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成分
薬効分類
薬効
- HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃癌を効能・効果とするバイオ後続品
- HER2過剰発現が確認された乳癌、HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃癌を効能効果とするバイオ後続品
WordNet
- the 2nd letter of the Roman alphabet (同)b
- the blood group whose red cells carry the B antigen (同)type_B, group B
UpToDate Contents
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- 1. トラスツズマブおよびその他の抗HER2薬の心毒性cardiotoxicity of trastuzumab and other her2 targeted agents [show details]
…normal) to seven years was 4.0 percent in the trastuzumab arm versus 1.3 percent in the non-trastuzumab arm. Among the 37 evaluable patients who received trastuzumab and met criteria for a cardiac event, one …
- 2. HER2陽性転移性乳癌の全身治療systemic treatment for her2 positive metastatic breast cancer [show details]
…of HER2-positive breast cancer: Trastuzumab – Trastuzumab is a monoclonal antibody that binds the extracellular domain of HER2. Information about prescribing trastuzumab, including available formulations …
- 3. HER2陽性乳癌への術後補助全身療法adjuvant systemic therapy for her2 positive breast cancer [show details]
… treatment, weekly paclitaxel followed by sequential trastuzumab for 52 weeks, or weekly paclitaxel with concurrent trastuzumab for 12 weeks followed by trastuzumab alone for 40 weeks. With a median follow-up …
- 4. HER2陽性乳癌患者への術前補助療法neoadjuvant therapy for patients with her2 positive breast cancer [show details]
… treated with four cycles of FEC followed by paclitaxel with trastuzumab versus paclitaxel with trastuzumab followed by FEC with concurrent trastuzumab . The overall pCR rate, which was similar between the two …
- 5. 妊娠期乳癌:治療gestational breast cancer treatment [show details]
…exposure to trastuzumab recommends against use of trastuzumab due to fetal deaths, pulmonary hypoplasia, and fetal developmental abnormalities after exposure . Women exposed to trastuzumab during pregnancy …
Japanese Journal
- 新薬の紹介 抗HER2ヒト化モノクローナル抗体 抗悪性腫瘍剤 トラスツズマブ(遺伝子組換え)[トラスツズマブ後続2](トラスツズマブBS点滴静注用60mg「第一三共」 トラスツズマブBS点滴静注用150mg「第一三共」)
- 細川 貴史
- 日本病院薬剤師会雑誌 = Journal of Japanese Society of Hospital Pharmacists 55(6), 704-706, 2019-06
- NAID 40021936755
- 新薬の紹介 抗悪性腫瘍剤 抗HER2ヒト化モノクローナル抗体 トラスツズマブ(遺伝子組換え)[トラスツズマブ後続3](トラスツズマブBS点滴静注用60mg「ファイザー」/同点滴静注用150mg「ファイザー」)
- 田島 健太郎
- 日本病院薬剤師会雑誌 = Journal of Japanese Society of Hospital Pharmacists 55(6), 686-688, 2019-06
- NAID 40021936712
Related Links
- トラスツズマブBS点滴静注用60mg トラスツズマブBS点滴静注用150mg 画像をクリックすると拡大表示されます。 Windows:画像を右クリックし、[名前をつけて画像を保存]を選択してください。 Macintosh:controlキーを押しながら画像を ...
- トラスツズマブBSとは?「トラスツズマブBS」は、抗がん剤(抗悪性腫瘍剤)「ハーセプチン」のバイオ後続品(BS:バイオシミラー)です。HER2過剰発現が確認された転移性の乳がんや、治癒切除不能な進行・再発の胃癌の治療に使用 ...
