出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/11/14 04:38:01」(JST)
この項目では、吸収線量の単位について説明しています。その他の用法については「RAD」をご覧ください。 |
rad |
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記号 | rad |
度量衡 | メートル法 |
SI | 0.01 Gy |
定義 | 物質 1 kg あたり放射線エネルギー 0.01 J を与える吸収線量 |
由来 | ネズミを殺すのに必要なX線の吸収線量 |
語源 | radiation または radiation absorbed dose |
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ラド (rad) は、CGS単位系における吸収線量(吸収した放射線の総量)の単位である。radは「radiation」または「radiation absorbed dose」の略である。
1ラドは、物質1キログラム (kg) あたり0.01ジュール (J) のエネルギーを吸収したときの吸収線量と定義される。国際単位系 (SI) では、1 rad = 0.01グレイ (Gy) = 0.01ジュール毎キログラム (J/kg) となる。CGS単位系で表すと、1 rad = 100エルグ毎グラム (erg/g) である(固有の単位名称はない)。
SI(MKS単位系)でもCGS単位系でも半端な係数が現れるのは、ネズミを殺すのに必要なX線の吸収線量として定義されたからである。1918年に S. Russ が定義した。しかし、実際にネズミを殺すには1 rad ではまったく足りない。
日常的に浴びる線量としては量が大きいため、ミリラド (mrad) やマイクロラド (µrad) がよく使われる。ただしSI単位のグレイはラドよりもさらに大きい。
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リンク元 | 「吸収線量」「レプ」 |
拡張検索 | 「ピプラドロール」「コロラドダニ熱ウイルス」「ベラドンナエキス」 |
単位 | 意味 | ||
吸収線量 | グレイ | Gy | 物質が吸収するエネルギーの量 |
等価線量 | シーベルト | Sv | 吸収されたエネルギーが生体に与える影響を、線種により補正 |
実効線量 | 吸収されたエネルギーが生体に与える影響を体部位、臓器により補正。総和で実質吸収した線量が計算される。 |
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