ウェーバー・フェヒナーの法則
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/07/26 09:58:20」(JST)
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ヴェーバー‐フェヒナーの法則(ヴェーバー‐フェヒナーのほうそく)とは、感覚に関する精神物理学の基本法則で、中等度の刺激について五感のすべてに近似を与えることが知られている。
ヴェーバーの法則
エルンスト・ヴェーバーは、刺激の弁別閾(丁度可知差異:気づくことができる最小の刺激差)は、基準となる基礎刺激の強度に比例することを見いだした。
はじめに加えられる基礎刺激量の強度をRとし、これに対応する識別閾値をΔRとすると、Rの値にかかわらず
“ΔR/R=一定”
この一定の値をヴェーバー比という。
すなわち、100の刺激が110になったときはじめて「増加した」と気付くならば、200の刺激を増加したと気付かせるためには220にする必要がある(210では気付かない)
フェヒナーの法則
ヴェーバーの弟子であるグスタフ・フェヒナーは、ウェーバーの法則の式を積分することにより(ここでΔRをdRとして積分することは若干の飛躍があり、厳密な計算ではなく近似である)以下の対数法則を導き出した。
刺激量の強度Rが変化する時、これに対応する感覚量Eは
“E = 定数 log R”
の関係となる。つまり心理的な感覚量は、刺激の強度ではなく、その対数に比例して知覚される。
100の刺激が100増加して200になる感覚と、200の刺激が200増加して400になる感覚は等しい
フェヒナーの法則と呼ばれることも多いが、ウェーバーの法則から導出したことからウェーバー・フェヒナーの法則とも呼ばれる。
関連項目
- 音の大きさ
- 臭気指数
- 丁度可知差異
- スティーヴンスのべき法則
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 生タラコの官能評価値と機器分析値への共分散構造分析の適用
- 上田 玲子,荒木 徹也,柴田 真理朗,相良 泰行,杉山 公教,千葉 智
- 日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology 57(8), 326-335, 2010-08-15
- 代表的な市販生タラコ18品目(<I>n</I>=576)の官能評価および機器分析データに共分散構造分析を適用した結果,「外観評価」,「味・風味・食感評価」および両者を統合した「総合評価」の3つの因果モデルが得られた.また,官能評価値と機器分析値との相互関連性を検討するためには,機器分析値にウェーバー・フェヒナーの法則を適用し,その対数値を共分散構造分析の入力変数とすることが …
- NAID 10026525955
- フェヒナーの法則の着想に関する精神物理学史的考察--着想日1850年10月22日を巡って
- 3-8 ウェーバー・フェヒナーの法則を利用した対数関数の指導(3数学II,高等学校,第88回全国算数・数学教育研究(東京)大会第61回関東都県算数・数学教育研究(東京)大会日本教育学会第88回総会)
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- 2006年2月10日 ... 学校でフェフィナーの法則を習ったのですが、正直よくわかりませんでした。心理学 カテゴリの人たちならわかりやすく教えてくださるのではないかと思い書き込みました。...
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- 英
- Weber-Fechner law
- 同
- フェヒナーの法則 Fechner formula
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ウェーバー・フェヒナーの法則
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- 規定、ルール、規則