ラクツロース
Japanese Journal
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- ラグノスとは。効果、副作用、使用上の注意。 腸管でのアンモニアの吸収を抑制する作用がある薬で、 高アンモニア血症に伴う精神神経症状 、 産婦人科手術後の排ガス ・ 排便の促進 、 小児の便秘の改善 などに使われます。 塩酸L ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ラグノスゼリー分包16.05g
組成
- ラグノスゼリー分包16.05gは、1g中に下記の成分・分量を含有する製剤である。
「日局」ラクツロース 404.96mg(ラクツロースとして)
〔本剤1包(16.05g)中にラクツロース6.500gを含有する。〕
添加物として、ペクチン、pH調整剤、ソルビン酸Kを含有する。
禁忌
- ガラクトース血症の患者
[本剤はラクツロースのほか、ガラクトース(8.4%以下)及び乳糖(4.6%以下)を含有する。]
効能または効果
- 高アンモニア血症に伴う下記症候の改善
精神神経障害、手指振戦、脳波異常
産婦人科術後の排ガス・排便の促進
- 通常、成人1日量48.1〜96.2g(本剤3〜6包)を高アンモニア血症の場合3回、産婦人科術後の排ガス・排便の目的には朝夕2回に分けて経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 糖尿病の患者
[本剤はラクツロースのほか、ガラクトース(8.4%以下)及び乳糖(4.6%以下)を含有する。]
薬効薬理
薬力学的試験による生物学的同等性試験
- 次の3試験において、本剤と標準製剤(ゼリー剤)を比較したところ、いずれの試験結果も統計学的に差が認められず、両剤は生物学的に同等であることが確認された。1)
高アンモニア血症に対する作用
- 高アンモニア血症モデルラットを用いた試験で、経口投与により血中アンモニア濃度の用量依存的な低下が認められている。
糞便pHの低下作用
- ラットを用いた試験で、経口投与により糞便pHの低下が認められている。
緩下作用及び糞便排泄量に対する作用
- ラットへの経口投与による試験で、用量依存的に緩下作用の増強及び糞便排泄量の増加が認められている。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- β-D-Galactopyranosyl-(1→4)-D-fructose
分子式
分子量
性状
- 「日局」ラクツロースは無色〜淡黄色澄明の粘性の液で、においはなく、味は甘い。水又はホルムアミドと混和する。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- lactulose
- 商
- カロリール、ピアーレDS、ピアーレ、モニラック、ラグノス、リフォロース
- 関
- 他に分類されない代謝性医薬品
効能又は効果/用法及び用量
- モニラック・シロップ65%
- 産婦人科術後の排ガス・排便の促進
- 小児における便秘の改善
薬効薬理
- モニラック・シロップ65%
- 1. ヒト消化管粘膜にはラクツロースを単糖類に分解する酵素がないので、経口投与されたラクツロースの大部分は消化吸収されることなく下部消化管に達し、細菌による分解をうけて有機酸(乳酸、酢酸等)を生成しpHを低下させた。その結果、pH値酸性側で十分生育できるLactobacillusは増加し、Bacteroides、E. coli等は減少した7,8)。
- 2. 下部消化管に達したラクツロースは、その浸透圧作用により緩下作用を発揮するが、さらにウサギ腸管を用いた実験によりラクツロースの分解により生成した有機酸が腸管運動を亢進させることが示された9)。
- 3. ヒト腸管ではpHが高いほどアンモニアの腸管吸収率の高いことが認められているが、ラクツロースの分解によって生成した有機酸により腸管内pHが低下するため、腸管でのアンモニア産生及びアンモニアの腸管吸収が抑制され、血中のアンモニアが低下した10,11)。
- 4. ヒトの高アンモニア血症等の肝障害に対しては、多くの場合食事性蛋白の制限を必要とするがラクツロースの経口投与により蛋白摂取の増量が可能となり、血清アルブミン値の改善が認められた12)。
添付文書
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3999001Q2058_1_02/3999001Q2058_1_02?view=body
[★]
商品名
会社名
成分
薬効分類
薬効
- 慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)の効能・効果を追加とする新効能・新用量・剤形追加に係る医薬品