- 英
- nuclease
- 同
- 核酸分解酵素
- 関
WordNet
- general term for enzymes that catalyze the hydrolysis of nucleic acid by cleaving chains of nucleotides into smaller units
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/01/15 20:44:24」(JST)
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ヌクレアーゼ(Nuclease)は核酸分解酵素の総称。デオキシリボ核酸ないしリボ核酸の糖とリン酸の間のホスホジエステル結合を加水分解してヌクレオチドとする。
RNAを分解するリボヌクレアーゼとDNAを分解するデオキシリボヌクレアーゼに分類できる他、両方を分解することができるヌクレアーゼも知られており、その役割も様々である。ウイルスが有するヌクレアーゼには宿主の核酸を分解して自らの核酸の原料とする役割をもつものがある。また、制限酵素もヌクレアーゼの一種であり、これは外来の核酸を分解してウイルスの感染、増殖を防ぐ役割があると考えられている。核酸がメチル化されているとヌクレアーゼは働かなくなるため、自分の核酸を無闇に分解しないようにこの酵素を有する細菌も多い。多細胞生物においては死滅した細胞の核酸を分解するためにヌクレーゼが生産されることがあるほか、特殊な例としては紫外線などの影響で二量化したチミジンをとりはずすためのヌクレアーゼが存在する。
分解の型式により、エンドヌクレアーゼとエキソヌクレアーゼという分類もできる。
- エンドヌクレアーゼ(英:endonuclease)
- 核酸配列の内部(endo-)で核酸を切断する酵素で、すなわち糸を途中で切るように核酸を切断する。制限酵素は代表的なエンドヌクレアーゼである。
- エキソヌクレアーゼ(英:exonuclease)
- 核酸配列の外側(exo-)から、すなわち核酸の5'端または3'端から削るように分解する。DNAポリメラーゼにもエキソヌクレアーゼ活性があるが、それはDNA複製中のミスを校正するためであると考えられている。
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- 部位特異的ヌクレアーゼによるゲノム編集と動物における利用 (特集 育種技術の新展開 : NBT,ゲノム編集,そして社会的対応)
Related Links
- 栄養・生化学辞典 ヌクレアーゼの用語解説 - 核酸を加水分解する反応を触媒する酵素の総称.RNAの分解を触媒する酵素をリボヌクレアーゼ,DNAの分解を触媒する酵素をデオキシリボヌクレアーゼという.
- ヌクレアーゼ(nuclease)はDNAやRNAを処理するために利用される。RNAを分解するものをリボヌクレアーゼ(RNase)、DNAを分解するものをデオキシリボヌクレアーゼ(DNase)という。 5'または3'末端から順にヌクレオチドをはずしていく酵素を ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
エイムゲン
組成
製法の概要
- 本剤は、アフリカミドリザル腎臓由来細胞(GL37細胞)でA型肝炎ウイルスを培養し、高度に精製し、不活化後安定剤を加え、凍結乾燥したワクチンである。
- なお、本剤は製造工程でウシの血液由来成分(血清)、ウシの膵臓由来成分(デオキシリボヌクレアーゼI、リボヌクレアーゼA)、ブタの膵臓由来成分(トリプシン)を使用している。
組成
- 本剤を添付の溶剤(日本薬局方注射用水)0.65mLで溶解した液剤0.5mL中に次の成分を含有する。
有効成分
不活化A型肝炎ウイルス抗原(HAV抗原)
添加物
乳糖水和物
添加物
D-ソルビトール
添加物
L-グルタミン酸ナトリウム
添加物
L-アルギニン塩酸塩
添加物
ポリソルベート80
添加物
塩化ナトリウム
添加物
リン酸水素ナトリウム水和物
添加物
リン酸二水素カリウム
添加物
塩化カリウム
禁忌
(予防接種を受けることが適当でない者)
- 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行ってはならない。
- 明らかな発熱を呈している者
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
- 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな者
- 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
効能または効果
- 本剤を添付の溶剤(日本薬局方注射用水)0.65mLで溶解し、通常、0.5mLずつを2〜4週間隔で2回、筋肉内又は皮下に接種する。更に初回接種後24週を経過した後に0.5mLを追加接種する。 免疫の賦与を急ぐ場合には、0.5mLずつを2週間隔で2回、筋肉内又は皮下に接種する。しかし、長期に抗体価を維持するためには3回目の追加接種をすることが望ましい。
他のワクチン製剤との接種間隔
- 生ワクチンの接種を受けた者は、通常、27日以上、また、他の不活化ワクチンの接種を受けた者は、通常、6日以上間隔を置いて本剤を接種すること。
- ただし、医師が必要と認めた場合には、同時に接種することができる(なお、本剤を他のワクチンと混合して接種してはならない)。
慎重投与
(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)
- 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者
- 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
- 過去にけいれんの既往のある者
- 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
- 本剤の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者
薬効薬理
- マーモセットにA型肝炎ウイルスを感染させると、トランスアミナーゼが上昇し、発症するが、あらかじめ不活化A型肝炎ワクチンを接種して、能動免疫を与えておいたとき、発症が予防された4)。 ワクチンによって能動免疫を獲得したマーモセットの免疫グロブリン画分でマーモセットを受動免疫したとき、発症が予防された5)。
★リンクテーブル★
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- 英
- ribonuclease、RNase
- 同
- RNA分解酵素、RNアーゼ
- 関
- ヌクレアーゼ
実験
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ヌクレアーゼ、核酸分解酵素
[★]
- 英
- nuclease
- 関
- ヌクレアーゼ
[★]
- 英
- DNA nuclease
- 関
- DNA分解酵素、デスオキシリボヌクレアーゼ、DNAアーゼ、DNA加水分解酵素
[★]
- 英
- type I restriction endonuclease
- 関
- I型部位特異的デオキシリボヌクレアーゼ、I型制限酵素
[★]
- 英
- pyrimidine dimer-specific endonuclease
- 関
- エンドヌクレアーゼV
[★]
- 英
- DNA endonuclease
- 関
- デオキシリボヌクレアーゼI