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鉛

英
lead
ラ
plumbum
関
重金属


臨床関連

  • 鉛中毒

WordNet

  1. tend to or result in; "This remark lead to further arguments among the guests"
  2. a soft heavy toxic malleable metallic element; bluish white when freshly cut but tarnishes readily to dull grey; "the children were playing with lead soldiers" (同)Pb, atomic number 82
  3. (sports) the score by which a team or individual is winning
  4. the angle between the direction a gun is aimed and the position of a moving target (correcting for the flight time of the missile)
  5. thin strip of metal used to separate lines of type in printing (同)leading
  6. mixture of graphite with clay in different degrees of hardness; the marking substance in a pencil (同)pencil lead
  7. a position of leadership (especially in the phrase `take the lead'
  8. an advantage held by a competitor in a race; "he took the lead at the last turn"
  9. the playing of a card to start a trick in bridge; "the lead was in the dummy"
  10. a news story of major importance (同)lead story
  11. the introductory section of a story; "it was an amusing lead-in to a very serious matter" (同)lead-in, lede
  12. evidence pointing to a possible solution; "the police are following a promising lead"; "the trail led straight to the perpetrator" (同)track, trail
  13. (baseball) the position taken by a base runner preparing to advance to the next base; "he took a long lead off first"
  14. travel in front of; go in advance of others; "The procession was headed by John" (同)head
  15. take somebody somewhere; "We lead him to our chief"; "can you take me to the main entrance?"; "He conducted us to the palace" (同)take, direct, conduct, guide
  16. be ahead of others; be the first; "she topped her class every year" (同)top
  17. cause to undertake a certain action; "Her greed led her to forge the checks"

PrepTutorEJDIC

  1. 《方向を表す副詞[句]を伴って》…‘を'『導く』,案内する / 〈道・灯火などが〉…‘に'道筋を示す;(…へ)…‘を'導く《+『名』+『to』(『into』)+『名』》 / …‘の'先頭になる,1番である / …‘の'『率いる』,指揮する / 〈ある人生・生活〉‘を'経験する,生きる,送る / 『先頭に立つ』,(競技・成績などで)リードスル / 〈人が〉『案内する』,先導する / (…に)〈道などが〉『通じている』《+『to』+『名』》 / (…の)結果となる《+『to』+『名』(do『ing』)》 / 〈U〉《the~》『先頭』,首位 / 〈C〉《a~》相手を引き離した点(時間,距離) / 〈C〉模範,手本(example) / 〈C〉(問題解決の)手がかり,ヒント(clue) / 〈C〉(劇・映画などの)主役,主演俳優 / 〈C〉(新聞報道記事などの本文の前におく要約した)前文,前書き,リード / 先頭の,主要な
  2. 〈U〉『鉛』(化学記号はは『pb』) / 〈C〉鉛のおもり,測鉛 / 〈C〉《複数形で》(ガラスをはめる)鉛の枠(わく);《英》(屋根をふくのに用いる)鉛板 / 〈U〉〈C〉黒鉛,鉛筆のしん / 〈U〉《集合的に》(鉛の)弾丸 / …‘に'鉛をかぶせる,鉛を詰める,鉛のおもりを付ける

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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/01/23 09:26:27」(JST)

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タリウム ← 鉛 → ビスマス
Sn

↑
Pb
↓

Fl
82Pb
周期表
外見
銀白色
一般特性
名称, 記号, 番号 鉛, Pb, 82
分類 卑金属
族, 周期, ブロック 14, 6, p
原子量 207.2 
電子配置 [Xe] 4f14 5d10 6s2 6p2
電子殻 2, 8, 18, 32, 18, 4(画像)
物理特性
相 固体
密度(室温付近) 11.34 g/cm3
融点での液体密度 10.66 g/cm3
融点 600.61 K, 327.46 °C, 621.43 °F
沸点 2022 K, 1749 °C, 3180 °F
融解熱 4.77 kJ/mol
蒸発熱 179.5 kJ/mol
熱容量 (25 °C) 26.650 J/(mol·K)
蒸気圧
圧力 (Pa) 1 10 100 1 k 10 k 100 k
温度 (K) 978 1088 1229 1412 1660 2027
原子特性
酸化数 4, 2(両性酸化物)
電気陰性度 2.33(ポーリングの値)
イオン化エネルギー 第1: 715.6 kJ/mol
第2: 1450.5 kJ/mol
第3: 3081.5 kJ/mol
原子半径 175 pm
共有結合半径 146 ± 5 pm
ファンデルワールス半径 202 pm
その他
結晶構造 面心立方
磁性 反磁性
電気抵抗率 (20 °C) 208 nΩ·m
熱伝導率 (300 K) 35.3 W/(m·K)
熱膨張率 (25 °C) 28.9 µm/(m·K)
ヤング率 16 GPa
剛性率 5.6 GPa
体積弾性率 46 GPa
ポアソン比 0.44
モース硬度 1.5
ブリネル硬度 38.3 MPa
CAS登録番号 7439-92-1
最安定同位体
詳細は鉛の同位体を参照
同位体 NA 半減期 DM DE (MeV) DP
204Pb 1.4 % > 1.4 × 1017 y α 2.186 200Hg
205Pb syn 1.53 × 107 y ε 0.051 205Tl
206Pb 24.1 % 中性子124個で安定
207Pb 22.1 % 中性子125個で安定
208Pb 52.4 % 中性子126個で安定
210Pb trace 22.3 y α 3.792 206Hg
β− 0.064 210Bi
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鉛(なまり、英: lead、羅: plumbum、独: Blei)とは、典型元素の中の金属元素に分類される、原子番号が82番の元素である。なお、元素記号は Pb である。

目次

  • 1 特徴
  • 2 同位体
  • 3 性質
  • 4 天然における存在
    • 4.1 鉛鉱石
  • 5 製錬
    • 5.1 湿式法
    • 5.2 乾式法
  • 6 用途
  • 7 毒性
    • 7.1 鉛中毒の歴史
  • 8 鉛害問題の対策
  • 9 化合物
    • 9.1 酸化物
    • 9.2 その他
  • 10 インド錬金術
  • 11 参考文献
  • 12 関連項目
  • 13 外部リンク

特徴

ローマ帝国属州ブリタンニア時代の鉛の地金

炭素族元素の1つ。原子量は約207.19、比重は11.34である。錆で覆われた表面は鉛色と呼ばれる青灰色となる。元素記号はラテン語での名称 plumbum に由来する。人類の文明とともに広く使われてきた代表的な重金属である。主に、鉛の硫化鉱物である方鉛鉱の形で産出する。