- 5.7~6.5 注4) 注4)トラスツズマブBS点滴静注用60mg「第一三共」1バイアルを日本薬局方注射用水3.0mLに、又はトラスツズマブBS点滴静注用150mg「第一三共」1バイアルを日本薬局方注射用水7.2mLに溶解した時。 浸透圧比
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- 抗HER2注1)ヒト化モノクローナル抗体 抗悪性腫瘍剤
- 注1)HER2:Human Epidermal Growth Factor Receptor Type 2(ヒト上皮増殖因子受容体2型、別称:c-erb B-2)
販売名
トラスツズマブBS点滴静注用60mg「NK」
組成
成分・含有量(1バイアル中)注2)
有効成分
- トラスツズマブ(遺伝子組換え)[トラスツズマブ後続1]注3) 64.5mg
成分・含有量(1バイアル中)注2)
添加物
- トレハロース水和物:128.8mg
L−ヒスチジン塩酸塩水和物:1.44mg
L−ヒスチジン:0.93mg
ポリソルベート20:0.26mg
- 注2)本剤は、日局注射用水(3.0mL)を抜き取り、1バイアルに溶解した時にトラスツズマブ(遺伝子組換え)[トラスツズマブ後続1]濃度が21mg/mLとなるように過量充填されている。
注3)本剤は、チャイニーズハムスター卵巣細胞を用いて製造される。
効能または効果
- HER2過剰発現が確認された乳癌
- HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃癌
- HER2過剰発現の検査は、十分な経験を有する病理医又は検査施設において実施すること。
- HER2過剰発現が確認された胃癌の場合
- 本剤による術後補助化学療法の有効性及び安全性は確立していない。
- 接合部領域における原発部位、組織型等に関して「臨床成績」の項の内容を熟知し、適応患者の選択を行うこと。
- HER2過剰発現が確認された乳癌にはA法を使用する。
- HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃癌には他の抗悪性腫瘍剤との併用でB法を使用する。
- A法:通常、成人に対して1日1回、トラスツズマブ(遺伝子組換え)[トラスツズマブ後続1]として初回投与時には4mg/kg(体重)を、2回目以降は2mg/kgを90分以上かけて1週間間隔で点滴静注する。
- B法:通常、成人に対して1日1回、トラスツズマブ(遺伝子組換え)[トラスツズマブ後続1]として初回投与時には8mg/kg(体重)を、2回目以降は6mg/kgを90分以上かけて3週間間隔で点滴静注する。
- なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。
- HER2過剰発現が確認された乳癌における術後補助化学療法においては、以下の点に注意すること。
- 1年を超える投与の有効性及び安全性は確立していない。
- 本剤は「臨床成績」の項を熟知した上で投与すること。
- HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃癌においては、以下の点に注意すること。
- 本剤は、他の抗悪性腫瘍剤との併用により開始すること(「臨床成績」の項参照)。本剤と併用する抗悪性腫瘍剤は、「臨床成績」の項の内容を熟知した上で、選択すること。
- 併用する抗悪性腫瘍剤の添付文書を熟読すること。
- 本剤を投与する場合に、何らかの理由により予定された投与が遅れた際には、以下のとおり投与することが望ましい。
- 投与予定日より1週間以内の遅れで投与する際は、A法では2mg/kgを、B法では6mg/kgを投与する。
- 投与予定日より1週間を超えた後に投与する際は、改めて初回投与量(A法では4mg/kg、B法では8mg/kg)で投与を行う。なお、次回以降はA法では2mg/kgを1週間間隔で、B法では6mg/kgを3週間間隔で投与する。
- 本剤の投与時には、日局注射用水(点滴静注用60mg:3.0mL、点滴静注用150mg:7.2mL)により溶解してトラスツズマブ(遺伝子組換え)[トラスツズマブ後続1]21mg/mLの濃度とした後、必要量を注射筒で抜き取り、直ちに日局生理食塩液250mLに希釈し、点滴静注する。
[ブドウ糖溶液と混合した場合、蛋白凝集が起こる(「適用上の注意」の項参照)。]
慎重投与
- アントラサイクリン系薬剤を投与中の患者又はその前治療歴のある患者
[心不全等の心障害があらわれやすい。]
[心不全等の心障害があらわれやすい。]
[症状が悪化するおそれがある。]
- 左室駆出率(LVEF)が低下している患者、コントロール不能な不整脈のある患者、臨床上重大な心臓弁膜症のある患者
[症状が悪化するおそれがある。]
- 冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症等)の患者又はその既往歴のある患者
[症状が悪化するおそれがある。又は心不全等の心障害があらわれやすい。]
[心不全等の心障害があらわれやすい。]
- 安静時呼吸困難(肺転移、循環器疾患等による)のある患者又はその既往歴のある患者
[Infusion reactionが重篤化しやすい(「重要な基本的注意」、「重大な副作用」の項参照)。]
重大な副作用
心障害
(10.7%注4))
- 心不全(症候:呼吸困難、起座呼吸、咳嗽等、症状・異常:S3ギャロップ、駆出率低下、末梢性浮腫等)、心原性ショック、肺浮腫、心嚢液貯留、心筋症、心膜炎、不整脈、徐脈等が本剤又は先行バイオ医薬品§において報告されているので、本剤投与中は心症状の発現状況・重篤度等に応じて必ず心機能検査(心エコー等)を行い、患者の状態(左室駆出率(LVEF)の変動を含む)を十分に観察すること。また、アントラサイクリン系薬剤を投与中の患者では先行バイオ医薬品§投与により心障害の発現頻度が上昇することが報告されているので、特に注意すること。
異常が認められた場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与継続を検討し、適切な処置を行うこと。
