MRSA腸炎

出典: meddic

methicillin-resistant Staphylococcus aureus colitis, MRSA enterocolitis
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 MRSA

概念

  • MRSAが原因の腸炎であり、院内感染症である。
  • 多い患者背景:術前に第3世代セフェム系抗菌薬を使用した患者。第3世代セフェム系抗菌薬を使用した高齢者。 (SSUR.539)

治療

  • 薬剤の中止 (SSUR.539) ← 第3世代セフェム系抗菌薬のこと?
  • 補液による脱水の改善 (SSUR.539)
  • バンコマイシンの投与 (SSUR.539)

鑑別診断

原因が分からない腸炎に対するバンコマイシンの安易な使用について

IRE.698を参考にしつつ
  • バンコマイシンは最後の切り札として温存すべきである。米国ではバンコマイシン使用は厳重に管理されている。日本の臨床ではどうであろうか。抗菌薬に投資開発のリソースをつぎ込んでいる企業はかつてより少なくなってきている。細菌の進化をなるべく遅くするために、抗菌薬をもっと丁寧に使わなければならない。
  • かつては「MRSA腸炎」と疑診しただけでバンコマイシンを使用しており、経験的治療としては正しいかも知れないが、抗菌薬の適正利用とはほど遠い。

国試

(治療・管理)095D056



UpToDate Contents

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和文文献

  • 23. 新生児MRSA腸炎後に結腸狭窄を来した1例(一般演題,第48回日本小児外科学会中国四国地方会)
  • 和田 知久,原 香住,今井 清香,岩本 立,辻 徹郎,佐々木 伸孝,小野川 靖二
  • 日本小児外科学会雑誌 46(1), 118, 2010-02-20
  • NAID 110007644594
  • 抗生物質起因性腸炎の診療
  • 鈴木 康夫
  • 日本消化器病学会雑誌 107(12), 1897-1904, 2010
  • … 炎,急性出血性大腸炎,そしてMRSA腸炎がある.急性出血性大腸炎は,比較的若年の女性に生じる特徴を有し,原因となる抗生物質を中止することにより比較的速やかに症状は改善し予後は良好である.偽膜性大腸炎を典型像とするClostridium difficile関連性腸炎は,抗生物質投与後の菌交代現象によって感染した毒素産生株Clostridium difficileの増殖により発症する.MRSA腸炎は抗生物質投与後の菌交代現象 …
  • NAID 130000444382
  • バンコマイシンを経口投与した外科入院患者における偽膜性腸炎およびMRSA腸炎の検討
  • 田村 淳,北口 和彦,崎久保 守人,上村 良,大江 秀明,吉川 明,石上 俊一,馬場 信雄,小川 博暉,坂梨 四郎
  • 日本臨床外科学会雑誌 = The journal of the Japan Surgical Association 69(7), 1565-1572, 2008-07-25
  • NAID 10021944306

関連リンク

東京女子医大武田宗和と申します。(現在、他病院出張中です。) 今回、胃穿孔術後の MRSA腸炎(疑い)の患者様についてメールさせていただきます。 症例は61歳男性で、8 日前に胃体部小彎穿孔、腹膜炎に対し穿孔部縫合+大網被覆を施行いたしました。
2010年3月1日 ... 発症機序 †. 鼻腔へのMRSA定着→胃内に侵入→胃切除や低酸状態により殺菌されず 小腸内へ→術後腸管麻痺による消化管内用停滞と抗生物質による菌交代現象→腸炎; bacterial translocation→敗血症→全身感染. ↑ ...

関連画像

スライド42所見;腸のなかは真っ赤にただ す事が多い。近年我が国で 偽膜性大腸炎 ; 発熱(微熱 MRSA


★リンクテーブル★
先読みメチシリン耐性黄色ブドウ球菌
国試過去問095D056
リンク元便」「大腸疾患」「薬剤性腸炎
関連記事MR」「MRS」「腸炎」「MRSA」「

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」

  [★]

methicillin-resistant Staphylococcus aureus methicillin resistant Staphylococcus aureus MRSA
黄色ブドウ球菌VRSA、LRSA

耐性獲得機序

  • 多種がもつβ-ラクタムに親和性の低いペニシリン結合蛋白を発現するようになったため
  • 細胞壁合成酵素(penicillin-binding protein: PBP) PBP 2'の産生。このペニシリン結合タンパクはmecAにコードされている。
βラクタム薬の投与により発現が誘導される、らしい。

抗菌薬

QB.H-178

臨床関連


095D056」

  [★]

  • 67歳の男性。胃潰瘍の診断でヒスタミンH2受容体薬拮抗の投与中に胃癌の診断がなされ、幽門側胃切除術が施行された。術後5日目から頻回の水様性下痢が出現した。便の細菌培養検査からMRSAが検出されたので、感受性のある抗菌薬の投与を開始した。血液所見:赤血球550万、Hb 15.0 g/dl、Ht 52 %、白血球13,600。血清生化学所見:総蛋白6.5 g/dl、尿素窒素38 mg/dl、クレアチニン1.3mg/dl、Na145mEq/l、K4.8mEq/l、CRP6.2mg/dl(基準0.3以下)。
  • 更に行うべき処置はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 095D055]←[国試_095]→[095D057

便」

  [★]

stool
大便糞便
  • 胎便:新生児が生後12時間に排泄するもの

便→疾患

  • 緑色ミートソース様便:サルモネラ腸炎
  • クリーム色がかった緑色水様便:MRSA腸炎

疾患→便


大腸疾患」

  [★]

colonic disease
結腸疾患
QB.A-406


薬剤性腸炎」

  [★]

drug-induced enterocolitis
抗菌薬起因性腸炎

種類



MR」

  [★]


MRS」

  [★]

magnetic resonance spectroscopy
磁気共鳴スペクトロスコピー核磁気スペクトロスコピー磁気スペクトロスコピー


腸炎」

  [★]

enteritis
小腸結腸炎 enterocolitis腸カタル intestinal catarrh
gastroenteritis



MRSA」

  [★] メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 methicillin resistant Staphylococcus aureus


炎」

  [★]

  • n.
  • comb form.
  • (炎症の接尾辞)itis
炎光炎症




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