西洋占星術や錬金術などの神秘主義哲学では土星を象徴するが、これは(錆を生じて)黒く重い鉛が、肉眼で確認できる惑星のなかで最も暗く動きの遅い土星と相似していると考えられたためである。また、魂の牢獄としての肉体、老化、鈍さなども象徴する。

同位体

詳細は「鉛の同位体」を参照

全元素中で最も質量数の大きい安定同位体を持つ元素としてビスマスが挙げられることも多いものの、長らくビスマスの唯一の安定同位体だと信じられてきた209Biは、実際には安定同位体ではなかったことが確認された。このため、通常、鉛が全元素中で最も質量数の大きい安定同位体を持つ元素として挙げられ、鉛の同位体の1つである208Pbが、最も質量数の多い安定同位体と言われている。また、ウランやトリウムなどの鉛よりも原子番号の大きな放射性元素が壊変すると、一般的には最終的には鉛の同位体のうち、206Pbか207Pbか208Pbを生じるとされている。しかし、実は鉛にも安定同位体は1つも存在しないのではないかとも言われ始めている。事実、長らく安定同位体と信じられてきた204Pbも、実は安定同位体ではなかった。

なお、元になった親核種により最終的に生成する鉛の同位体が異なるため(崩壊系列を参照)、鉛の同位体組成は産地ごとに違った特徴を持つ。つまり、ウランやトリウムが集まりやすい場所で産出した鉛は、これらが崩壊した結果生成する同位体を多く含む。これを利用して、出土品や汚染物質の起源を推定することができる。

性質

比較的錆びやすく、すぐに黒ずむが、酸化とともに表面に酸化皮膜が形成されるため、腐食が内部に進みにくい。また、多くの無機塩が水に不溶であるため水中でも腐蝕されにくい。

ハロゲンおよびカルコゲンなどと加熱により直接反応して化合物を生成する。希塩酸および希硫酸とは表面に難溶性塩を生じて反応しにくいが、硝酸とは容易に反応する。酢酸イオンとの親和力が比較的強く、空気(酸素)の存在下において酢酸水溶液にも溶解して酢酸鉛を生成する[1]。

2 Pb + 4 CH3COOH + O2 → 2 Pb(CH3COO)2 + 2 H2O

また鉛は軟らかい金属であり、紙などに擦り付けると文字が書けるため、古代ローマ人は羊皮紙に鉛で線および文字を書き、これが鉛筆 (lead pencil) の名称の起源となった[2]。

低融点で柔らかく加工しやすいこと、高比重であること、比較的製錬が容易であることなどから、古代から広く利用されてきた。しかし、生物に対して毒性と蓄積性があるために、近年は利用が避けられる傾向が強い。詳しくはRoHS参照。電気回路で用いられるはんだなどでも鉛フリーのものが多く市販されている。

7.2Kにおいて超伝導転移を示し、この転移温度が20GPa程度までの印加圧力にほぼ比例して低下していくため、高圧物理学においては鉛の超伝導転移温度から圧力を決定するのに使用されることがある。

天然における存在

世界の鉛、および亜鉛の分布図(アメリカ地質調査所の調査による)

地球の地殻における鉛の含有率は約8 ppmと推定されており[3]、これは決して多いとは言えない。しかし、硫化鉱物として広く存在し、採掘および製錬が比較的容易なことから亜鉛と同様に安価な金属である。

単体の自然鉛として存在することは稀であり、硫化物の方鉛鉱として広く分布し、黒鉱鉱床など銅、亜鉛などと共存することが多い。また方鉛鉱が酸化した硫酸鉛鉱、炭酸塩である白鉛鉱、クロム酸塩である紅鉛鉱なども産出する。また火成岩中、特に花崗岩に微量含まれ、イオン半径が近い長石中のカリウムを置換している[4]。

鉛鉱石

鉛鉱石を構成する鉱石鉱物には、方鉛鉱(PbS)などがあげられる。

製錬

原料は方鉛鉱が最も重要であり、焙焼工程および還元を経て粗鉛が取り出され、ついで湿式法または乾式法により精錬される[2]。 まず選鉱により純度を高めた方鉛鉱を焙焼により酸化鉛とし、ついでコークスにより還元して粗鉛を得る。

2 PbS + 3 O2 → 2 PbO + 2 SO2

PbO + C → Pb + CO

PbO + CO → Pb + CO2

また直接製錬法では、焙焼により一部を酸化鉛とし、これを残りの硫化鉛と反応させるもので、エネルギー的に有利な反応であるが選鉱の度合いを高める必要がある。

2 PbO + PbS → 3 Pb + SO2

湿式法

湿式法は電解精錬によるもので、電解液にヘキサフルオロケイ酸水溶液、陽極に粗鉛、陰極に純鉛を使用して電気分解を行う。鉛よりイオン化傾向が小さいヒ素、アンチモン、ビスマス、銅、銀、金などの不純物はスライム状の陽極泥として沈殿する。

Pb → Pb2+ + 2 e−(陽極)

Pb2+ + 2 e− → Pb(陰極)

酸化還元電位の接近している不純物であるスズは電解精錬では分離しにくいため、鎔融状態で水酸化ナトリウムで処理しスズの除去を行う。これにより99.99 %程度の純度の地金が得られる。

乾式法

粗鉛を鎔融状態として脱銅→柔鉛→脱銀→脱亜鉛→脱ビスマス→仕上げ精製の順序による工程で不純物が除去される。

脱銅
鎔融粗鉛を350 °Cに保つと鎔融鉛に対する溶解度が低い銅が浮上分離する。さらに硫黄を加えて撹拌し、硫化銅として分離する。この工程により銅は0.05 - 0.005 %まで除去される。
柔鉛
700 - 800 °Cで鎔融粗鉛に圧縮空気を吹き込むと、より酸化されやすいスズ、アンチモン、ヒ素が酸化物として浮上分離する。
柔鉛(ハリス法)
500℃程度の鎔融粗鉛に水酸化ナトリウムを加えて撹拌すると不純物がスズ酸ナトリウム Na2SnO3、ヒ酸ナトリウム Na3AsO4、アンチモン酸ナトリウム NaSbO3 になり分離される。
脱銀(パークス法)
450 - 520 °Cに保った鎔融粗鉛に少量の亜鉛を加え撹拌した後、340 °Cに冷却すると、金および銀は亜鉛と金属間化合物を生成し、これは鎔融鉛に対する溶解度が極めて低いため浮上分離する。この工程により銀は0.0001 %まで除去される。鎔融鉛中に0.5 %程度残存する亜鉛は空気または塩素で酸化され除去される。
脱ビスマス
鎔融粗鉛に少量のマグネシウムおよびカルシウムを加えるとビスマスはこれらの元素と金属間化合物 CaMg2Bi2 を生成し浮上分離する。この工程によりビスマスは0.002 %まで除去される。

