- 英
- bromthymol blue, BTB
- 同
- ブロモチモールブルー bromothymol blue、3,3'-ジブロモチモールスルホンフタレイン 3,3'-dibromothymolsulfonphthalein
参考
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/24 23:54:18」(JST)
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ブロモチモールブルー |
|
|
IUPAC名
4,4'-(1,1-dioxido-3H-2,1-benzoxathiole-3,3-diyl)bis(2-bromo-6-isopropyl-3-methylphenol)
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
76-59-5 |
PubChem |
6450 |
ChemSpider |
6208 |
UNII |
VGU4LM0H96 |
- Brc1c(O)c(cc(c1C)C3(OS(=O)(=O)c2ccccc23)c4cc(c(O)c(Br)c4C)C(C)C)C(C)C
|
- InChI=1S/C27H28Br2O5S/c1-13(2)17-11-20(15(5)23(28)25(17)30)27(19-9-7-8-10-22(19)35(32,33)34-27)21-12-18(14(3)4)26(31)24(29)16(21)6/h7-14,30-31H,1-6H3
Key: NUHCTOLBWMJMLX-UHFFFAOYSA-N
InChI=1/C27H28Br2O5S/c1-13(2)17-11-20(15(5)23(28)25(17)30)27(19-9-7-8-10-22(19)35(32,33)34-27)21-12-18(14(3)4)26(31)24(29)16(21)6/h7-14,30-31H,1-6H3
Key: NUHCTOLBWMJMLX-UHFFFAOYAD
|
特性 |
化学式 |
C27H28Br2O5S |
モル質量 |
624.38 g mol−1 |
密度 |
1.25 g/cm3 |
融点 |
202 °C, 475 K, 396 °F
|
酸解離定数 pKa |
7.10 |
危険性 |
MSDS |
http://www.sciencelab.com/msds.php?msdsId=9927468 |
NFPA 704 |
|
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ブロモチモールブルー (pH指示薬) |
pH 6.0以下 |
|
pH 7.6以上 |
6.0 |
↔ |
7.6 |
左から酸性、中性、塩基性のブロモチモールブルー溶液
ブロモチモールブルーもしくはブロムチモールブルー、ブロモチモールスルホンフタレイン(英: bromothymol blue, BTB)は、分析化学でよく用いられる酸塩基指示薬(pH指示薬)のひとつで、分子式 C27H28Br2O5S で表される、淡黄色または淡紅色の粉末である。ブロムチモールブルーとも称される。しばしば水溶液はBTB溶液と呼ばれる。酸を検出する指示薬として、ナトリウム塩の形で市販されている。
目次
- 1 性質
- 2 調合
- 3 用途
- 4 脚注
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
性質
分子量は 624.39 g/mol、pKa は 7.10 である。プロトン化および脱プロトン化の形態ととることができ、それに伴い色調が変化する。色の変化は pH < 6.0で黄色、pH > 7.6 で青色であり、その中間では緑色を示す。ただし、非常に強い酸に対しては赤色を、非常に強い塩基に対しては紫色を示す。
- 酸性 ← (赤) − 黄 − 緑 − 青 − (紫) → 塩基性
BTBは水には溶けにくいが、エタノールなどのアルコールやアルカリ水溶液には溶ける。ベンゼンやトルエン、キシレンなどの非極性溶媒には溶けにくく、石油エーテルにはほとんど溶けない[1]。
調合
酸塩基指示薬として用いる場合、N/50 NaOH 8cm3にBTBを0.10g溶解させ、250cm3の水で希釈する。容積測定の指示薬として使うときは、50%(v/v)エタノール100cm3にBTBを0.1g溶解させて調製する[1]。
用途
中性付近の弱酸や塩基の検出に用いられる。プールや養殖槽などでカルボン酸の検出などに使われる。
生物学でスライドを染色する際に使用されることもある。この場合、青色の水溶液としてサンプルに1–2滴加え、細胞壁や核を青色に染める。
植物の光合成や呼気の観察のための実験として、中性のブロモチモールブルー溶液にチューブで息を吹き込むというものが知られる。呼気に含まれる二酸化炭素が溶解することによって炭酸が生じ、溶液は酸性になるため、緑から黄色へと変化する[2][3]。
脚注
- ^ a b O'Neil, Maryadele J (2006). The Merck Index. Merck Research Laboratory. pp. 1445. ISBN 978-0-911910-00-1.
- ^ Sabnis R. W. (2007). Handbook of Acid-Base Indicators. CRC Press. ISBN 0-8493-8218-1.
- ^ Sabnis R. W. (2010). Handbook of Biological Dyes and Stains: Synthesis and Industrial Applications (1st ed.). Wiley. ISBN 0-470-40753-0.
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、ブロモチモールブルーに関連するカテゴリがあります。 |
- 指示薬の一覧
- 酸塩基指示薬
- フェノールフタレイン
- チモールブルー
- チモール
- メチルオレンジ
- リトマス
- 万能指示薬
外部リンク
- BTB溶液 理科ねっとわーく(一般公開版) - 科学技術振興機構
- J.T.Baker MSDS
- ブロモチモールブルー(ナトリウム塩) - シグマ・オルドリッチ
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Japanese Journal
- ブロムチモールブルー (BTB) 法によるヒト唾液の石灰化抑制能の評価
- 日高 三郎,松尾 忠行,大内 紘三
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- わが国の中学校理科における,ブロムチモ-ルブル-を用いて生物体のガス交換を検知する実験の導入と変遷について
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