III音
タイミング
- 収縮の初期。房室弁の開放に続く。心室急速充満期。
- I-II-III
部位
- left-sided:apex
- right-sided:sternal border
音
- dull, pitch:low. bell of the stethoscope
- left-sided S3:the left lateral decubitus positionの時に心尖で大きく聞こえる
病態生理
- 簡単に言えば、「容量負荷」
- 1. 腱索が、血液が急に充満し心室が拡張するときに張力で緊張した(引っ張られた)結果起こるように見える(PHD.37)
- 2. 急速流入期の血流による衝撃を心室壁の伸展によって逃がすことができず、衝突音が生じる(手技見え p.105)
- 3. 急速流入期における心房から心室への流入血液量の異常な増加あるいは心筋緊張度の低下、心室収縮終期容量の増加に伴って起こる心室内の振動の増加(IMD.95)
III音を生じる病態
病的
- 心房から心室への流入血液量の異常な増加 :僧帽弁閉鎖不全症(MR)、右-左シャントのある疾患(心室中隔欠損、動脈管開存症)
- 心筋緊張度の低下、心室収縮終期容量の増加:うっ血性心不全、拡張型心筋症(DCM)、大動脈弁閉鎖不全症(AR)
生理的
QB.C-15
- 拡張期流入血液増加:MR,AS
- 心室コンプライアンス低下:DCM, MI後のcardiomegaly, heart failure
III音の増強
- 静脈還流量が増加するような条件、例えば下肢の挙上