用途

鉛レンガは、放射線の遮蔽材として用いられる
ローマ帝国の水道管には鉛が使用されていた
鉛蓄電池 (YUASA)

鉛の現在の用途は、鉛蓄電池の電極、金属の快削性向上のための合金成分、鉛ガラス(光学レンズやクリスタルガラス)、美術工芸品(例えばステンドグラスの縁)、防音・制振シートや免震用ダンパー、銃弾、電子材料(チタン酸鉛)などである。また、金属の中では比較的比重が大きいので放射線遮蔽材として鉛ガラスや鉛シートなどの形で用いられる。例えば核戦争を想定した戦車の内壁や、X線撮影施設の窓ガラス、ブラウン管用ガラスには鉛が含まれている。

また、釣りなどで用いられるおもり(シンカー)の材料としても鉛は用いられている。しかし、近年鉛の毒性が問題となったために、鉛に代わるおもりの素材としてタングステンなどの導入が進められている。それでも、加工のしやすさやコストの面から、未だにこの用途での鉛の需要は根強い。この他、灯油やホワイトガソリンなどの液体燃料を加圧・気化して燃焼させるポータブルストーブやブロートーチ、ランタンでは、気密性と耐熱性の高さから継ぎ目のガスケットに現在でも鉛が用いられる。さらに、路面表示用白色塗料としても利用されている。

なお、かつては水道管やはんだ、おしろいなどに用いられた顔料についても鉛は大量に利用されていたものの、鉛を用いないものへの置き換えが進められている。この事情については無鉛化の項目も参照のこと。

毒性

「鉛中毒」も参照

無機鉛化合物は水に溶けにくいものが多いため急性中毒を起こす事は稀だが、テトラエチル鉛のような脂溶性の有機物質は細胞膜を通過して直接取り込まれるため、非常に危険である。長期的に見た場合、鉛は自然な状態の食物にも僅かに含まれるため常時摂取されており、一定量ならば尿中などに排泄されるので鉛に対して必要以上に神経質になる必要は無いとされる。しかし、有機化合物を摂取してしまったり、排泄を上回る鉛を長期間摂取すると体内に蓄積されて毒性を持つ。

生物に対する毒性としては、体表や消化器官に対する曝露(接触・定着)により腹痛・嘔吐・伸筋麻痺・感覚異常症など様々な中毒症状を起こすほか、血液に作用すると溶血性貧血・ヘム合成系障害・免疫系の抑制・腎臓への影響なども引き起こす。遺伝毒性も報告されている。主に呼吸器系からの吸引と、水溶性の鉛化合物の消化器系からの吸収によって体内に入り、骨に最も多く定着する。生体に取り込まれた鉛の生物学的な半減期は資料によって異なるが、一例として生体全体で5年、骨に注目すると10年という値が示されている。呼吸器からの吸引に対しては、鉛を扱う工場や、鉛を含む塗料や顔料を扱う作業などに多く、職業病としての側面がある[5][6][7]。

鉛中毒の歴史

鉛が原因でもたらされる鉛疝痛に関する最初の記述は、古代ギリシャのヒポクラテスによってなされている[8]。古代ローマ時代は膨大な量の鉛が生産され、陶磁器の上薬、料理器具、配管などにも使われていたために、ローマ人には死産、奇形、脳障害といった鉛中毒が普通に見られたと言われていた。しかしこの件は[8]、現在では俗説扱いされている。かつて西洋では鉛は「灰吹き法」など、金・銀・銅などを製錬するための媒介としてもさかんに利用された。

古代ローマでも、貴族たちが鉛製のコップでワインを飲むのを好んだため、鉛中毒者が続出したといわれる[8]。17世紀ごろから、ワインによる鉛中毒が論じられるようになってきたが、当時はワインを甘くする目的で、鉛の白い酸化物が添加されていた[9]。例えば、ワインを愛飲していたベートーヴェンの毛髪からは、後の調査によって通常の100倍近い量の鉛が検出されたことから、その晩年にほぼ耳が聴こえなくなってしまった原因として、現在では鉛中毒が有力視されている[10]。

鉛害問題の対策

鉛害問題の対策として、次のような例がある。

  • 鉛とスズの合金としてはんだが知られ、低融点などの利点を持つため、古くから金属同士の接合に多用されてきた。電気回路の組み立てなどにもはんだは多用されてきたが、近年では鉛を含まない「鉛フリーはんだ」に置き換えられつつある。
  • 欧州連合 (EU) では、RoHS指令により、2006年7月1日以降、高温溶融はんだなどの例外を除き、電気・電子製品への鉛の使用が原則として禁止された。このため、日本のメーカーでも鉛を含有しない部材の使用を原則としつつあるが、代替ハンダの強度不足・融点上昇の問題に起因する電気製品の製造不良(部品の中には熱に弱い物もあり、融点が上がった分ハンダ付けの際により高温に曝され部品が壊れる)が問題となっている。
  • ガソリンのオクタン価向上及び吸排気バルブと周辺部品の保護にテトラエチル鉛 (C2H5)4Pb が添加されていたが、排気中に鉛が含まれてしまうことから汚染源となって問題視された。現在では鉛を含まない添加剤によるオクタン価向上策が選択されるようになり、日本など先進諸国では法的規制により有鉛ガソリンは使われなくなった。しかし日本自動車工業会[11]によると、およそ50か国で有鉛ガソリンの使用が認められており、今なお有鉛ガソリンの問題は終結していない。また、航空機のレシプロエンジンにも有鉛ガソリン (Avgas) が多用されている。
  • 鉛は、狩猟やクレー射撃に使われる散弾(多数の小さな金属粒を飛ばすタイプの銃に使われる銃弾。単体の金属弾であるライフル弾やスラッグ弾と比べると、威力は劣るが、高い命中精度を要求されないという利点がある)にも使われてきた。しかし鉛散弾は環境中に鉛の粒をばらまくものであり、土壌汚染を引きこしたり(クレー射撃の場合)、鉛散弾を打ち込まれて死んだ上で放置された動物や鳥の死体を食べた鳥獣が鉛中毒を引き起こすなどしたため(狩猟の場合)、威力は劣るが汚染の少ない鉄、銅散弾への切り替えが進められている。また、自衛隊の射撃場等弾頭部が地中に残りやすい箇所に隣接する河川等で高濃度の鉛の成分が検出される事も多く、近年では廃弾の回収や射場の改修工事などで周辺に鉛による被害が出ないように対策されている事もある。
  • 鉛製水道管については、2005年7月時点の厚生労働省調査で約547万世帯に残っているが、本管から分かれた引き込み管については、水道メーターを除き個人の所有とされていることから交換費用は自己負担となり、交換は進んでいない。
  • 安価な鋳造のペンダント、メダル、バッジ、ネックレスなどのアクセサリーには、低融点・低価格であることから鉛を含む錫合金(ホワイトメタルと通称される)が用いられる場合がある[12]。また、金属小物のベースに使われる黄銅には切削性を良くする目的で鉛が添加されているものがある[13]。近年、先進国では鉛への規制が強くなり上記のような素材は利用される事が少なくなったが、安価な輸入玩具にはいまだ利用されている場合があり、これらを子供が口に含んだりすることで健康被害が起こる可能性が指摘されている。
  • 産業の副産物であるスラグ(鉱滓)には鉛を含んでいるものが存在しており、スラグからの溶出する場合がある。そのため、建材試験センターの土工用製鋼スラグ砕石の規格には溶出量と含有量を規定した環境基準が設けられている[14]。

