- 英
- cristobalite
- 関
- シリカ、砂、二酸化ケイ素
WordNet
- a white mineral consisting of silica; found in volcanic rocks
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/04/07 14:00:18」(JST)
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クリストバル石(方珪石) |
クリストバル石と鉄かんらん石
(アメリカ合衆国カリフォルニア州産)
|
分類 |
酸化鉱物(ケイ酸鉱物) |
シュツルンツ分類 |
4.DA.15 |
Dana Classification |
75.1.1.1 |
化学式 |
SiO2 |
結晶系 |
正方晶系 |
へき開 |
なし |
モース硬度 |
6.5 |
光沢 |
ガラス光沢 |
色 |
白色 |
条痕 |
白色 |
比重 |
2.3 |
光学性 |
一軸性 (-) |
屈折率 |
nω = 1.487、
nε = 1.484 |
複屈折 |
δ = 0.003 |
文献 |
[1][2][3] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
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クリストバル石[4][5](クリストバルせき、cristobalite、クリストバライト)は、二酸化ケイ素 (SiO2) の結晶多形の一つで、石英の高温結晶形。方珪石(ほうけいせき)[5]とも呼ばれる。
目次
- 1 産出地
- 2 性質・特徴
- 3 用途・加工法
- 4 脚注
- 5 参考文献
- 6 関連項目
- 7 外部リンク
産出地
火山岩の空隙中に産する。
性質・特徴
クリストバル石は 1,470 ℃ 以上で安定だが、低い温度でも準安定となる。
クリストバル石は、ほとんどの二酸化ケイ素の多形体と同じく、フレームワークと呼ばれる、酸素原子が近隣の四面体と共有される SiO4 四面体から構成される立体構造から成る。クリストバライトのフレームワークには複数の形がある。高温では立方構造だが、常圧の250℃以下に冷却されると正方構造に変化し、そのフレームワークの中で、二酸化ケイ素四面体が傾いた構造となる。この相転移は、α−β転移と呼ばれる。
立方のβ相は、全体としては無秩序の二酸化ケイ素四面体から成る。四面体はかなり規則的なままで、フォノンの影響のために、理想的な四面体の方向からずらされている。α−β相転移において、3本の縮退した立方の結晶軸のうちの1本は、四角形の形で4つの方向をとることができる。軸の選択は任意で、そのため、いろいろな双晶が同じ結晶粒の中にできることになる。この相転移の不連続な性質に伴って、クリストバル石が含有する煉瓦では、繰り返し転移温度(例えば耐火性レンガ)を通過するような熱サイクルによって、かなりの機械的なダメージを与える。
二酸化ケイ素が不透明になるとき、その熱力学の安定範囲外でも、クリストバル石は通常、できる第一相である。
プレシャスオパールを作るマイクロメートル球はクリストバル石でできている。
用途・加工法
種類によっては水分を含むと様々な物質を吸着する性質がある為、汚水の浄化、土壌改良および改善、セシウムの吸着等の効果が望める。
脚注
- ^ 「おもな鉱物」『理科年表 平成20年』 国立天文台編、丸善、2007年、646頁。ISBN 978-4-621-07902-7。
- ^ Cristobalite, MinDat.org, http://www.mindat.org/show.php?id=1155 2011年12月14日閲覧。 (英語)
- ^ Cristobalite, WebMineral.com, http://webmineral.com/data/Cristobalite.shtml 2011年12月14日閲覧。 (英語)
- ^ 文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年、229頁。ISBN 4-8181-8401-2。
- ^ a b 松原聰、宮脇律郎 『日本産鉱物型録』 東海大学出版会〈国立科学博物館叢書〉、2006年、29頁。ISBN 978-4-486-03157-4。
参考文献
- 森本信男 『造岩鉱物学』 東京大学出版会、1989年、191-194頁。ISBN 4-13-062123-8。
- 松原聰 「クリストバル石」『日本の鉱物』 学習研究社〈フィールドベスト図鑑〉、2003年、230頁。ISBN 4-05-402013-5。
- 青木正博 「クリストバル石」『鉱物分類図鑑 : 見分けるポイントがわかる』 誠文堂新光社、2011年、189頁。ISBN 978-4-416-21104-5。
関連項目
|
ウィキメディア・コモンズには、クリストバル石に関連するカテゴリがあります。 |
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- 鉱物の一覧
- 造岩鉱物
- 二酸化ケイ素
外部リンク
シリカ鉱物 |
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結晶質 |
コース石 - モガン石(英語版) - 石英 - Seifertite- スティショバイト - 鱗珪石
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|
隠微晶質(英語版) |
玉髄 - チャート - フリント - 碧玉
|
|
非晶質 |
閃電岩 - ルシャテリエライト(英語版) - オパール
|
|
雑多 |
虎目石
|
|
有名な変種 |
石英(結晶質)
|
紫水晶 -アメトリン(英語版) - Milky quartz - ばら石英 - 煙水晶 - 衝撃石英
|
|
玉髄(隠微晶質)
|
瑪瑙 - カーネリアン - クリソプレーズ - ヘリオトロープ - オニックス
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|
オパール(非晶質)
|
Fiorite - Geyserite
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- 東北日本、蔵王火山の水蒸気噴火噴出物に含まれる変質鉱物
- 森栄 慶彦,中島 和夫,伴 雅雄
- 日本鉱物科学会年会講演要旨集 2010(0), 243-243, 2010
- … 蔵王火山の水蒸気噴火による噴出物で主に含まれる鉱物は;1.鱗珪石、クリストバル石、蛋白石等のシリカ鉱物;2.石膏、硬石膏等の硫酸カルシウム鉱物;3.明礬石、ソーダ明礬石、南石等の明礬石鉱物であった。 …
- NAID 130004601652
- 原子爆弾炸裂後2秒間での火山砕屑安山岩瓦の融解 : 広島1945年8月6日午前8時15分
- Radvanec Martin
- 地學雜誌 118(4), 686-699, 2009-08-25
- … これらはクリストバル石および/もしくはリンケイ石,ピジョン輝石(XFe = Fe/(Fe + Mg)= 0.37-0.44),角閃石(XFe = 0.33-0.42),曹灰長石(Ab48.2-40.6An51.8-55.5Or0-3.9)およびK-長石(Ab8.2Or91.8)が融解生成したものである。 …
- NAID 10030366128
- マングローブ群落の表層堆積泥における理化学性と鉱物性(生産環境学科)
- 渡嘉敷 義浩,金城 民明,佐藤 一紘 [他],志茂 守孝
- 琉球大学農学部学術報告 43, 89-98, 1996-12-01
- … そして,海中の鉱物組成に比べて一次鉱物は方解石の代わりにクリストバル石を随伴し,二次鉱物はほぼ類似した。 … また,河川中や群落中のにはクリストバル石や角閃石も含まれた。 …
- NAID 110000219890
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