出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/25 19:03:22」(JST)
オナガザル科 | ||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ダイアナモンキー Cercopithecus diana
ダーウィン “Descent of man” (1872) より |
||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||
亜科 | ||||||||||||||||||||||||||||||
|
オナガザル科 (Cercopithecidae) は生物の分類で、サル目(霊長目)に属する1科である。アジア南部およびアフリカ(旧世界)に分布しており、旧世界ザルとも呼ばれる。日本語のサルのイメージに近いサルである。「尾長猿(おながざる)」の名のとおり、長い尾をもつことが特徴であるが、バーバリーマカクやニホンザルのように、二次的に尻尾を失ったものもある。また、広鼻下目に属するサル(新世界ザル)のように、5番目の手足として尾で体重を支えることなどはできない。日本国内に生息するニホンザルは下北半島を北限としているが、これはヒトを除いた全世界の霊長類の中で、最も高緯度に生息している例である。
オナガザル科には、いくつかの興味深い解剖学的特徴をそなえたサルがいる。コロブスの親指は小さな痕跡程度に退化したり、種によっては完全に消失してしまっている。オスのマンドリルの顔は赤と青で彩られ、さらに陰茎は赤色で、陰嚢は紫色をしている。テングザルは長く、舌のような形をした鼻をもっている。
狭鼻下目であるヒト上科とオナガザル上科が分岐したのは、2800万年から2400万年前頃であると推定されている[1][2]。
目次
|
オナガザル科はオナガザル亜科とコロブス亜科に二分される。
詳細は「オナガザル亜科」を参照
マントヒヒ、ニホンザル、マンドリル、などが属する。www.plosone.org/article/info:doi/10.1371/journal.pone.0044271の多くは母系社会を構成しており、オスは一定の年齢に達すると群れを離れる。ただし、マントヒヒはオスを中心としたハーレムを形成している。
ヒトと同じ32本の歯をもつ。下あごには首まで広がる頬ぶくろをもつ。手に入れた食べ物は一旦、頬袋に入れ、安全な場所に移動してから、あらためて食事をするという習性がある。手足共に親指が他の指と対向することができる。これはものをつかむほか、毛づくろいなどの社会的行動にも役立っている。
2005年タンザニア南西部で発見され、マンガベイ属の新種とされていた霊長類は、2006年5月アラスカ大学博物館のリンク・オルソンを中心とする研究チームが「DNA分析を行った結果、新属に属すると判明した」と米科学誌サイエンスで発表した。この新属は過去83年間で初めて確認された。この新種のサルはルングウェセブス属キプンジ (Rungwecebus kipunji) と命名された。
2007年にコンゴで発見された新種の猿は、黄金の毛を持つのが特徴で、オナガザル属だと見なされる。これはレスラ(Lesula)と名付けられるように提唱されている。[3]
詳細は「コロブス亜科」を参照
テングザル(体長約65センチメートル・カリマンタンに生息・植物食)、ハヌマンラングール(体長約70センチメートル、インド、スリランカに生息)、キンシコウ、ドゥクラングール、ダスキールトン、フランソワルトン、シロクロコロブスなどが属する。オナガザル亜科に比べ、比較的細身のサルが多い。コロブス亜科には基本的に頬ぶくろがない、親指が小さな突起程度だったり、完全に消失していたりする、などの特徴がある。
ほとんどのコロブスは葉食をするため、これに適応した2つ以上にくびれた胃をもっている。胃の中のバクテリアで発酵させることにより、葉の主成分であるセルロースを消化吸収することができる。
ウィキメディア・コモンズには、オナガザル科に関連するカテゴリがあります。 |
ウィキスピーシーズにオナガザル科に関する情報があります。 |
この項目「オナガザル科」は、動物に関連した書きかけの項目です。加筆・訂正などをして下さる協力者を求めています(Portal:生き物と自然/プロジェクト:生物)。 |
リンク元 | 「旧世界ザル」「Cercopithecus」「ドゥクモンキー属」「ラングール」「Cercopithecus属」 |
拡張検索 | 「オナガザル科」「オナガザルヘルペスウイルス1型」「オナガザル亜科」「オナガザル属」 |
オナガザル、ナガザル属、セルコピテクス属、Cercopithecus属
.