化合物

「:Category:鉛の化合物」も参照

酸化物

  • 一酸化鉛 (PbO)
  • 二酸化鉛 (PbO2)
  • 四酸化三鉛 (Pb3O4) - 赤色顔料・鉛丹(光明丹)として使用される
  • クロム酸鉛 (PbCrO4) - 黄色顔料・黄鉛(クロムイエロー)として使用される
  • チタン酸ジルコン酸鉛 (Pb(Zrx, Ti1-x)O3) - 代表的な圧電材料

その他

  • アジ化鉛 (Pb(N3)2)
  • 酢酸鉛(II) (Pb(OCOCH3)2)
  • 酢酸鉛(IV) (Pb(OCOCH3)4)
  • テトラエチル鉛 ((C2H5)4Pb)
  • 砒酸鉛 (Pb2As2O7)
  • 塩化鉛 (PbCl2, PbCl4)

インド錬金術

インド錬金術で最も階層の低い金属とされる鉛は、ヴァースキの精子でできているとされ、ナーガ(蛇)と呼ばれる。また、金が死後、転生したものが鉛であるとされている。

参考文献

  1. ^ 『化学大辞典』 共立出版、1993年
  2. ^ a b 西川精一 『新版金属工学入門』 アグネ技術センター、2001年
  3. ^ Taylor & McLennan, 1985
  4. ^ 松井義人、一国雅巳 訳 『メイスン 一般地球化学』 岩波書店、1970年
  5. ^ 「医学大辞典 第18版」南山堂、2004年、1540頁
  6. ^ 化学物質安全性(ハザード)評価シート 酸化鉛
  7. ^ 環境保健クライテリア 165 無機鉛 (国立医薬品食品衛生研究所による日本語抄訳)
  8. ^ a b c Hernberg S. Lead poisoning in a historical perspective. Am J Ind Med. 2000;38:244-54.
  9. ^ Pearce JM. Burton's line in lead poisoning. Eur Neurol. 2007;57:118-9.
  10. ^ 2001年10月放送 日本テレビ「特命リサーチ200X」ベートーヴェンの謎の死亡原因を調査せよ!
  11. ^ 社団法人 日本自動車工業会による2002年12月19日発表のニュースリリース
  12. ^ http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/02/s0216-5.html 鉛含有金属製アクセサリー類等の安全対策に関する検討会報告書について
  13. ^ 株式会社大王製作所の「鉛を含む有害物質への取組」より
  14. ^ JSTM H 8001(土工用製鋼スラグ砕石)の制定について 建材試験センター

関連項目

  • 海洋投棄規制条約
  • 鉛中毒
  • ごみ公害
  • 耐食合金
  • バーゼル条約
  • 非鉄金属
  • RoHS
  • 黒鉛 - 炭素の結晶であり鉛とは無関係。これを主原料とする鉛筆も同様。
  • 環境基準
  • 配管工 - 英語の"Plumber"は、ラテン語の「鉛」に由来する。

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、鉛に関連するメディアがあります。
  • 金属資源情報センター
  • 鉛の地球化学図
表・話・編・歴
周期表
  1 2   3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
1 H   He
2 Li Be   B C N O F Ne
3 Na Mg   Al Si P S Cl Ar
4 K Ca   Sc Ti V Cr Mn Fe Co Ni Cu Zn Ga Ge As Se Br Kr
5 Rb Sr   Y Zr Nb Mo Tc Ru Rh Pd Ag Cd In Sn Sb Te I Xe
6 Cs Ba La Ce Pr Nd Pm Sm Eu Gd Tb Dy Ho Er Tm Yb Lu Hf Ta W Re Os Ir Pt Au Hg Tl Pb Bi Po At Rn
7 Fr Ra Ac Th Pa U Np Pu Am Cm Bk Cf Es Fm Md No Lr Rf Db Sg Bh Hs Mt Ds Rg Cn Nh Fl Mc Lv Ts Og
アルカリ金属 アルカリ土類金属 ランタノイド アクチノイド 遷移金属 その他の金属 半金属元素(半導体元素) その他の非金属 ハロゲン 希ガス 不明
  • 表
  • 話
  • 編
  • 歴
鉛の化合物
二元化合物
PbBr2 · PbC2 · PbCl2 · PbCl4 · PbF2 · PbF4 · PbH4 · PbI2 · Pb(N3)2 · PbO · PbO2 · Pb3O4 · PbS · PbS2 · PbSe · PbTe
三元化合物
Pb3(AsO4)2 · Pb(CH3)4 · Pb(C2H5)4 · Pb(C5H5)2 · Pb(CN)2 · PbCO3 · PbCrO4 · PbCr2O7 · Pb(NO3)2 · Pb(OH)2 · Pb(OH)4 · PbSO4 · PbTiO3
四元・五元化合物
Pb(CH3COO)2 · Pb(CH3COO)4 · PbHAsO4 · Pb(OCN)2 · Pb(SCN)2 · Pb(SCN)4
典拠管理
  • LCCN: sh85075435
  • GND: 4145879-5
  • BnF: cb119567697 (data)
  • NDL: 00568006
  • BNE: XX529699


UpToDate Contents

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  • 1. 小児期の鉛中毒:臨床症状および診断 childhood lead poisoning clinical manifestations and diagnosis
  • 2. 小児期の鉛中毒:管理 childhood lead poisoning management
  • 3. 成人における鉛中毒 adult lead poisoning
  • 4. 小児及び思春期におけるスクリーニングテスト screening tests in children and adolescents
  • 5. 鉛腎症および鉛関連腎毒性 lead nephropathy and lead related nephrotoxicity

Japanese Journal

  • LNG地下式貯槽側部ヒーター管における腐食現象
  • Electric power civil engineering = 電力土木 (392), 102-105, 2017-11
  • NAID 40021386024
  • 乾雪への水の浸潤速度の測定と数値計算 (湿雪特集)
  • 雪氷 : journal of the Japanese Society of Snow and Ice 79(6), 511-524, 2017-11
  • NAID 40021385683
  • 大気腐食による亜鉛めっき鋼板からの透過水素ときず面積との関係 (材料と環境2017 講演大会論文)
  • 材料と環境 = Corrosion engineering of Japan 66(11), 357-360, 2017-11
  • NAID 40021385357

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  • 鉛
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  • 鉛 - 愛知県公式Webサイト
ガソリン中に鉛が添加されていた頃のデータであり、数値は平均値。日本では1975年にレギュラーガソリンへの鉛の添加が禁止され、1990年代の日本人における血液中鉛濃度平均値は3.8μg/dLと低くなっている。世界的にみても同様に ...


