ミノサイクリン
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Japanese Journal
- 強電解酸性ジェルの殺菌効果と歯周ポケット内細菌に対する影響
- 加瀬 智夏,塚崎 弘明,原 由利子,金石 あずさ,小林 茉莉,芝 〓彦
- 昭和歯学会雑誌 24(2), 153-159, 2004-06-30
- 近年, 特殊な電解装置を用いてグリセリン水溶液に食塩を加え電気分解して生成される強電解酸性ジェルが開発された.このジェルは創傷治癒効果を有し, グラム陰性通性嫌気性桿菌に対して殺菌効果を示すのみならず耐性菌の出現がないことが報告されている.そこで我々は強電解酸性ジェルを歯周病治療の歯周ポケット内への局所投与に応用することを目的として, invitroで歯周病原性が強いとされるグラム陰性偏性嫌気性桿 …
- NAID 10017406766
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ペリオフィール歯科用軟膏2%
組成
有効成分 1シリンジ (0.5g) 中
- (日局) ミノサイクリン塩酸塩 10mg (カ価)
添加物
- ゲル化炭化水素、ショ糖脂肪酸エステル、ヒプロメロース
禁忌
- テトラサイクリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴がある患者
効能または効果
適応菌種
- ミノサイクリンに感性のアクチノバチラス・アクチノミセテムコミタンス,エイケネラ・コローデンス,カプノサイトファーガ属,プレボテラ属,ポルフィロモナス・ジンジバリス,フソバクテリウム・ヌクレアタム
適応症
- 歯周組織炎
- 通常1週に1回,患部歯周ポケット内に充満する量を注入する。
- 本剤の使用にあたっては,耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
重大な副作用
ショック,アナフィラキシー様症状
(頻度不明)
- ショック,アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので,観察を十分に行い,蕁麻疹,そう痒,全身潮紅,喉頭浮腫,呼吸困難,血圧低下等の異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- ミノサイクリン塩酸塩の抗菌スペクトルは,グラム陽性・陰性菌,リケッチア,クラミジアなど広範囲であり,抗菌力はテトラサイクリンなどに比べて1〜4倍強い。作用機序は,細菌のたん白合成系の阻害でaminoacyl tRNAがmRNA・リボソーム複合物と結合するのを妨げる。動物のリボソーム80Sには作用せず,細菌のリボソーム70Sに特異的に作用する2)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
- ミノサイクリン塩酸塩
(Minocycline Hydrochloride)
化学名:
- (4S, 4aS, 5aR, 12aS)-4, 7-Bis (dimethylamino)-3, 10, 12, 12a-tetrahydroxy-1, 11-dioxo-1, 4, 4a, 5, 5a, 6, 11, 12a-octahydrotetracene-2-carboxamide monohydrochloride
分子式:
分子量:
- 493.94
- 黄色の結晶性の粉末である。N , N -ジメチルホルムアミドに溶けやすく,メタノールにやや溶けやすく,水にやや溶けにくく,エタノール(95)に溶けにくい。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- minocycline, MNC, MINO
- ラ
- minocyclinum
- 化
- 塩酸ミノサイクリン minocycline hydrochloride ミノサイクリン塩酸塩
- 商
- クーペラシン、ナミマイシン、ペリオクリン、ペリオフィール、ミノトーワ、ミノペン、ミノマイシン
- 関
- 主としてグラム陽性・陰性菌,リケッチア,クラミジアに作用するもの、歯科用抗生物質製剤
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