ただし、症状が重篤な場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
ショック、アナフィラキシー
(頻度不明注5))
- 低血圧、頻脈、顔面浮腫、眩暈、耳鳴、呼吸困難、喘息、喘鳴、血管浮腫、咽頭浮腫、気管支痙攣、呼吸不全、非心原性肺浮腫、胸水、低酸素症等があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと(「警告」、「重要な基本的注意」の項参照)。
間質性肺炎・肺障害
(頻度不明注5))
- 間質性肺炎、肺線維症、肺炎(アレルギー性肺炎等を含む)、急性呼吸促迫症候群等の肺障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと(「警告」、「重要な基本的注意」の項参照)。
白血球減少(2.6%注4))、好中球減少(7.0%注4))、血小板減少(0.4%注4))、貧血(4.1%注4))
- このような症状があらわれることがあるので患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与中止等の適切な処置を行うこと。
肝不全、黄疸、肝炎、肝障害
(頻度不明注5))
- このような症状があらわれることがあるので患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与中止等の適切な処置を行うこと。
腎障害
(頻度不明注5))
- 腎不全、腎障害があらわれることがあるので患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与中止等の適切な処置を行うこと。
昏睡、脳血管障害、脳浮腫
(頻度不明注5))
- このような症状があらわれることがあるので患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与中止等の適切な処置を行うこと。
敗血症(頻度不明注5))
- 敗血症があらわれることがあるので患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、投与中止等の適切な処置を行うこと。
腫瘍崩壊症候群
(頻度不明注5))
- 腫瘍崩壊症候群があらわれることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。
薬効薬理
- ヒト癌遺伝子HER2/neu (c-erb B-2)の遺伝子産物であるHER2タンパク質は、ヒト上皮細胞増殖因子受容体ファミリーに属する増殖因子受容体であり、その細胞質側にチロシンキナーゼ活性領域を有する分子量約185kDaの膜貫通型タンパク質である5)。ヒト乳癌細胞及びヒト胃癌細胞の一部では、HER2タンパク質の高発現が認められている6)。また、HER2遺伝子を導入しHER2タンパク質が高発現したヒト乳癌細胞MCF7では、親株に比べ腫瘍増殖速度の亢進が観察されている7)。
本剤はin vitro 試験において、HER2に対して選択的に結合し、以下の作用を示した8)。
- 組換え型ヒトHER2及びHER2高発現ヒト乳癌細胞株SK-BR-3の膜結合型HER2に対して、先行バイオ医薬品#2と同程度の結合親和性を示した。
- HER2高発現ヒト乳癌細胞株BT-474に本剤又は先行バイオ医薬品#2を添加し、5日間培養した後、細胞増殖阻害率を測定した。その結果、先行バイオ医薬品#2と同程度の細胞増殖阻害活性を示した。
- 本剤は、HER2に特異的に結合した後、NK細胞や単球を作用細胞とした抗体依存性細胞傷害(ADCC)により抗腫瘍効果を発揮する。
- 作用細胞として末梢血単核細胞を、標的細胞としてCalcein AMをあらかじめ取り込ませたSK-BR-3を混合した後、本剤又は先行バイオ医薬品#2を添加し、4時間培養した。カルセインリリースアッセイによりADCC活性を測定した。その結果、先行バイオ医薬品#2と同程度のADCC活性を示した。
- 作用細胞として遺伝子組換えJurkat T細胞と、標的細胞としてHER2高発現ヒト胃癌細胞株NCI-N87を混合した後、本剤又は先行バイオ医薬品#2を添加し、ルシフェラーゼレポーターバイオアッセイによりADCC活性を測定した。その結果、先行バイオ医薬品#2と同程度のADCC活性を示した。
- 2)Herceptin(米国又はEUにおいて承認されたトラスツズマブ(遺伝子組換え)製剤)
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
- トラスツズマブ(遺伝子組換え)[トラスツズマブ後続1]
Trastuzumab(Genetical Recombination)[Trastuzumab Biosimilar 1]
本質:
- トラスツズマブ(遺伝子組換え)[トラスツズマブ後続1]は、遺伝子組換えヒト化モノクローナル抗体であり、マウス抗ヒト上皮増殖因子受容体2型(HER2)モノクローナル抗体の相補性決定部、ヒトフレームワーク部及びヒトIgG1の定常部からなる。トラスツズマブ(遺伝子組換え)[トラスツズマブ後続1]は、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。
トラスツズマブ(遺伝子組換え)[トラスツズマブ後続1]は、450個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び214個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質(分子量:約148,000)である。
★リンクテーブル★
[★]
- Mg2+存在下でC3, B, Dが反応してC3bBbとなり、これがC3転換酵素(C3bBb)あるいはC5転換酵素(C3bBb3b)を形成する。これらはP(properdin)と結合して活性化し、それぞれC3、C5を活性化する
[★]
- 英
- trastuzumab
- 商
- ハーセプチン Herceptin、トラツズマブ
- 関
- 分子標的薬剤、乳癌
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