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Japan Pharmaceutical Reference

薬効分類名

  • 放射性医薬品

販売名

メジテック

組成

  •  本品は,モリブデン酸塩(99Mo)をガラスカラムに充てんしたアルミナに吸着させ,これに過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液を溶出させるために必要な装置及び不必要な被曝を避けるための十分なしゃへい装置を合わせたものである。本品中のモリブデン-99とテクネチウム-99mが放射平衡にあるとき,本品のカラムに日局生理食塩液を通じることにより,検定日時において,それぞれ表示される量の過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液を溶出することができる(下表のとおり)。
  •  本品は次のものから成る。
    ●ジェネレータユニット(下図) 1個(各包装単位共)
    ●バイアル入り日局生理食塩液(各包装単位共)
      5mL 5バイアル
      10mL 5バイアル
    ●コレクションバイアル(減圧)(各包装単位共)
      5mL用 5バイアル
      10mL用 5バイアル
    ●溶出用ニードルガードバイアル(各包装単位共) 1バイアル(溶出液流出ニードル側針カバーに装着済)
    ●コレクションバイアル用鉛シールド(各包装単位共) 1個(初回のみ送付)

効能または効果

  •  脳腫瘍及び脳血管障害の診断
  •  甲状腺疾患の診断
  •  唾液腺疾患の診断
  •  異所性胃粘膜疾患の診断

溶出法

1.溶出操作

  • (1)バイアル入り生理食塩液の装着
     バイアル入り生理食塩液のゴム栓を日本薬局方消毒用エタノールで拭き,針カバーを取り除いた生理食塩液流入ニードル(A)にしっかりとさしこむ。
    (2)コレクションバイアルの装着
      1) コレクションバイアルをコレクションバイアル用鉛シールドに入れる。
      2) コレクションバイアルのゴム栓を日本薬局方消毒用エタノールで拭き,針カバーを取り除いた溶出液流出ニードル(B)にさしこむ。
     以上の操作により溶出が始まり,30〜90秒で溶出は完了する。
     溶出後は,速やかに次の処置をしておく。

2.溶出後の処置

  •  溶出用ニードルガードバイアルのゴム栓(溶出液流出ニードル側針カバーの中央のゴム栓)を日本薬局方消毒用エタノールで拭き,コレクションバイアルをはずして溶出液流出ニードルにさしこむ。
    注意:空になった生理食塩液のバイアルは,次回の溶出まで取りはずさない。

3.再溶出

  •  空の生理食塩液のバイアルをはずし,新しいバイアル入り生理食塩液のゴム栓を日本薬局方消毒用エタノールで拭き,生理食塩液流入ニードルにさしこむ。その後,溶出用ニードルガードバイアル(溶出液流出ニードル側針カバー)をはずし,前述の「1.溶出操作(2)」と同様にして溶出する。

投与法

1.脳シンチグラフィ

  •  通常,成人には74〜740MBqを静注し,静注後10〜30分までに(やむを得ず経口投与の場合は1〜2時間後に)被検部のシンチグラムを得る。
     投与量は,年齢,体重により適宜増減する。

2.甲状腺シンチグラフィ/甲状腺摂取率測定

  •  通常,成人には74〜370MBqを静注し,静注後被検部のシンチグラムを得る。同時に甲状腺摂取率を測定する場合には,投与量のカウントと被検部のカウントの比から甲状腺摂取率を測定する。また,7.4〜74MBqを静注することにより,甲状腺摂取率のみを測定することもできる。
     投与量は,年齢,体重により適宜増減する。

3.唾液腺シンチグラフィ/RIシアログラフィ

  •  通常,成人には185〜555MBqを静注し,静注後被検部のシンチグラムを得る。必要に応じ,唾液分泌刺激物による負荷を行い,負荷後のシンチグラムを得る。また,時間放射能曲線を作成することにより,RIシアログラムを得ることもできる。
     投与量は,年齢,体重により適宜増減する。

4.異所性胃粘膜シンチグラフィ

  •  通常,成人には185〜370MBqを静注し,静注後被検部のシンチグラムを得る。
     投与量は,年齢,体重により適宜増減する。


薬効薬理

  •  本品から溶出される過テクネチウム酸(99mTcO4-)は,血液−脳関門(blood brain barrier:BBB)を通過しない10)ため,過テクネチウム酸(99mTcO4-)を投与したときの脳シンチグラム像は,健常人では脳実質に放射能の集積がないcold areaとして描出される。しかし,脳腫瘍のようなBBB障害患者ではこれを通過して腫瘍組織に高濃度に集積する11)のでその部分がhot spotとして描出される。また,病巣部における組織血管床の増加,即ち病巣内血液量の増加,腫瘍その他の病的組織内の血管壁の構造と機能の異常による透過性の亢進,病的組織内の細胞外液腔の増大,pinocytosis,carrier transport,passive diffusion,腫瘍などの代謝と関連した能動的なRIの取込み,などの機構で取り込まれると考えられる12)。
     その他,本品から溶出される過テクネチウム酸(99mTcO4-)は甲状腺,唾液腺,胃粘膜等にも集積する。

有効成分に関する理化学的知見

1.放射性核種の特性(99mTcとして)

  •  物理的半減期:6.01時間
     主γ線エネルギー:141keV(89.1%)

2.99Moの壊変及び99mTcの生成


  • 1)99Moの壊変に伴い99mTcが生成する。
    2)平衡に達する(99mTcの最高値)。
    3)生理食塩液で99mTcのみ溶出される。
    4)過渡平衡の状態

★リンクテーブル★
国試過去問「104A051」「097I024」「099H001」「112C043」「105G004」「107E014」「106B017」「105I031」「110G020」「106I015」「096H077」「112C022」「098G023」「113C010」「108B008」「102B028」
リンク元「先天異常」「近位尿細管性アシドーシス」「催奇形因子」「水質汚濁に係る環境基準」「ファンコーニ症候群」
拡張検索「ヨードヨード亜鉛カントップ用消毒液」

「104A051」

  [★]

