ダビガトラン
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Japanese Journal
- P2-477 ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩処方患者調査による適正使用の検討(薬物療法(その他),ポスター,一般演題,岐路に立つ医療〜千年紀の目覚め〜よみがえれ!ニッポン!薬の改革は我らが手で!)
- 薬を極めて服薬指導(第11回)ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩
- 重篤副作用の兆候を看過しない! 警告欄に見る必須検査とタイミング(35)ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩
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- 成分・含量 1カプセル中 ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 86.48mg 長さ 約18mm 剤形 頭部不透明な淡青色、 胴部不透明な帯黄白色の硬カプセル剤 直径 約6mm 内容物 淡黄色の顆粒 重さ 約0.28g 外形 識別コード
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
プラザキサカプセル75mg
組成
成分・含量
- 1カプセル中
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 86.48mg
(ダビガトランエテキシラートとして75mg)
添加物
- 酒石酸、アラビアゴム末、ヒプロメロース、ジメチルポリシロキサン、タルク、ヒドロキシプロピルセルロース
カプセル本体にカラギーナン、塩化カリウム、酸化チタン、食用黄色5号、食用青色2号、ヒプロメロースを含有する。
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 透析患者を含む高度の腎障害(クレアチニンクリアランス30mL/min未満)のある患者
[本剤は主に腎臓を介して排泄されるため、血中濃度が上昇し出血の危険性が増大するおそれがある。「用法・用量に関連する使用上の注意」、「慎重投与」、「重要な基本的注意」、「薬物動態」の項参照]
- 出血症状のある患者、出血性素因のある患者及び止血障害のある患者
[出血を助長するおそれがある。「慎重投与」、「重要な基本的注意」の項参照]
- 臨床的に問題となる出血リスクのある器質的病変(6ヶ月以内の出血性脳卒中を含む)の患者
- 脊椎・硬膜外カテーテルを留置している患者及び抜去後1時間以内の患者
[外傷性や頻回の穿刺や術後の硬膜外カテーテルの留置によって脊髄血腫や硬膜外血腫の危険性が増大する。]
- イトラコナゾール(経口剤)を投与中の患者
[「相互作用」の項参照]
効能または効果
- 非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制
- *本剤を人工心臓弁置換術後の抗凝固療法には使用しないこと。[「その他の注意」の項参照]
- 通常、成人にはダビガトランエテキシラートとして1回150mg(75mgカプセルを2カプセル)を1日2回経口投与する。なお、必要に応じて、ダビガトランエテキシラートとして1回110mg(110mgカプセルを1カプセル)を1日2回投与へ減量すること。
- 以下の患者では、ダビガトランの血中濃度が上昇するおそれがあるため、本剤1回110mg1日2回投与を考慮し、慎重に投与すること。
- ・中等度の腎障害(クレアチニンクリアランス30-50mL/min)のある患者
- ・P-糖蛋白阻害剤(経口剤)を併用している患者
[「慎重投与」、「重要な基本的注意」、「相互作用」の項参照]
- 以下のような出血の危険性が高いと判断される患者では、本剤1回110mg1日2回投与を考慮し、慎重に投与すること。
- ・70歳以上の患者
- ・消化管出血の既往を有する患者
[「慎重投与」、「重要な基本的注意」の項参照]
慎重投与
- 中等度の腎障害(クレアチニンクリアランス30-50mL/min)のある患者
[ダビガトランの血中濃度が上昇するおそれがある。(「薬物動態」の項参照)]
- P-糖蛋白阻害剤(経口剤)を併用している患者
[ダビガトランの血中濃度が上昇するおそれがある。(「相互作用」の項参照)]
- 高齢者
[出血の危険性が高い。(「高齢者への投与」の項参照)]
- 消化管出血の既往を有する患者及び上部消化管の潰瘍の既往のある患者
[出血の危険性が増大するおそれがある。]
- 出血の危険性が高い患者
[「禁忌」、「重要な基本的注意」の項参照]
重大な副作用
出血(消化管出血、頭蓋内出血等)
- 消化管出血(1.6%)、頭蓋内出血(頻度不明注))等の出血があらわれることがあるので、観察を十分行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
間質性肺炎(頻度不明)
- 間質性肺炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。異常が認められた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
アナフィラキシー(頻度不明)
- アナフィラキシー(蕁麻疹、顔面腫脹、呼吸困難等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
凝固時間に対する作用
- 活性代謝物であるダビガトランはヒトの血漿を用いた活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)、エカリン凝固時間(ECT)及びプロトロンビン時間(PT)を濃度依存的に延長させた。それぞれのパラメータを2倍に延長させるのに必要なダビガトランの濃度(ED200)はそれぞれ0.23、0.18及び0.83μMであった22)。ラット、ウサギ及びアカゲザルの血漿を用いても、同様に抗凝固作用を示した22)。また、ex vivoにおいても、ダビガトランはラット23)、アカゲザル24)及びウサギ25)において、用量依存的な抗凝固作用(aPTTの延長作用)を示した。
静脈血栓症モデルに対する作用
- ダビガトランの静脈内投与と本薬の経口投与による抗血栓作用をラット及びウサギの静脈血栓症モデルを用いて検討した。静脈内投与によるダビガトランの血栓形成阻害のED50(50% 有効用量)は、ラット及びウサギでそれぞれ0.033mg/kg23)、0.066mg/kg25)であった。また、完全に血栓を阻害するダビガトランの用量はラット及びウサギでそれぞれ0.1mg/kg、0.5mg/kgであった。
ラットに本薬5〜30mg/kgを経口投与したところ、5mg/kgでは投与30分後に約80%の血栓形成阻害がみられ、20mg/kg以上の用量では完全な血栓形成阻害がみられた26)。ウサギにおいても同様の血栓形成阻害作用がみられた27)。
止血に及ぼす影響
- ラット尾部に切開を行い出血させ、出血が止まるまでの時間に及ぼす作用を検討した。ダビガトランは静脈内投与により、用量依存的に出血時間を延長し、有意に出血時間の延長を生じた最小用量は0.5mg/kgであった28)。ラットの静脈血栓症モデルにおいて静脈内投与により、完全に血栓を阻害する用量(0.1mg/kg)と比較すると、5倍の安全域があることが示された。
有効成分に関する理化学的知見
分子式
分子量
性状
融点
分配係数
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- dabigatran
- 化
- ダビガトランエテキシラート dabigatran etexilate、ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 dabigatran etexilate methanesulfonate
- 商
- プラザキサ
- 関
- 抗凝固薬
- 適応は非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制
- 用量:通常は1回150mg 1日2回。減量が必要な場合は1回110mg 1日2回とする。
- 通常、成人にはダビガトランエテキシラートとして1回150mg(75mgカプセルを2カプセル)を1日2回経口投与する。なお、必要に応じて、ダビガトランエテキシラートとして1回110mg(110mgカプセルを1カプセル)を1日2回投与へ減量すること。
- 用量を調整する必要がある場合
-
- 1. 本薬品の過敏症の既往
- 2. 透析中の患者、及びCcr 30mL/minの患者
- 3. 出血症状、出血素因、および止血障害のある患者
- 4. 出血リスクのある器質的病変を有する患者(6ヶ月以内の出血性脳梗塞を含む)
- 5. 脊椎・硬膜外カテーテルを留置している患者及び抜去後1時間以内の患者
- 6. イトラコナゾール(経口剤)を服用中
[★]
ダビガトラン。ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩
[★]
- 英
- sulfo
- 関
- スルフォ