状が悪化するおそれがある。]
重大な副作用
ショック
(頻度不明)
- ショック症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、血圧降下、脈拍の異常、呼吸抑制等の症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、対症療法を行うこと(第一次再評価結果その16、1979年)。
急性腎不全
(頻度不明)
- 急性腎不全があらわれることがあるので、乏尿など異常が認められた場合には投与を中止し、持続的血液濾過透析法、血漿交換、血液透析等の適切な処置を行うこと(第一次再評価結果その16、1979年)。
過敏症
(頻度不明)
- アナフィラキシー等の過敏症状があらわれた場合には投与を中止し、対症療法を行うこと(自主改訂、1993年)。
薬効薬理
末梢循環血流改善作用
赤血球凝集解離作用
- ヒト赤血球を用いたin vitroの実験で、デキストラン40は赤血球表面の負電荷を増強し、赤血球凝集解離作用を示した1)。
また、デキストラン40はウサギの肝臓に形成した血管内赤血球凝集を解離し、末梢血流を改善した2)。
血液粘度低下作用
- デキストラン40は、術後ショック患者の血液粘度を低下させた3)。
血圧維持効果
- 脱血成犬に本剤を投与した結果、血圧、心拍数、股動脈血流量の改善維持効果が認められた4)。
血栓予防効果
- 通電法により両大腿動脈血栓を作成したヒツジを用いた実験で、デキストラン40は優れた血栓予防及び溶解効果を示した5)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
分子量
性状
- 白色の無晶性の粉末で、におい及び味はない。エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。水に徐々に溶解する。吸湿性である。
★リンクテーブル★
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098G117]←[国試_098]→[098G119]
[★]
塩化カルシウム水和物
[★]
- 英:dextran
- M.W. 100-400 kDa
- グルコースの重合体の一つ。グルコースが主としてα-1,6グルコシド結合で重合した構造になっている (バイオ最新用語,日経BP)
臨床関連
[★]
- 英
- low molecular weight、low molecular mass
- 関
- 低分子量、低分子量型
[★]
- 関
- 分子的、モル
[★]
- 英
- child
- 関
- 子供、雑種、小児、小児用