  • 鉛取り扱い作業者と有機溶剤(トルエンが主成分)取り扱い作業者とがいる事業所で、従業員の一般健康診断と特殊健康診断とを実施した。有機溶剤取り扱い作業者に対してのみ、前夜からの清涼飲料水、栄養ドリンクおよびアルコール飲料の摂取を禁止し、従業員全員に対して当日の朝食摂取を許可した。休日明けの午前中、作業開始前に、血液と尿とを採取した。
  • 検体採取時期が適切でない検査項目はどれか。
  • a AST
  • b HbA1c
  • c 血中鉛
  • d 尿中馬尿酸
  • e 尿中δ-アミノレブリン酸


[正答]

D


※国試ナビ4※ [104A050]←[国試_104]→[104A052]

「097I024」

  [★]

  • 30歳の男性。腹痛を主訴として来院した。10か月前から、廃車となった自動車の蓄電池電極板を精錬する工場の現場で働いている。最近、全身倦怠、頭痛、食欲不振、ロ中の金属様の味、便秘および嘔吐が起こるようになった。腹痛は疝痛性で、顔面の皮膚は蒼白である。身長168cm、体重65kg。血圧138/86mmHg。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球358万、Hb9.8g/dl、白血球4,500。
  • 原因として最も疑われるのはどれか。
  • a. 銅
  • b. 錫
  • c. 水銀
  • d. 鉛
  • e. マンガン

[正答]

D


※国試ナビ4※ [097I023]←[国試_097]→[097I025]

「099H001」

  [★]

  • ある町で下痢や腹痛を訴える者が相次ぎ、住民の半数以上にのぼった。そのすべてが町営水道水を飲用していたが、煮沸した水の飲用者に症状はみられなかった。末端の給水栓からは衛生上必要な遊離残留塩素が検出された。下痢、腹痛の原因として最も可能性の高いのはどれか。
  • a. 鉛
  • b. トリハロメタン
  • c. クリプトスポリジウム
  • d. 腸チフス菌
  • e. 病原性大腸菌

[正答]

C


※国試ナビ4※ [099G060]←[国試_099]→[099H002]

「112C043」

  [★]

  • 27歳の男性。1か月前に乾性咳嗽と呼吸困難が出現し、軽快しないため受診した。4年前から液晶パネル製造工場に勤務している。胸部エックス線写真で両肺野にすりガラス陰影を認める。胸腔鏡下肺生検で直径1μm前後の微細粒子を認める。
  • この患者が曝露した物質として考えられるのはどれか。
  • a 鉛
  • b ヒ素
  • c 水銀
  • d クロム
  • e インジウム


[正答]

E


※国試ナビ4※ [112C042]←[国試_112]→[112C044]

「105G004」

  [★]

  • 職場の有害因子と生物学的曝露の測定項目との組合せで誤っているのはどれか。
  • a 鉛 - 赤血球中プロトポルフィリン
  • b キシレン - 尿中メチル馬尿酸
  • c スチレン - 尿中マンデル酸
  • d トルエン - 尿中馬尿酸
  • e 一酸化炭素 - 血中メトヘモグロビン

[正答]

E


※国試ナビ4※ [105G003]←[国試_105]→[105G005]

「107E014」

  [★]

  • 妊娠中の女性の就業が制限されていないのはどれか。
  • a 著しく暑熱な場所における業務
  • b 鉛を吸入するおそれのある業務
  • c 交替制勤務が常態となっている業務
  • d 20kg以上の重量物を継続的に取り扱う業務
  • e 墜落のおそれのある高さ5m以上の場所での業務


[正答]

C


※国試ナビ4※ [107E013]←[国試_107]→[107E015]

「106B017」

  [★]

  • 作業とその影響の組合せで誤っているのはどれか。
  • a VDT作業 - 頚肩腕症候群
  • b 長時間労働 - 自殺
  • c 鉛取扱い作業 - 再生不良性貧血
  • d 石綿取扱い作業 - 肺線維症
  • e 振動工具取扱い作業 - 末梢循環不全


[正答]

C


※国試ナビ4※ [106B016]←[国試_106]→[106B018]

「105I031」

  [★]

  • 産業中毒物質と健康への影響の組み合わせで正しいのはどれか。2つ選べ。
  • a 鉛 - 貧血
  • b ニッケル - 末梢神経炎
  • c ベリリウム - 膀胱癌
  • d マンガン - Parkinson症候群
  • e 無機水銀 - 視野狭窄

[正答]

AD


※国試ナビ4※ [105I030]←[国試_105]→[105I032]

「110G020」

  [★]

  • 金属と健康障害の組合せで誤っているのはどれか。
  • a 鉛―――貧血
  • b クロム―――鼻中隔穿孔
  • c 無機水銀―――中枢神経障害
  • d ベリリウム―――湿疹
  • e インジウム―――間質性肺炎


[正答]

C


※国試ナビ4※ [110G019]←[国試_110]→[110G021]

「106I015」

  [★]

  • 金属中毒と健康障害の組合せで誤っているのはどれか。
  • a 鉛 - 貧血
  • b 亜鉛 - 金属熱
  • c ヒ素 - 皮膚癌
  • d マンガン - 感作性皮膚炎
  • e カドミウム - 腎障害


[正答]

D


※国試ナビ4※ [106I014]←[国試_106]→[106I016]

「096H077」

  [★]

  • 有害物質と症候の組合せで正しいのはどれか。
  • a. カドミウム - 難聴
  • b. 鉛 - 視野狭窄
  • c. アスベスト - 貧血
  • d. ノルマルヘキサン - 四肢脱力
  • e. 一酸化炭素 - チアノーゼ

[正答]

D


※国試ナビ4※ [096H076]←[国試_096]→[096H078]

「112C022」

  [★]

  • 我が国において主要な曝露源が魚介類摂取であるのはどれか。2つ選べ。
  • a 鉛
  • b メチル水銀
  • c カドミウム
  • d ダイオキシン類
  • e ビスフェノールA


[正答]

BD


※国試ナビ4※ [112C021]←[国試_112]→[112C023]

「098G023」

  [★]

  • 人の健康の保護に関する水質環境基準が「検出されないこと」であるのはどれか。
  • a. 鉛
  • b. PCB
  • c. カドミウム
  • d. 六価クロム
  • e. トリクロロエチレン

[正答]

B


※国試ナビ4※ [098G022]←[国試_098]→[098G024]

「113C010」

  [★]

  • 大気汚染に係る環境基準の対象物質はどれか。
  • a 鉛
  • b カドミウム
  • c 二酸化硫黄
  • d アルキル水銀化合物
  • e ポリビニルアルコール


[正答]

C


※国試ナビ4※ [113C009]←[国試_113]→[113C011]

「108B008」

  [★]

  • 大気汚染に係る環境基準の対象物質はどれか。
  • a 鉛
  • b カドミウム
  • c 二酸化硫黄
  • d アルキル水銀化合物
  • e ポリビニルアルコール


[正答]

C


※国試ナビ4※ [108B007]←[国試_108]→[108B009]

「102B028」

  [★]

  • 鉛健康診断の尿検査項目はどれか。
  • a. 馬尿酸
  • b. マンデル酸
  • c. トリクロロ酢酸
  • d. δ-アミノレブリン酸
  • e. β2-ミクログロブリン

[正答]

D


※国試ナビ4※ [102B027]←[国試_102]→[102B029]

「先天異常」

  [★]

英
congenital anomaly, congenital abnormality
ラ
congenitalis anomalia
同
先天性異常
関
[[]]

[show details]

先天異常 : 約 257,000 件
先天性異常 : 約 104,000 件




発生

  • 発生第3-8週(妊娠第5-11週)に器官原基形成(発生第3週に三胚葉性胚盤となり、第3週末に中枢神経の分化が始まり第8週までに主要な器官原基が確立される。

感受性の高い時期

妊娠区分 妊娠初期
胎齢     0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
妊娠週数 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
妊娠月数 第1月 第2月 第3月 第4月
  器官原基形成  

原因

NGY.512
  • 外因的因子
  • 感染因子
  • 風疹ウイルス:白内障、緑内障、心臓異常、聾(難聴)、歯異常
  • サイトメガロウイルス:小頭症、失明、精神発達遅滞、胎児死亡
  • 単純ヘルペスウイルス:小眼球症、小頭症、網膜異形成
  • 水痘ウイルス:肢低形成、精神発達遅滞、筋萎縮
  • ヒト免疫不全ウイルス:小頭症、発育遅延
  • トキソプラズマ・ゴンディ:水頭症、大脳実質石灰化、小眼球症
  • 梅毒トレポネーマ:精神発達遅滞、聾(難聴)
  • 物理的因子
  • X線:小頭症、二分脊椎、口蓋裂、四肢の異常
  • 高熱:無脳症
  • 化学的因子
  • サリドマイド:四肢の異常、心臓異常
  • アミノプレリン:無脳症、水頭症、唇裂と口蓋裂
  • フェニトイン:胎児性ヒダントイン症候群:顔面異常、精神発達遅滞
  • バルプロ酸:神経管異常、心・頭蓋顔面・肢異常
  • トリメタジオン:口蓋裂、心臓異常、泌尿生殖器と骨格の異常
  • リチウム:心臓異常
  • アンフェタミン:唇裂と口蓋裂、心臓異常
  • ワルファリン:軟骨形成不全、小頭症
  • ACE阻害薬:発達遅延、胎児死亡
  • コカイン:発達遅延、小頭症、行動異常、腹壁破裂
  • アルコール:胎児性アルコール症候群、単眼瞼裂、上顎骨発育不全、心臓異常、精神発達遅滞
  • イソトレチノイン:ビタミンA胚子病、小さな異常な形をした耳、下顎骨発育不全、口蓋裂、心臓異常
  • 有機水銀:脳性麻痺類似の神経症状
  • 鉛:発達遅延、神経学的障害
  • ホルモン
  • 男性ホルモン:女性生殖器男性化:陰唇の癒着、陰核肥大
  • ジエチルスチルベストロール:子宮、卵管、および腟上部の異常、膣癌、陰核肥大
  • 耐糖能異常合併妊娠:種々の奇形:心臓や神経管の異常
  • 内因的因子
  • 染色体異常
  • 遺伝子異常

「近位尿細管性アシドーシス」

  [★]

英
proximal renal tubular acidosis, proximal RTA, pRTA, proximal tubular acidosis
同
2型尿細管性アシドーシス、II型尿細管性アシドーシス、尿細管性アシドーシス2型、尿細管性アシドーシスII型
2型腎尿細管性アシドーシス、II型腎尿細管性アシドーシス、腎尿細管性アシドーシス2型、腎尿細管性アシドーシスII型
type 2 renal tubular acidosis, type II renal tubular acidosis, renal tubular acidosis type 2, renal tubular acidosis type II
type 2 RTA, type II RTA, RTA type 2, RTA type II
関
尿細管性アシドーシス、アシドーシス。遠位尿細管性アシドーシス

[show details]

ja

2型尿細管性アシドーシス : 30 件
II型尿細管性アシドーシス : 20 件
尿細管性アシドーシス2型 : 46 件
尿細管性アシドーシスII型 : 31 件
2型腎尿細管性アシドーシス : nothing
II型腎尿細管性アシドーシス : 1 件
腎尿細管性アシドーシス2型 : 5 件
腎尿細管性アシドーシスII型 : 10 件
type 2 renal tubular acidosis : 5 件
type II renal tubular acidosis : 29 件
renal tubular acidosis type 2 : 1 件
renal tubular acidosis type II : 26 件
type 2 RTA : 8 件
type II RTA : 4 件
RTA type 2 : 10 件
RTA type II : 5 件

en

type 2 renal tubular acidosis : 約 46,900 件
type II renal tubular acidosis : 約 26,600 件
renal tubular acidosis type 2 : 約 50,000 件
renal tubular acidosis type II : 約 54,200 件
type 2 RTA : 約 243,000 件
type II RTA : 約 121,000 件
RTA type 2 : 約 23,200 件
RTA type II : 約 17,400 件

概念

  • 腎尿細管アシドーシスの中で、近位尿細管における重炭酸イオン再吸収障害に伴う酸排泄障害を原因とするものをいう。
  • アニオンギャップが正常な高Cl性の代謝性アシドーシス

病因

参考1
  • 原発性
  • 特発性、孤発性
  • 家族性
  • シスチン症
  • チロシン血症
  • 遺伝性フルクトース不耐症
  • ガラクトース血症
  • グリコーゲン蓄積病 type-I フォン・ギールケ病?
  • ウィルソン病
  • ロウ症候群 Lowe's syndrome
  • 炭酸脱水酵素欠乏
  • 続発性
  • 多発性骨髄腫 → 成人におけるRTA type 2の原因で最多
  • 薬物性
  • イホスファミド
  • テノフォビル
  • 炭酸脱水酵素阻害薬
  • アミロイドーシス
  • 重金属
  • 鉛
  • カドミウム
  • 水銀
  • 銅
  • ビタミンD欠乏
  • 腎移植
  • 発作性夜間血色素尿症

病態

参考1
  • 重炭酸が何らかの原因により再吸収されない。 → 高Cl性代謝性アシドーシス
  • リン酸、グルコース、尿酸、アミノ酸が再吸収されない。 → 低リン酸血症、腎性糖尿、低尿酸症、アミノ酸尿
水・電解質と酸塩基平衡 改訂第2版 p.151
  • 近位尿細管で重炭酸イオン(その他各種電解質も)の再吸収が低下するために血清HCO3-が低下する
  • 血清HCO3-が15mEq/l以下になると再吸収が可能となるので、proximal RTAにおいて血清HCO3-が15-17mEq/l以下になることはまれ。
YN
  • 近位尿細管におけるNa+/H+交輸送体の異常や、炭酸脱水酵素遺伝子異常、Na+/HCO3-共輸送体遺伝子異常


治療

  • アシドーシス補正:重曹
  • 低カリウム血症:カリウム補充

参考

  • 1.
わかりにくい
http://omim.org/entry/179830
  • 2. [charged] Etiology and diagnosis of distal (type 1) and proximal (type 2) renal tubular acidosis - uptodate [1]
  • 3. [charged] Pathophysiology of renal tubular acidosis and the effect on potassium balance - uptodate [2]

「催奇形因子」

  [★]

英
teratogen, teratogenic factor
同
催奇形性物質、催奇形物質、奇形発生因子、催奇形剤


L.138

催奇形因子 先天異常
感染因子 風疹 白内障,緑内障,心臓異常,聾,歯異常
サイトメガロウイルス 小頭症,盲目,精神発達遅滞,胎児死亡
単純ヘルペスウイルス 小眼球症,小頭症,網膜異形成
水痘ウイルス 肢低形成,精神発達遅滞,筋萎縮
HIV 小頭症,発育遅延
トキソプラズマ症 水頭症,大脳実質石灰化,小眼球症
梅毒 精神発達遅滞,聾
物理的因子 X線 小頭症,脊椎裂,口蓋裂,四肢の異常
高熱 無脳症
化学的因子 サリドマイド 四肢の異常,心臓異常
アミノプテリン 無脳症,水頭症,唇裂と口蓋裂
ジフェニルヒダントイン(フェニトイン) 胎児性ヒダントイン症候群:顔面異常,精神発達遅滞
バルプロ酸 神経管異常,心,頭蓋顔面,肢異常
トリメタジオン 口蓋裂,心臓異常,泌尿生殖器と骨格の異常
リチウム 心臓異常
アンフェタミン 唇裂と口蓋裂,心臓異常
ワルファリン 軟骨形成不全,小預症
ACE阻害薬 発育遅延,胎児死亡
コカイン 発育遅延,小頭症,行動異常,腹壁破裂
アルコール 胎児性アルコール症候群,短眼険裂,上顎骨発育不全,心臓,異常,精神発達遅滞
イソトレチノイン(ビタミンA) ビタミンA胚子病:小さい異常な形をした耳,下顎骨発育不全,口蓋裂,心臓異常
有機水銀 脳性麻痺類似の神経症状
鉛 発育遅延,神経学的障害
ホルモン 男性化ホルモン(工チステロン,ノル工チステロン) 女性生殖器男性化:陰唇の癒着,陰核肥大
ジエチルスチルベストロール(DES) 子宮,卵管,および腟上部の異常;腟癌;精巣異常
母親の糖尿病 さまざまな種類の異常;心臓と神経管の異常が最も一般的

「水質汚濁に係る環境基準」

  [★]

関
環境基本法
参考1
項目 基準値
カドミウム 0.003mg/L 以下
全シアン 検出されないこと。
鉛 0.01mg/L 以下
六価クロム 0.05mg/L 以下
砒素 0.01mg/L 以下
総水銀 0.0005mg/L以下
アルキル水銀 検出されないこと。
PCB 検出されないこと。
ジクロロメタン 0.02mg/L 以下
四塩化炭素 0.002mg/L以下
1,2-ジクロロエタン 0.004mg/L以下
1,1-ジクロロエチレン 0.1mg/L 以下
シス-1,2-ジクロロエチレン 0.04mg/L 以下
1,1,1-トリクロロエタン 1mg/L 以下
1,1,2-トリクロロエタン 0.006mg/L以下
トリクロロエチレン 0.03mg/L 以下
テトラクロロエチレン 0.01mg/L 以下
1,3-ジクロロプロペン 0.002mg/L以下
チウラム 0.006mg/L以下
シマジン 0.003mg/L以下
チオベンカルブ 0.02mg/L 以下
ベンゼン 0.01mg/L 以下
セレン 0.01mg/L 以下
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 10mg/L 以下
ふっ素 0.8mg/L 以下
ほう素 1mg/L 以下
1,4-ジオキサン 0.05mg/L以下

参考

  • 1.
http://www.env.go.jp/kijun/mizu.html

「ファンコーニ症候群」

  [★]

英
Fanconi's syndrome, Fanconi syndrome
同
ファンコニ症候群、ファンコニー症候群、Fanconi症候群、近位腎尿細管機能障害 proximal renal tubular dysfunction、デトーニ・ドゥブレ・ファンコニ症候群 De Toni-Debre-Fanconi syndrome、腎ファンコニー症候群 renal Fanconi syndrome
関
腎尿細管転送障害症、尿細管性アシドーシス、近位尿細管

概念

  • 以下の病態の総称 : 近位尿細管の障害 → アミノ酸 + 糖 + リン酸 などの漏出 & 近位尿細管アシドーシス(RTA I)

原因

参考1,2
  • 先天性
  • デント病
  • シスチン症
  • チロシン血症
  • ガラクトース血症
  • ウィルソン病
  • ロウ眼脳腎症候群
  • ロウ症候群
  • 遺伝性フルクトース不耐症
  • ミトコンドリア筋症
  • 嚢胞腎
  • 後天性
  • 薬物
  • アミノグリコシド
  • シスプラチン
  • イホスファミド
  • 変性テトラサイクリン
  • 重金属
  • 鉛
  • 水銀
  • カドミウム
  • 症候性
  • 間質性腎炎
  • 副甲状腺機能亢進症
  • ビタミンD欠乏性くる病
  • 多発性骨髄腫
  • ネフローゼ症候群

病態

  • 近位尿細管の障害により、吸収されるべき分子が尿中に排出され、その結果として生じる血液検査、尿検査、様々な症候を呈する。
  • 血液検査:低リン血症、低カルシウム血症、低カリウム血症、低尿酸血症
  • 尿検査:腎性糖尿、汎アミノ酸尿、尿細管性蛋白尿(β2ミクログロブリン)、高リン酸尿症

参考

  • 1. SPE.606
  • 2. Etiology and clinical manifestations of renal tubular acidosis in infants and children - uptodate [3]

「ヨードヨード亜鉛カントップ用消毒液」

  [★] ヨウ素、ヨウ化亜鉛

関
歯科用鎮痛鎮静剤
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